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naki's blog

ビーチハウス波路の底には_ノースハワイ・バス釣り事情2011年度版_(3277文字)

こんにちは、

台風15号、16号と連続して太平洋側に抜けていってますね。

千葉一宮周辺はクローズアウト、

そして強風という状況で、

もしかすると、

ジェフリーズの沖ができそうである。

うねりを、

そして風をかわすところでのみサーフ可能だそうです。

こちらはラナイ・ブイが、

昨夜から1.4ft @16seconds from SSW (205°) と大きく 動いたのだが、

今のところサイズアップの気配はなく、

早朝に満潮を迎えたビーチハウスで今日もサーフしてきた。

ビーチハウスの波質は、

少しでもーー腰胸程度ーーサイズがあると、

沖でブレイクした泡波が続いてやってくる。

まるで波の出るプールみたいだと以前にここで書いた。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/25184

インサイドのリフォームはまるで魔法のように泡が消え、

レギュラー方向に美しい波が出現する。

海底は、溶岩リーフのみで形成されているので、

「はて、実際にはどんな地形をしているのだろうか?」

と水中メガネと共に潜って探索してみると、

沖には急斜面で深くなっていくリーフがあり、

手前から一気にアウトサイドのピークとなって、

右側方向に浅瀬は続いていた。

ただ、ピークの正面から深場となっているから、

よほど大きな波でもない限り、

この位置に泡波が来ると消失していく。

そのインサイドだが、

浅いコブみたいな岩が数十カ所海底から突き出ていて、

さらに大きな板状の岩が完璧なライトとなるようにセットアップされていた。

それはまるで二つの地形がお互いに主張しながら水路、

いや波路を作っているようだ。

浅瀬に溝、そして穴にリーフの盛り上がり、

そんな海底を見ながら頭上に過ぎ、

散っていく波を推理していくのは思ったより楽しかった。

さらには、

これだけ完璧なフォームとなる波なのに、

海底は波の形を模写しているわけではないということも知った。

「曲折した波の路」

その海底の複雑な起伏に加えて、

潮の干満と、

うねりの角度、

進入速度、

強弱、

大小が複雑に絡み合い

『波』というのを形成していたのだとわかった。

その複雑な交合を経て、

さらには俺たちサーファーの一期一会なる邂逅(かいこう)があり、

目指す波を追いかけ、乗っていくのはここまで楽しいのだ、

と再確認した日であります。

サーフボードの種類も違えば、

波からのメッセージも変わってきますしね。

月並みな言葉ですが、

マンライを続けていきましょう。

みなさんがこちらに来られたらビーチハウスにご案内いたします。

ここは午前中が無人で、夕方からは児童たち、

そして仕事帰りのサーファーたちで大混雑するブレイクです。

なので、

午前中にぜひ。

こちらはツナくん。

いつか、

高知県の室戸岬あたりで

「マグヤン」という名前に改名されると、

ウナクネ古典にはあるが、今はそこには触れない。

波乗り後は、

ツナくん念願の

「ブ、ブレックファースト・ピザ、食べました。

タ、タキビ師ヤスさんにおみやげで持っていきたいです」

そう言うので、

ついでに法王の分もお願いしたくなった。

「今日は何をしたいの?」

と聞いてみると、

「バ、バス釣りに行きたいです」

そんなことになった。

そういえば、

ベイトタックル、

トップウオーターやクランクベイト一式を持ってきていたな。

ならばと、

とっておきのカウアイ・コーヒー農園の貯水池に案内しました。

休日なら半日は釣りに費やせた数年前と違って、

「ごめんなさい、60分だけね」

と慌ただしいフィッシングとなった。

ツナくんは、

「それでは」

と厳かにトップウオーター(ジッターバグ)をサイドキャストすると、

どうやらリールの調子が悪く、

リーリングできなくなっていた。

「スプールを外すといいよ。きっとドラグに糸がかんじゃっているのかな?」

と教えていると、

「あれ!何かがかかっています!!」

