昨日はカルちゃんがやってくる日だった。
北東からのうねりは1mちょいあって、
特筆すべきは13秒近い周期に達していたことだ。
これはよほど遠くから、
しかもたっぷりの風を吹かせた名残で、
そう考えると、
あの寒波低気圧の威力がよくわかる、
最近のカルちゃんは雪山仕様だ。
スノー・サーフィンに夢中なのは、
さまざまなしがらみから解放されるからですと教えてくれた。
逆に考えると、
聡明なカルちゃんですら、
サーフィン界のしがらみが厄介なのだろう。
「しがらみ」とは、
誰が何のボードに乗っているとか、
どんな乗り方をしたのかということで、
それが前向きな話題でなく伝わってくることが多い。
スノーの世界ではそんなことはないとされている。
よってスノーボーディングには、
精神的な深い魅力が加味されるという。
Kyosuke Karube at the Pyramid, Chiba
.
サーフィンもそうなればいいのにと今日も思うのだが、
あいかわらず前述した「しがらみ」とか、
または「何もわかろうとしない人」たちであふれている。
これまで手を変え品を変え、
「成熟しようよ(=ハッピーサーフィン)」
そう声をかけてきた。
だが、
大昔から反戦歌が大ヒットしても、
戦争がなくならないように無理なことだとあきらめるが、
スノーエリアが確立した世界を考えると、
もしかすると可能なのかもしれないとうれしくなった。
ナッキーがいい波に乗った。
この8フィートのクラシックで見事なテイクオフをし、
各セクションを駆け抜けていた。
Nacky on Cosmos Surfboards
The Classic 8’0”
.
ナッキーは日頃の修練と、
情熱の結果、
レイルラインや加重もそれなりになってきた。
さすがである。
私の番がやってきたので、
ナッキーとクラシックを取り替えてパドルアウトした。
Cosmos Surfboards
The Classic 8’0”
.
なんとなんと、
すばらしい波が目の前にやってきて、
私は各セクションを特急列車のように通過した。
インサイドではプチ・ボウルとなり、
ハワイのサンセットビーチを思い出すにいたり、
バックウォッシュでは同マカハであり、
ショアブレイクは、
エフカイ・ビーチパークと似たものだった。
一本の波でハワイ・サーフツアーをした気になるのは、
タマサキ地区の波のバラエティによるものだろう。
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【おまけ】
私の好きな昔話に
『中土佐、久礼の鬼』というものがあり、
このことはいつか書いた。
(巻末リンク*2を参照ください)
するとなんと、
その話が「海の民話のまちプロジェクト」の作品のひとつとなって、
アニメーション作品が完成したと高知新聞にあった。
その動画作品をリンクしておきました。
優しい鬼という設定が奥深く、
そして泣かせます。
【巻末リンク*2:正月にこの民話を取り上げていました】
【巻末リンク*3:前回のカルちゃん】
【サーフィン研究所GW渾身三部作】シロアパ前セッション中編_波詳細とビートルズ_トロちゃんとKAMASAMI_(1638文字)
【巻末リンク*4:カルちゃんスペシャル】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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