【第一部】
突然晴れた。
「前線が南に離れました」
ということだ。
まるで梅雨のようだが、
地球温暖化という環境変化によって、
もしも、
明日が真夏日でも驚かなくなった。
これは、
まるでよくできたメタファーに映るが、
ご存じのリアル・ワールドである。
みっしりとした波だ。
千葉北の冬は、
とんでもないほどの水量の波がやってくる。
さらに風力が強かったときは、
うねりの進行速度が速い。
冷水ならば、
波先はより鋭利で重く感じられるだろうか。
Cosmos Surfboards TheOne6’4”
Original Twin + Twinzer
at the Moniz, Tamasaki
.
斜面を滑る。
そこにブレーキをかける。
シンプルだが、
チューブ・インのたいていはこんな感じだ。
バレルの中を滑るというのは、
波と自身の完全一致の結果だ。
その合致と比例して、
時間の進み方がスローモーションになっていくようになるのがたまらない。
波の中は、
収縮であり、
鼓動のように、
すべてがゆっくりとなっていく。
無音、
または波の轟きがこだまする。
Takibi God on 9’2”
at the Moniz, Tamasaki
.
タキビ神は、
ここで減速させて、
バレルへのセットアップとしていた。
さすが百戦錬磨、
レイルの引き上げ方に彼のスタイルを感じた。
【第二部】
昨日の午後は北東風が強く、
みぞれが降っていた。
クイーンのLive映像を観に、
前回のトーキングヘッズと同じ劇場へ向かった。
荒天の天皇誕生日、
ショッピングモールは、
大人気となってほぼ満車だった。
よってその熱きライブ映像後の帰り道は、
くだんのみぞれで震えるほど寒かった。
広い駐車場の第二だか、
第三の離れというか、
とにかく果てに感じるほど遠くに停めたので、
車に戻るまでがちょっとしたアドベンチャーだった。
で、
「クイーンはおもつらい」
と糸井重里さんの造語、
「おもしろい+辛い=おもつらい」
が浮かび、
今ならオモヤバイとなるのだろうかと話した。
1981年のモントリオール(カナダ)でのクイーンのライブ。
10万人を集めたという。
やはりフレディ・マーキュリーが神に見え、
神が飲むハイネケンに心が打たれた。
ハブス(モントリオール・カナディアンズ)のキャップ、
スーパーマン印のタンクトップ。
そして、
あの用をなさないマイクスタンド…。
すべてが輝いて見えた。
ブライアン・メイは神話的かつ、
父ハロルドのカスタム・ギターを使い、
そしてどこまでもNo Synthesizers(シンセサイザー未使用)だった。
異常なほどの存在感があるロジャー・テイラーは、
古着屋の目つきですばらしいドラムと歌唱を披露し、
マグやんは大感動していた。
若く青い(同じ意味だが)ジョン・ディーコンは、
名曲Another One Bites the Dustの父だということを改めて知った。
もっと書くと、
彼らはたった4人で、
クイーンというオペラ劇を完結していた。
観客との一体感、
あのクライマックス。
1981年にクイーンは、
「QUEEN」という劇を完全に演じていた。
フレディ・マーキュリーのことが大好きで、
彼の決めポーズを多用した
マカロニほうれん荘という古典漫画が浮かんだ。
そして、
作者の鴨川つばめさんのことを考えていた。
以前この
「メッセージ・ビジュアル」
を掲載したのも鴨川さんのものだった。
この項を終える。
【第三部】
海部のかっきんといえば、
名の知れたワールドクラスのチューブライダーでありつつ、
優しいまなざしを絶やさずに今日もフィン製造を続けている。
そのかっきんにオリジナル・フィンを注文すべく、
タキビ神の好きなフィンを持ってきてもらった。
このフォルムからデザインを選び、
それを雲形定規などで設計しつつオリジナルフィンとするのだ。
こちらがタキビ神。
マンダラ・コーヒー3周年記念アパレル(巻末リンク)を着てくださっていた。
マンダラ・コーヒーぽい、
サイケデリックなカラーがとてもすばらしくお似合いでした。
https://mandalacoffeejapan.com/
明日は大好評連載の『銀鯖道の夜』その11です。
どうぞお楽しみに!
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【巻末リンク:3周年アパレル】
【巻末リンク*2:前回のライブ映画観戦】
【サーフィン研究所】ハッピーサーフ仲間_本日夏日前の千葉北概況_デビッド・バーンのトーキング・ヘッズからのメッセージ_(1440文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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