
昨日は公務があり、
千葉に戻ってビジネスのお話をうかがった。
その後、
満潮時のノース・ジュクオンに行ってみると、
すばらしい波がやってきていた。

ここに住む小松くんによると、
「さっきまでとても混んでいたんですよ」
そんなことだが、
正午を過ぎるとサーファーはいなくなることを知っている。

数式ではないが、
平日のサーフブレイクの図式としてはこうだ。
都市部のサーファー≒長い時間サーフする
長時間とは3〜4時間のことだ。

逆に近所に波があるサーファーは早い。
30分〜といったところで、
サーフィンは生活の一部だとわかる。

拝見すると、
多くのサーファーの到着はおよそ8時ごろだ。
この季節は6時過ぎに明るくなる。

太陽がある程度上がったころ、
暖かくなったころ、
そんな狙いでサーファーたちはこの時間にやってくるようだ。

とにかく、
サーフのスタートが8時として、
上記した3〜4時間。
正午ごろに大勢はサーフィンを終えるのだろう。
気合が入った人は7時から入って4時間。

これは電車の時刻でもなく、
タイムカードもない。

冬支度は着替えるのが億劫(おっくう)なので、
到着から数十分加算し、
さらに60分をプラスし、
13時ごろだと割り出して行ってみると、
たいていは無人か、
または少人数でサーフできる。

風が変わってしまうことが怖いのだが、
ウィンディの予報で*この風が終日続くと知っていた。
(*だが実際は、14時ごろ風は東寄りに変わってしまった)

市原の老舗名店、
草刈ドライブインのくず餅をNさんとOさんからいただいた。

これは私が初めて千葉へサーフィンしに来たときからあるお店で、
先日通りかかったらまだ営業されていて、
40年前の茂原街道がまざまざとよみがえった。
けれど、
老齢なのか営業時間が短く、
なかなか手に入らない。
その嘆きを市原ローカルのNさんとOさんがおぼえていてくれたのだ。

この草刈のくず餅のお味は、
まさに昭和風味。
のみならず、
母が好きだった舟和のくず餅を思い出して視界がうるんだ。

【武蔵中原からの続き】
昨日からの続きとしては、
ロードトリップの帰路に都内の外れに車を置き、
電車でドラグラ名店に行ったことを書きたい。

麺屋 Ohana
神奈川県川崎市中原区宮内4丁目32−5

ここは二度目の来店になるが、
冷やし黒酢アボカド麺が忘れられず、
さまざまな色がからまったOhanaさんの細麺を思うことがしばしばあった。

しかもなんと、
冷やし一族なのに、
冬眠せずに通年提供していると聞いていたので、
川崎南武線の、
武蔵エリアにやってきたら必食しようと狙っていたのだ。

Ohanaのオーナーシェフは、
博愛精神を持ったドラグラひとすじのベテランサーファーで、
たいていの水曜日にはハッピーサーフィンをされている。

メニュー一覧。
夜は飲み屋に転ずるというのは、
時代がようやく追いついてきた感がある。

じつは技を極め、
長年のレシピをしたためた逸品餃子がここにはある。

なのだが、
奥ゆかしいシェフは、
「まだまだですので教えてください」
控えめに言いつつ、
関東一円でも軽くトップレベルの餃子を焼いている。

ランチはお得だが、
私は黒酢アボカド麺と決めていたので、
グランドメニューからお願いする。

主題のアボカドとみずみずしい麺が、
トマトとタマネギをまとい、
完熟サンバルソースと黒酢タレが土着的かつエキゾチックに混ざる。
無国籍的であり、
異なる要素が、
ミニマルに解体されて再構成されていた。
やはりこのアボカド麺は、
永遠の名作だと再び確認できた。

餃子も同様であり、
「隠れた絶品」という領域の意欲作である。
双方をいただいて、
いまここに感想をまとめると、
酸味やうまみのミックスとか、
自家製麺とか愛、
食べログやグーグルの星5つといういう表現ではなく、
もはや食べる哲学にほかならないと、
ここに焼き付ける。

多国籍料理の哲学者であり、
数々の伝説を生み出したマスターシェフのはいじまさんは、
上記したようにドラグラ派のハッピーサーファーだ。
また一緒にサーフしましょう〜!

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【巻末リンク:前回来店レポート。この日もジュクオンだった】
【巻末リンク*2:人気の冨永さん収録編】
【サーフィン研究所渾身号】夏気分のTheOne_積み残し編2「高知市内、浦ノ内のイセエビ祭り、81歳の冨永さん〜」_(2557文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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