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naki's blog

極めてイソガシ日_カウアイコーヒー_Dセンパイの初ビーターちゃん_(1826文字)

こんにちは、

ビームスカルチャートさんから発売される新刊の締め切りが今日で、

さらにはBLUE誌の巻頭コラムの原稿締め切りも同時にあり、

目が回るほどの忙しさです。

あまりの時間のなさに昨日はノアにブログを書いてもらったのですが、

その反響が良く、

それならと、今日も彼に書いてもらおうと思ったら、

「えー、毎日書くのだめよ。昨日だけだと思った」

と言われてしまった。

ということで、今日は時間制30分で書いてみます。

少し南東波が上がってきたホワイトハウス。

朝は曇天から雨。

日曜日なので、

リック・ブッシュだけが入っていた。

彼は波に乗りながら

「ヤバダバドゥ〜!」

と叫ぶときがあるので、

私とフレちゃんは『ヤバダバ・リック』と呼んでいる。

私ビーターでサーフ。

このビーターの実力を知らないD先輩は、

「乗れないからやめなさい」

と制止するので、

「ケーネー(関係ない)」

とセンパイ・ワードを言いながらピークに向かった。

干潮、

強風だったが、

無事にセッションを終え、

二人とも無傷で上がってきた。

先輩は、

「こんな波でやってたらそのうち大けがするな。

ここにはたくさんサメもいるんだろ?」

と真剣な顔をしながら岩場を歩いていた。

「ホーオーのご加護があるので大丈夫ですよ」

午後は晴れてきたので、

「センパイ、ビーターに乗ってくださいよ」

とお願いすると、

「こんなの乗れるわけないだろ?」

「大丈夫ですよ。センパイならエアをして、

そのすごさにみんなに尊敬されます」

「またー、

そうやって俺をおだてておいて、

証拠写真を撮って、

こけおろすのを知ってんのよ!」

「いやあ、ビーターは直感的に乗れますよ。

センパイならかなり上手だとにらんでいます」

「そうか〜。じゃあ乗ってやんよ」

「ぜひ!」

「あのさ、上手く乗るコツみたいなのがあったら教えて」

「うーん、体勢を低くすることでしょうか」

「他になんかないの?裏技みたいなのは?」

「フィンを外すといいですよ。

サブロク(360°)バリバリですから」

と初ビーターちゃんで入水となったセンパイ。

やはりしっかりと乗っています。

みんなは、

センパイのようにビーターに乗れないと思っているが、

乗れるんです。

ちょっとターンの反応が遅かったり、

思ったようにならなかったりするが、

基本的にはビーターは乗れる。

最後の波でチューブまで入って、上がってきたセンパイ。

へへー。

「かんたんでした」

「船木、どうだ、参ったか!」

と叫んでいました。

いつまでも少年のままの51歳のセンパイです。

あまりにも燃えて、

5本だけの約束が20本にもなり、

すっかりと日没で、

私がサーフする時間がなくなってしまいました。(涙)

そうだ、

波乗りの間にカウアイコーヒーに行き、

コーヒーの仕入れと試飲をしてきました。

「なんだっけ、ラムじゃなくて、

キャラメルなんたらというこのあいだ飲んだのはどれだ?」

「これですよ。

『キャラメル・ココナッツ・クランチ』です」

「俺はこれとラムコーヒーの中毒なんだよ。

ほんとうまいな」

「ちょっとそこを歩いてください。写真を撮りますから」

「なんだよ、またモデルかよ。やめてくれよ」

「いいじゃないですか、旅の記念ですよ」

「じゃ、お前も撮ってやるよ。そこに座ってくれぃ」

とパシャリ撮ってくださいました。

ありがとうございました。

そうだ、

センパイはウエットスーツを押し洗いするのです。

こうして足でエイヤ、

エイヤサーと言いながらずっと踏み洗いしていた。

逆にウエットが痛んでしまうのでは?

と思うほど長時間踏んでいた。

色々と勉強になります。

ランチにはとっておきの「五木の半生冷やし中華」を食べる。

「やっぱ、これが奄美の味だな」

「はい、九州の味ですね」

「でもどうして九州と言うんだい?」

「知りません。センパイは知っているんですか?」

「キューちゃんシュー!だったんじゃねえのか?」

「センパイ、それ何もおもしろくないですよ」

「いいじゃねえか、笑ってくれるところなんだよ、ここは」

と今日も終わりました。

「センパイ、そろそろ帰国日ですね。

買い物はいいのですか?」

と聞くと、

「カイモノケーネー!」

と言っていました。

今日も来てくださってありがとうございます。

ここまで34分で書けました!

それでは原稿に戻ります。

林編集長と永井さんお待ちください〜!