「糸が走っているよ!魚だよ!」

「あ”〜!!」

巻けないリールを片手に混乱しながらスプールを押さえていたので、

「竿の先から糸を手でたぐるといいぞ!」

そんなことになり、

竿を使わずに手で巻いて引き上げた。

「う、うれしいです」

ツナくんはうれしくて泣きそうである。

「あ、こ、これは自称ですけど」

と前置きして、小声で教えてくれたのは、

ツナくんは水元公園と蓮池マスターであるということで、

その手慣れた手つきで計ると、

「さ、39.5cmです」

と言う。

「じゃ、繰り上げて40cmということにしよう!」

と言うと、すごく困った顔をする。

聞いてみると、

バス釣りする人にとっては、

40cmオーバーは、

サーフィンで言うところの10フィート・オーバーらしく、

自分が40アップを釣るのは、

まだまだ修行不足なんですと教えてくれた。

「そんなの変だよ。ここなら50アップがバシバシ出るから大丈夫だよ。

こんなのは子バスだからさ」

と胸を張りながら言いつつ、

「最後にここに来たときにね、

友だちがクランク・ベイトで巨大なのを釣ったんだよ」

と俺は両手を思い切り拡げて(約160cm、笑)説明すると、

「そんなに大きなバスはどこにもいません…」

とまじめな顔で困ったように言うので、

「釣り話はこんなものなんだよ。

逃がした魚と、過去に釣った魚は日に日に大きくなるのでしょ?」

そんな会話をしていたら、

ゴンゴンとアタリがあったので、

すかさず合わせてみた。

「まだまだ小さいね。160cmクラスの5分の1だ」

と言いながら写真を撮ってもらった。

「あ、ま、ま、また釣れました!!」

とうれしそうなツナくんに

「これは40はあるんじゃないの?」

「はい、出ちゃいました。とうとう…」

と手が震えていた。

杭廻りにさ、

高知のアカメよりも大きい2mクラスが潜んでいるからね。

1/8ozタングステン・シンカーにワッキーフックを装着した

テキサスリグにザリガニ型ソフトベイト。

ファーストフォールの際に食いついてきたのがこれ。

これはツナくんの真似をして、

オーバーハングしている木の下を通してキャッチ。

それにしてもツナくんのキャスティングは正確無比。

距離といい着水のソフトさといったら見事だった。

その振り下ろし方を見ていたら何かに似ている、

と思ったら剣道の達人だった。

さらには千葉道場の北辰夢想流と思い出した。

ツナくんのトップウオーターアクションは、

竿先を常に揺らして変化にいつでも対応できるという

「鶺鴒(せきれい)の尾」のようでもあり、

さすが自称蓮池マスターだと、

感動しながら一連の動作を眺めていた。

今度はディープクランクに替えて一投目、

バシャバシャと上がってきたのがこれ。

それはまるで、

大きなルアーを丸呑みしてしまったことを猛反省しているバスくんと、

「バス釣りの集大成をここに」と、

してやったりの表情のツナくんの2ショット。

底を探るのが面倒になって、

ミノーを投げたら着水と同時にヒット。

そんなこんなで60分一本勝負は私が6尾。

ツナくんが4尾に小型1尾。

ほぼ満水なのにここまで釣れることに驚いたが、

(カウアイの夏場は、減水時の方がバスの活性が良いと聞いた)

他の釣り師の足跡もどこにもないので、

ここのバスたちはこのままスレることなく、

ここで幸せな生涯を遂げるのだろう。

次回は朝か夕方に来て、

ザラなどのトップウオーターで大物を狙ってみよう。

ノースハワイのバスマニアたちは、

各滝壺のスモールマウスバスに夢中なのだそうで、

それはすばらしい写真をマーク・ホワイトに見せていただいた。

だからラージマウスは誰も釣らないのだろうな。

マーク・ホワイトについては、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/14965

こちらと、このリンク日に登場しております。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/14261

それではすばらしい祭日をお過ごしください。

敬老の日には何をされましたか?

俺たちはフレちゃんを敬っています。

今日もお越しくださってありがとうございました。

また明日ここで!!