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naki's blog

南うねりを予想することについて_海の日!_ダックダイブ・スペシャル_(2373文字)

こんにちは、

なでしこジャパンが世界一になりましたね!

イレブンにはとっても大きな力をいただきました。

すごいことです。

被災地からの希望と祈りは届きました。

がんばれ日本!!

こちらノースハワイ。

ウエスト・ラナイ・ブイを最大2.2ft @ 20 secondsまで上げた南西うねりは終息傾向にある。

現在は高さ、その波間隔も下げているが、

1.6ft @ 17seconds /SW (216°)

これはこのまま三日間はこのサイズ程度、

つまりオーバーヘッド程度を保持しそうな予想となっている。

「波の予想歴30年」

というベテラン波情報の権威ブルース・プリーによると、

南うねりを予想するのはかなりむずかしいのだそうで、

いまだに解決できないうねりがあるという。

昔も今も海は未知なるもので、

いつまでもそうあって欲しいと思った真夏日の正午です。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/23501

今日は「海の日」ですね。

先日ダックダイブについてちょっぴり掲載したら大反響をいただいたので、

この日にあわせまして、

海の遊び「波乗り」の防災技『ダックダイブ』を大特集します。

実演はノア。

ダックダイブ歴3年です。

写真を見ながら説明します。

画像の下の文章を読み進めていってください。

まずは波がやってくるタイミングに合わせて、

3mくらい手前でレイルに置いた両手、

そして膝、つま先を使って、海面と平行にボードを初期沈させてください。

ボードが沈んだ時点で、

テイルに置いたつま先、

両手という三点支持としながら頭ごと沈させていきます。

そのまま両手側に80%程度の体重をかけつつ、

さらにボードを沈ませていきます。

そろそろ波がやってくるので、

テイルをノーズ側、

つまり波へ対して直角に当たるように押し出す準備をしましょう。

「テイルを蹴る」

という表現がHOW TOなどでされていますが、

実際は「ノーズ側に押し出す」感覚です。

ノアは左足ですが、

右足でもどちらでもかまいません。

ちなみに船木は右足を使っていますが、

両方でできるようにたまに左足で練習をしています。

クリスちゃんは途中まで両足だと言っていました。

ここまで沈めておき、

波が来るタイミングで、

足(テイル)の押し出しと同時に全身を沈めます。

このように泡の下にボードと体が入っています。

もう波からの抵抗がほとんどないので、

ここではボードが早く浮きすぎないことを注意しながら

波面と平行となるようにボードを保持します。

ちょっとした無重力状態の一瞬です。

波泡の動勢が後ろに去っていくのを感じるでしょうから、

次はボードを体に引きつける動作を始めてください。

これは成功例ですが、

大波泡の際や、タイミングが合わず波の中に放り込まれた際にも、

このタイミングでボードと体を密着させる必要があるので、

同様な動き、

つまりここまでの一連の動作を正確にできるように繰り返して練習してください。

ボードと体が密着していれば、

抵抗が少なく、もし波に弾かれた際にも怪我を防ぎます。

このときは、

きっと波の炸裂音が真後ろで轟いていることでしょう。

波の最盛期がやってきても、ここまでが完璧ですから、

ボードに体をくっつける行為だけに集中してください。

こうして波が侵攻してきても、

そこまでの動きが確かであれば、

浮力と、押し出しからの慣性で波からの吸い込みから逃してくれるのです。

ボードと頭部分の、波の直撃さえ防げたら大丈夫です。

もう波は後ろに去りました。

波の裏側に出ます。

もうすぐ海面なので、

すぐにパドリングに移行できるように体をまっすぐにし、

リラックスしていてください。

目を開けていたら、

この海面のギラキラが徐々に近づいてきて、美しい瞬間であります。

はい、ダックダイブの完成です!

パドリングを開始し、

次の波が来ていたら、また同じように沈めてくださいね。

これは別角度。

斜め後ろからのアングルです。

「沈ませるのが難しい」

と良く聞きます。

ボードの浮力によっても沈むまでの時間が違います。

波のない日、

または沖で波待ちの際に練習し、

沈むまでのタイミングを自分で計ってみて、それを知っておいてくださいね。

最初は逆立ちをするような動作を海底に向けてしてください。

そうすると、ノーズと頭が斜め下に沈んでいきますので、

ある一定のところで、つまさきでテイルをサポートすることによって、

海底で弧を描くようなダックダイブの軌跡が得られるはずです。

ボードの浮力はなければないほうがやりやすいですが、

慣れとタイミングなので、

大きなボードでしたら波が来る5m前から余裕を持って沈める等の調整は常に必要です。

.

ザパー。

ここまで沈ませてから波が前方にやってきていますね。

ゆらりゴトゴトと上を過ぎていく波。

また新しい波がやってくるのだろう。

乗るのはもちろん楽しいのだが、

波にやられるのもまたおもしろいのです。

ちなみに俺たちは大波の日には、

ほとんどの波で上手くいかず海中で「グワー!」と引きずられています。

大波の日は、やられながらもいかに下がらず、

セットが終わったときに1秒でも早く全力パドリングが開始できるか、

そして波ゾーンを次のセットが来る前に抜けられるか、

ということで戦っています。

乗るのは優雅でも、沖に出るのは時に戦のようなんですよ。(笑)

ダックダイブの練習は、波のない日にもできるので、

この夏、海遊びついでに完全なものにしてみてはいかがでしょうか?

いい波の日に沖に出ることが容易になるし、

新しい波乗りが見えてきますから。

それでは今日の海の日をどうぞすばらしきものにしてください。

また明日!

船木は明後日からカリフォルニアです。