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naki's blog

ビーチハウスでトゥーナインワンのセッション(フレちゃんのつぶやき指導付)_フィンをコロシテ_(1425文字)

こんにちは、

今日も雨、そして晴れの繰り返しです。

初夏のハワイなのにめずらしく、やはり異常気象なのでしょうか。

例によって朝はホワイトハウス。

潮が上げてきたらビーチハウスというセッションとなりました。

ビーチハウスに行くと、この女の子が、

バキ、ビシー!

っと、なんだかスルドイサーフをしていて、

それを見たノアが

「あっ、この子知ってる!確か世界チャンピオンだよ!」

「上手じょうず?!」

とシャッターを押しました。

沖からはフレちゃんが乗り継いできて、

すばらしいボトムとトップターンをして上がってきた。

ボードを流したのか、

ジェイデンも泳ぎながら岸にたどりつきました。

すごい流れだけど、ちゃんと泳げるというのは、

ウオーターマンの基本です。

ルールと、人の数が違うので、

このことを日本の人に言うと怒らるのですが、

ハワイやカリフォルニアではノーリーシュの人が多い。

もちろんしっかりと泳げることは当然で、

さらには岸側に誰がいるかを見極められる広い視界を持っていなくてはならず、

それは難易度Sの波乗り道。

でもそのおかげで、

ノーリーシュの人は無理して波に突っ込まないし、

分をわきまえて落ち着いた波乗りをしているのが特徴です。

空手で言うところの黒帯でしょうか。

ノアにとって、ノーリーシュは

「ぜったいにしたくない」ことのひとつで、

なぜなら

こんなワイプアウトをしちゃいます。

思い切りがいいというか、

見境がないというか、それにしても転び方が派手なのです。

いつのまにかフレちゃんが後ろにいて、

「お、これは良い波じゃぞ!」

と声をかけられた。

「フレちゃんさん、おひさしぶりです」

「おー、ご健勝で何よりじゃ」

「ありがとうございます」

「ノアはあいかわらず乗りながら笑っているな、すばらしきこと哉」

「この波は早くレフト側に切り返さないと、

インサイドセクションに入ってこられなくなるぞ」

フレちゃんの、岸からのつぶやき指導が始まった。

「お、これが有名なドドゲだな!会いたかったんじゃよ?。

足が近づきすぎているな、あれじゃ不安定じゃろう」

「うーん、手に力が入りすぎじゃよ。

でもドドゲはかなりやるな。東京からか?」

「東京近郊です」

「おおー、これはすごい!いわゆるトゥーナインワンじゃな!」

「なんですか、その数字は?」

「お前のブログにいつもあるぞ」

「あーニクイ(291)だ!英語翻訳だから数字読みしていたんですね」

「違うのか?」

「まあ俺たちだけのスラングみたいなもので、”うらやましい”という意味なんです」

「そうか、ふおっふぉ?」(よくわかっていないようです)

セッションを終えてボードの話をしていたら、

ノアはテイルが滑ると、クアッドをレイシオの大きいのに替えていた。

明日のセッションのために、フィンの刃先を丸めた。

これを刃物業界では「コロス」というのだそうで、

なんだか響きが恐ろしい。

でもコロサナイと、こちらの体がコロサレちゃうので、

最近はいつもこうして丸めます。

耐水ペーパーの180番程度で、

一本のフィンにつき3分くらいがコロシの目安です。

刃がついているのはフィンの後ろ側です。

ここを丸めてくださいね。

クアッドは4枚なので、たっぷりと12分はかかりますよ。

明日の波も小さそうなので、

色々なボードに試し乗ってみようと思い立ち、

晴れていたので、ボードを積み込んでおきました。

夕陽の時間ですね。

すてきな日にしてください。

いろいろとありがとう!