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【サーフィン研究所:連載】彼女の島-1_(757文字)

【カタサバ・コラム】

1.

今日は雨だ。

午後3時近く、

ぼくはタートル・ベイからタウンに向けてカメハメハ・ハイウエイを走っていた。

パイプラインのロペス家がずっと静かだ。

どこかに行っているのだろう。

雨は、

それほど強くはなかった。

FMレディオから流れるKPOIのハワイアン・ミュージックのリズムとマッチしているようだなと、

ワイメア・ベイの手前で感じた。

このステーション番号を伝える105.9という数字に意味があるのかと考えていた。

カメハメハ・ハイウェイは、

ベイの形のままに湾曲して、

最後の左カーヴを終えて直線となった。

アリゲーター・ロックの前でトッド・チェイサーのことを思い出した。

サイオン・ミロスキーが乗るヒマラヤズの波

.

ヒマラヤズは、

まさに神話波として知られていた。

トッドが逝ってしまったときはジェットスキーも使っておらず、

仲間とボードだけが頼りの生身そのものでサーフしていた。

広大なる沖のリーフ帯だ。

ひとたび波に乗ってしまうと、

およそ500フィートの距離を動くだろうから、

仲間がどこにいるかすらわからないはずだ。

トッドはそんな神話時代にここで命を落としたのだ。

ハレイヴァの橋を渡り、

マツモト・シェイブアイスを通り越す瞬間、

ジェリーズ・スィート・ショップのことが昨日のことにように蘇った。

記憶というのは小さなきっかけで、

拡がるように連鎖してさまざまが戻ってくる。

カフェ・ハレイヴァに向けて速度を落としていくと、

日本人の美女が、

フォード・ランチェロのぼくにむかって手を上げた。

(2に続く)

【巻末リンク:カタサバ先生作品集】

3.8フィートの週末1-7ハワイ・ ファイヴ・オー/ 片岡鯖男_(2818文字)【ドラグラプロダクションズ製作】

【巻末リンク*2:先生の功績】

【サーフィン研究所】河口の膨大なゴミbyカタサバ先生_(1431文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!