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naki's blog

世界チャンピオンのAVISO乗船遭遇_フレディとソフトサンド_砂浜での日本車とアメ車の違いを少し

スタッフブログ等でも報告されているが、

先日お伝えしたケリー・スレーターがBD3に乗っている

写真がサーファーマガジンのサイトに掲載されていた。

彼の正式スポンサーのこともあるので、

キャプションには「試乗中」と出ていたが、

その場にいたパーキンスの話では、

(AVISO BD3に対して)

ケリー・スレーターの気に入りかたがものすごく、

試し乗り後にボードを裏に、表に、そして横にして、

とかなりの時間を眺めていて、

それからこのボードに乗ってセミファイナルに臨んだそうです。

世界チャンピオン9回でしたっけ?

その世界記録を持つ彼もAVISOの特性に大満足したようです。

さて、ノースハワイ。

満月ですね。

一度下がったブイ、

朝4:50にはさらなる北西うねりが届きはじめて波がまた上がってきた。

例によって長老フレディと夜明けに待ち合わせて、ソフトサンドに向かう。

北西といっても西が強いのでレフトの方がロングショルダー、

ライトは短く、ベンドしているからかよく掘れました。

その噂のBD3俺バージョン。

かなり乗り込んでいるので、表面は傷だらけ、汚れだらけ。

しかしまだまだ現役。

毎日毎日乗り込んでいる時間を考えると、

その耐久性がものすごいと再確認した。

思いついたのが車の表面もこんな加工であれば、

へこみとかを気にしないで乗ることができるなあ、ということ。

ボトムも他のボードとの干渉で、ワックスだらけ。

こういうのを嫌がる人はいますが、

俺は逆に

「ここにワックスのかたまりが付いたらどうなるのだろう?」

と試すように波に乗るのですが、

沖に出た時点でそんなことは忘れてしまっているので、

結局わからずじまい。

俺の腕ではその区別がつきません。

同じような話で、以前に俺の友人がボードにステッカーを貼ることを毛嫌いし、

その理由を聞くと「抵抗でボードの滑りが遅くなる」ということでした。

でもその彼はビッグウエイブ用の太いリーシュをしていたので、

「細いリーシュに換えたら速くなるよ」とアドバイスしたら、

彼はその走りのあまりの違いに驚いた、というエピソードを思い出した。

俺の考えだと、

ステッカーの凹凸で走りが変わってしまうほど波乗りは高速ではない、ということです。

これが航空機だと違うのでしょうが…。

まあ、どっちでもいいのです。

一番重要なのは好きなサーフボードを持って、好きな海に波乗りに行くことですね。

到着するとクレイグがもうすでに1ラウンド終えて上がってきていた。

彼は9時に空港の街まで行かねばならない用があるそうで、

夜明けからのソロ・ソウルセッションだったようです。

「ソロ・サーフィング」にはサーファーのロマンが詰まっています。

このレフトでサーフし、沖に出るといきなり波が来た。

それにテイクオフして、壁をやんわりと滑り、そのままショアブレイクまで行けて感動する。

岸に出戻ったけど幸先がいいぞ、と。

沖に出るとまたセット波!

それに乗る。

またショアブレイクまで。
しかもダブルアップしてバレル気味のセクションを一気に高速滑走した。

また沖に出るとフレちゃんが

「ヘイ、お前が来ると波が来るな。

ウエーブマグネットみたいだな今日は」

と言うので、そうなんだよ?。

と言いながらセット一本目の波を彼に譲ると、

その後ろにはさらに大きく完璧な形の波が来ていた。

「こんなこともあるんだな」

と感じながらその波をテイクオフすると、

ファーストセクションから大きく口を開いたバレルとなった。

きっとフレディが見ているだろうから

歌舞伎の大見得を切るようにぐっと胸を反らしグラブレイルし、

そのままバレルインし、それはセカンドセクションも掘れ上がり、

最後はショアブレイクまでバレルに入ったまま突き抜けた。

最後の砂を巻き上げるセクションで波の中腹に飛び込んで自爆したが、最近では一番長いバレルライドだった。

沖に戻ると、

それを見たフレちゃんに彼からの視点での感想を聞かされ、

ドドゲセンパイではないけど「もう一回言ってくれぃ!」

と言いそうになった。(笑)

