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naki's blog

CANVAS&NATIONは、ASP世界チャンピオンを輩出していたのです_で、CANVAS&NATIONファクトリー訪問編_ブライアン・ベントの教義歌__(2785文字)

California Pelican.

North Hawaii Inaris.

Blue Lotus.

さてさて、

カリフォルニア編の続きです。

キャンバスの工場にクリスチャンと行ってきました。

ラミネート。

薄い和紙にプリントされたボードロゴ。

これがそれぞれのモデルに封入されていくのです。

そしてここは若き導師(グル)ライアン・イングルが率いる

NATIONの工場なのであります。

世界最高峰のコンピュータ制御のシェイプマシンを操り、

瞬く間にシェイプシーンに躍り出てきたライアン。

上の画像は、俺がした

「なぜパーチェイスはログボードなのに乗りやすいの?」

という質問に対して、

ワイドポイントの位置、

そしてテイルライン、ロッカー、

ノーズコンケイブ、レイルフォルム、

体積に至るまで周到に設定されたシェイプレコードを元に説明してくれた。

完璧で驚いて、瞑目も瞠目もさせられました。

そして次に先日閃いた

「1970年代のシングルフィンと、2012年の近代ボードの融合」

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/27787

というデザインもすでにコンピュータ上で完成していました。

ドッキーがドノヴァンに考え出したハートブレイカーのように

「ステップデッキ風テイル」となっていて、

ボトムも上記のように複雑なラインを描いていた。

これはコンピュータシェイプならではの特権ですね。

こんなボードになるというのがシェイプ前に見えるのがすごい。

もちろんコンピュータシェイプ後は、

ライアンがハンドシェイプで詳細を仕上げていくのだが、

ベースが確立されているので、

むらなく、

そして次のボードのために様々なフィードバックを加味できるのが長所だと思う。

新しい時代です。

ラミネートルームに上がると、

ライアンの奥さんリンジーのロングボード(NATION)が二本巻かれていた。

あまりアナウンスしていませんが、

リンジーは今年のASPロングボード、

女子ワールドチャンピオンでして、

その優勝時にはCANVASを乗っていたのです。

http://nationmfg.blogspot.com/2011/11/lindsay-steinriede-2011-asp-womens.html

どうしてNATIONとCANVASが一緒にあるかと言いますと、

クリスチャンとライアンは幼なじみで、

そんな強い絆で2ブランドを一緒に走らせているのですね。

ワーゲンがポルシェを作ったり、

またはBMWがレンジローバーを作るようなものでしょうか。

そのキャンバスボードの仕上がりを見にきているクリスチャン。

旅、CMやモデル出演していないときは、

ほぼ毎日ここにいるのだそうで、

彼のCANVASに対する愛情がうかがえます。

クリスチャンのお父さんローレンスのサンオノフリーが巻かれたところで、

みんなで喜びのチェック。

お父さんは「重いボード」が好みなのだそうで、

ボートに使用するヴォランクロスを使用していた。

このクロスは薄い緑色なので、

重なった部分がこんな色になるんですよ。

昔、1960年代のボードは全てヴォランだったという伝統的な素材です。

ライアンもこうして各NATION/CANVASボードを点検していた。

グロス&ポリッシュはサンディング仕上げのボードに樹脂をもう一層かけて、

硬化したらこうして磨きこんで光沢と艶を出します。

ただただ美しい。

ミニノーズライダーもありました。

これは誰のでしょうか?

あまり公表されていないけど、

CANVASロングのもうひとつの旗艦がこの『EZライダー』です。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/25727

クリスチャンの説明によると、

「テイルが絞ってあるので取り回ししやすく、

シングルフィン設定なのでロックインがしやすく、

さらに反応を高くしたければ、

サイドフィンを装着することによりまして、

超ハイパフォーマンス仕様とナリマス。

ドナルド(タカヤマ)のインザピンクモデルに位置させるべく、

ワタシが提案し、

そしてCANVASボードの名に恥じないよう、

世界一のデザインとなったと自負しております。

EZライダーをどうぞよろしくお願いします!!」

という絞り込まれたスクアッシュテイル。

世界チャンピオンたちが乗り込むボードです。

バターゾーンの新作、

ミニノーズライダー2,

ポンパドールが見えます。

https://www.nakisurf.com/brand/canvas.html

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/21679

聖剣ロスドスはアメリカ本国で異常なほどの人気で、

かなりの数が造られていました。

ロスドスの大きなフィンもライアンがデザインしたのですね。

ステキです。

ランチにはこうして陽を浴びながらまたボード談義がはじまった。

クリスチャンの論、

ライアンの意見が交差していくのがわかる。

ライアンはシェイパーというより、

むしろ数学者のようで、

そしてサーフボードに対しての造詣も深く、

こういう人にボードを創っていただける幸せを感じている。

ミニノーズライダーもバターゾーン、

パーチェイス、

EZライダーも彼無しでは実現しなかったのだろう。

昔流のハンドシェイプもいいけど、

こうして科学力を駆使して、

さらには自身で手をかけて、

というところが魅力なのでしょうね。

リンジーとライアンにココサンシャインを使っていただこうと、

おみやげに持って行きました。

http://shop.nakisurf.com/index.php?main_page=index&cPath=3_31

大喜びの二人。

ご覧のようにクリスチャンは箱から出さずに使っていましたよ。(笑)

せっかくなので、

あの日のサンオノフレセッションを振り返ります。

↑スライドグライドするクリスチャン。

下の写真はワタシ。

スイッチスタンスしています。

美しいパーチェイス。

ただただすてきなキャンバス。

大人気のブライアン・ベント再び。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/27942

なぜブライアンかといいますと、

彼が牧師を勤める

『ホットロッド教会』

のウエブサイトを見つけたのです。

http://www.hotrodchurch.com/

さらにはこの教会での祈りは音楽なのだそうで、

ブライアンがボーカルの

『Pioneers』の曲もこのサイト内で拝聴できました。

YouTubeでも見つけたので、

ここに掲載しますね。

彼は、かっこいいを通り越して、

「現代でできるミッドセンチュリーのライフスタイル」

の聖書を創作しているようです。

http://youtu.be/w4IgJAFip5M

みんなすごい、それではまた明日!