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naki's blog

いつも海岸でいつもの宝石時間_(2447文字、写真がいっぱいの短編です)

こんにちは、

今日をいかがお過ごしですか?

エア・ノースハワイですよ?。

ということで昨日からの続きです。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17859

今日も北西にある”いつもの海岸”に行き、

野営中のクリスちゃんたちにコーヒーを届けた。

今日のフレーバーは、

Vanilla Mac(バニラマカダミア)でして、

「ワタシが今まで飲んだコーヒーの中で、

これがイチバンおいしいです!」

と言うのでニッコリしてしまった。

クリスちゃんは、

「俺がカウアイ・ローステリー珈琲に出入りしている」

という事実を知らないで言っているので、

なんだかうれしくなってしまった。

ノアがサンライズシェルを拾い、

それをフレちゃんにジマンしたら

抱きつかれるほどの大喜び写真が出てきた。

ここはこんな大自然のど真ん中にあるんです。

クリスちゃんと海で話すことは、

ノアにとって宝石のようなことなんでしょうね。

67歳で、BD3を駆って毎日サーフしているフレちゃん。

クリスちゃんとハンナが驚くほどの体力で、

こんな67歳ってあまりいないだろうな。

これを撮りながらミック・ジャガーの曲を思い出していた。

月曜日のことだが、

クリスちゃんは、

俺がノアのボードを乗ったことを悔しく思っていたらしい。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17830

そして念願(いや悲願か)だったノアのボードに乗ることになった。

すると、パドリングで苦労しながらも

上手く乗りこなしていて、

さすがクリスちゃんだと、

伝説ストーリーを上書きしていた。

ハンナは映像係で、

こうしてずっとカメラの後で撮影してくれるのだから頭が下がる。

「いい人世界選手権」

ニュージーランド代表です。

クリスちゃんがミニノーズライダーに乗り、

ノアにボードが戻ってきた。

それにしても良い波だなあ。

すばらしい場所からテイクオフし、

これを見た一同の度肝を抜いた。

バレルも入ったのだが、

過度のハイラインだったようで、

こうして内部から吐き出されてきた。

それにしても美しい波と海ですね。

ミニノーズライダーを駆るクリスちゃんは、

こうしてクラシカルなボトムターンを決め、

大喜びで浜に上がってきた。

「イマ、波乗りはシマセンカ?」

と聞いてくれるので、

「まだ撮っているから平気だよ」

と言い終わるか終わらないかのタイミングで、

クリスちゃんはバターゾーンに乗り換え、

チャンピオンの威風堂々なるハンギング・ファイブ。

さらには、

オーリーも自在にこなし、

スィーピングカットバックしてインサイドに来て、

波動砲遊び(ロックンロール)フローターを確実に決めていた。

このロックなるフローターは、

テイル側から落下するのが定義で、

それはしびれるほどのスリルがあるんです。

もしボードを流してしまうと、

こうしてボディサーフして戻ってくるんですよ。

海の上でいかに上手く早く泳げるのかが、

達人かそうでないかの違いですね。

そんなことを考えていると、

ノアが玄人ぽい

「フェイディング・テイクオフ」

をしていた。

これは一度後側に向けてテイクオフするというセオリーで、

セクションの位置を調整するのに有効だが、

ノアがこれを会得していたとは知らなかった。

嗚呼イイナミですね。

これでノアは終了となって、

ニッコニコ顔で上がってきた。

ノアとカメラを交代する。

だが、注意力散漫な彼にとっては

「カメラを持って撮影」

ということが苦痛であるらしく、

俺が波に乗り始めるとようやく

「撮らなくっちゃ」

と気づくようで、

カメラを構える頃には俺はもうすでに最終セクションにいた。

なかなかいい写真が撮れませんね。

じつは到着後すぐに縫合の抜糸をしたのです。

昨日、サーフ後に縫っていただいた救急病院に行ったのだが、

ここで処置をしてもらうとしていたが、

救急病院の施設を使用するだけで200-500ドルという料金が発生するという。

かかりつけの病院があればいいのだが、

普段から至って健康なのでそんな場所はなく、

今から行っても初診料やなんたらがあって、

「時間的にも金銭的にも大変よ?」

受付の女性は言うので、

「うーん」

と腕組みをしていたら

「あ、ちょっと待っててね。ちゃんとここで待っているのよ?」

と5分ほど受付で待たされた。

彼女は戻ってきて俺の横に立つなり、

袋を下から渡してきた。

顔を見ると、

こちらにウインクしてきたので、

それを開けようとすると、

「車の中で開けてね」と言う。

そのようにすると、

なんとなんと医療用の小さなハサミが入っていて、

なんだかうれしくなってしまった。

抜糸、

つまりステッチアウト係にノアを任命するが、

彼は傷口にある糸を切ることにためらいがあって、

スリルたっぷりにハサミ先端を縫合下部に入れ、

うまくいきそうになるのだが、

「うう、切れないよ?」

「大丈夫だいじょうぶ、しっかりチョッキンしてね」

「うう、ダメよ?…」

とギブアップ。

次にお願いしたのがフレちゃん。

「ん、ワシでいいのか?」

うれしそうに口をとがらせ、

老眼鏡をかけ、震える手で抜糸してくれた。

一本切れると、

毛抜きで糸を抜き、

抜糸って、こんなに痛いとは知らなかった。

でもこれでもう大丈夫。

傷口もくっつき、化膿もしていません。

ありがとうございます。

「オイワイだ?」

とシェイブアイス屋に行き、

何がオイワイかわからないまま氷を食べた。

俺はこのあいだも食べたので、

ノアから少しもらって食べたのです。

氷を食べると、

こめかみが痛くなりますよね。

それを英語(ハワイ)では、

“Brain Freeze”

というそうです。

そしてそして、

今日は水中写真を撮ってきました。

クリスちゃんと俺でカメラを持ちかえて、

色々撮ってきたので、

こちらも明日をお楽しみに!

明日の一部は

“ダックダイブの真実”(仮題)

という内容になると思います。

それでは今日もNAKISURFに

お越しくださってありがとうございます。

いい日にしましょう。

ALOHA!