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【サーフィン研究所:連載】彼女の島-17_(567文字)

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【サーフィン研究所:連載】彼女の島-1_(757文字)

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【サーフィン研究所:連載】彼女の島-16_(565文字)

〜16号までのあらすじ。

1970年代、ノースショアに住む「ぼく」は、

タウンに向かう途中でマウイ島に住む美女夏子と再会する。

ワイキキでサーフする約束をし、

カカアコでぼくは彼女に抱く気持ちを伝えた。

そのままフォード・ランチェロを走らせ、

ワイキキで最も歴史があるホテルのドライヴウェイへ入れると、

友人のマイクがヴァレ係をしていた。

17.

サーフライダー・ホテルの裏に物置があり、

マイクたちのロングボード群はそこにおかれていた。

マイクのボードは仲間たちが使って良かった。

その中から10フィートと、

エイト・スリーのボードを丁寧に出した。

椰子の葉のあいだから見える空はまっ青で、

白い雲がときおり太陽をさえぎるようで、

一瞬だけ虹色の光線をきらめかせた。

僕と夏子は、

同時にそのきらびやかな世界のかけらを感じたようで、

お互いに笑顔をかわした。

箱の中からワックスを出して、

ボードデッキやレイルに塗っていく。

薄く軽くとやってから、

たまらずに波を見ると、

ブルーの海の上を白いサーフが横に伸び、

こちらにやってくることを繰り返していた。

僕たちは、

それぞれのサーフボードを頭の上に置き、

浜までのポーチを歩いていった。

僕はずっとアロハというものに包まれていた。

たぶんきっと夏子も同じ気持ちだったはずだ。

(18に続く)