少しすると、潮が上げてきたのか波がブレイクしなくなった。

大きなうねりがきても

「ロール」という状態でうねりのままショアブレイクまで行ってしまう。

フレちゃんはいつもの「今日は今日、昨日は昨日だ」という諸行無常な格言をひねる。

「さっきはさっき、今は今なんだ」

と新バージョンを発表し、俺はその言葉の持つ深さと現実にまた感動する。

ソフトサンドはその名の通り、

砂が柔らかいために4駆でもよく砂に埋まってしまう。

今日は都合3回もスタックし、

タイヤを文字通りサンディング(空回り)させながらそこを通り抜ける。

↑無事、砂穴から脱出してにっこにこのフレちゃんと俺。

アメリカ製のドドゲ号もシボレー、

フォード号もここにやって来るが、

それらはこの柔らかい砂エリアでは、

全車が深くはまってしまい、

それぞれスコップを出したり、

タイヤの空気を限界まで抜いたりと、大変な騒ぎとなっている。

フレちゃんのはご存じトヨタ製=日本車なので、

少しはまるだけで脱出できる。

「さすがジャパーニーズトラックだ、優秀だな」

と言われるたびに自分が褒められたかのようにうれしくなってしまう俺がいて、

胸を反らしてしまっていたことに気づく。

アメ車トラックは車体が重いからはまるのだろうな。

そういえばウッドのトラックもドドゲ製だけど、

一度はまって3人で押してもぴくりともせずに牽引トラックを呼ぶと、

20mで800ドルも取られたことを思いだした。

ただ、神経質なフレちゃんは砂を車内に持ち込むのが嫌らしく、

乗車前はこのように「ブラシで足の砂をきれいにする」

という儀式が、

無精な俺には少し困難であることを付け加えておきます。

俺はこのソフトサンドの砂ならば、

100kgほど家に持ち帰り「ソフトサンド部屋」

としたいというほどのサンドマニアック(砂愛好者)なので、

このクリーンナップ・アクションが儀式に感じてしまうのでしょうか?


15 thoughts on “世界チャンピオンのAVISO乗船遭遇_フレディとソフトサンド_砂浜での日本車とアメ車の違いを少し

  1. no name

    をぉぉぉ!!
    MR.Kelly with COLE!!
    貴重なショットをアップいただきありがとうございました。
    しっかしどうしてケリーってどの写真もカッコ良く写っているのでしょうか。

  2. じーじ

    AVISO COLE BD3 5’0" Kelly’sインプレッション楽しみです。
    naki’s・Hayato’sインプレッションもお早めに御願致しますね。
    BD3 5’0"フィンセッティング講座希望多数の予感!

  3. Sヘイ

    自分と全く同一サイズを、遂には宇宙人ケリーが・・。感無量ですね。
    ところで、
    ふなきさんは今、何をつけてられるのですか?
    ケリーは、やっぱり自分のモデルですかね?

  4. Sヘイ

    すいません、主語が抜けてました。

    FCSのフィンです。
    写真ですと、スタビのような。蔵ですか?

  5. ふなき

    フォトジェニックですよね。
    どの瞬間を撮ってもポスターになるほどかっこいいです。
    これは一流の証拠ではないでしょうか。

  6. ふなき

    ケリー・スレーターはスポンサーの政治的な理由で何もコメントしないでしょうね。

    勇人さんのインプレッションはこちら

    http://hayatomaki.blog.shinobi.jp/Entry/840/

    私のはブログに色々散らばっていますが、

    http://nakisurf.blog.shinobi.jp/Entry/722/

    日本の今年のキンチャンズ

    http://nakisurf.blog.shinobi.jp/Entry/766/

    に出ています。

    フィンセッティングは過浮力の人はツインからツインスタビ。

    さらにターンがしっかりできる人は蔵フィンのような硬いフィン。

    じーじさんのように浮力適正の方は、PCシリーズなどをお薦めしております。

    ぜひぜひ?!

  7. ふなき

    そうなんです。
    私はコンテストに全く興味がなくなってしまったのですが、それでも感無量でした。

    さて、フィンですが↑のコメントにもありますように、BD3 5’0"は私には少し過浮力なので、ツインスタビの蔵フィンを装着しています。

    これが私にとっての100%、完全フィンです。

  8. じーじ

    AVISO BD3 5’0"のフィン選びにしばらく苦労しておりました。
    ●過浮力の人はツインからツインスタビ。
    ●さらにターンがしっかりできる人は蔵フィンのような硬いフィン。
    ●浮力適正の方は、PCシリーズなどがお薦め。

    ?硬いのがお好きですか?

    全てが解決致しました。

    それでは、わたくし明日『蔵』フィン購入してきます。

    ありがとうございました。

  9. のり

    ケリーの使用フィン・・・気になります。。
    自分的にもツインスタビが最高です。
    なんか、ボードの性質が一変したかの変わりぶりでした!

    砂問題・・・実は自分も気になります…..。

  10. Fg

    こちらも、キリッと冷えた夜空の中に満月が浮いてます。
    我が家にも《蔵フィン》がBD3の到着を首を長くして待っております。
    BD2には、カーボンのMRを装着してますがバッチリ調子いいですよ。
    後、FG-5もお勧めですね。
    ぜひ?

  11. naminoro-kozo

    好きなサーフボードを持って、好きな海に波乗りに行く。
    心に滲みる一文です。
    テストライド万歳!露出バンザイ!
    アル・メリックの理解に万歳!
    ますますBD3、乗ってみたい!

  12. ふなき

    じーじさま、
    はい、この蔵に代表される硬いフィンのドライブがものすごいです。

  13. ふなき

    ケリーはデフォルトのトライが付いていそうですね。
    それか彼のシグネチャーかな。

    砂はカリフォルニアにいる頃から好きで、ウエットを着替えた後、砂だらけのまま靴下を履くのです。
    そのまま家に帰り、靴下を脱ぎ、サラーっと砂を集めておくのです。

    そうして1年もすると、ミニチュア砂浜が完成するのです。

    後はボードに砂を付けたまま旅行すると、旅先で会った人に「これはイナリーズの砂ですよ」と話を弾ませることができるのです。

  14. ふなき

    カーボンのMRも調子良さそうですね!

    FG-5もありました!

    このフィンも最高です!!

  15. ふなき

    最初見た時は驚きました。
    アメリカならではの露出ですね。

    いつまでも好きな海で遊びたいですね。