新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、ルポライターで知られるNAKIこと、船木三秀のコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【特大号】ブラ師匠の8フィートボックス製作記_(2836文字)

New SSW(195-205) groundswell

and some WNW(280-300+) swell-mix continues.

新しい南南西うねりが入ってきました。

西北西うねりもまだ残っていて、

どこもすばらしいコンディションのサンクレメンテ。

ランチミーティング前にクイックサーフ45分間。

サンオノフレ岬と、

チャーチのあいだにすばらしいレフトを発見した。

しかも無人。

沖が深いのか、

遠くからの南南西なのかはわからぬが、

台風波のようにやたらとパワフルだった。

こんな日は、

じっくりと斜面にレイルを使って圧力をかけていく。

圧が速度に変わったり、

切り返しの重力感覚がじつに愉快なセッションだった。

バックサイドがひさしぶりだったこともあり、

ちょっとした新しい感覚だった。

さて、

本日のユナイテッド・フィフティ。

海のように毎日景色が変わるのは、

絵が増えたり、

一点もののTシャツが完成しているから。

ブライアン・ベント師匠はここでアートと真摯に向き合い、

波乗りや幸せなことを表現しながら一日を過ごしている。

それは俺にも伝染していて、絵を描くことが多くなり、

写真も変わってきたと感じている。

ラカ法王の肖像画のお願いをしたけど、

彼の良さをブラ師匠に伝えなくてはなので、

むずかしいですね。(笑)

スクリーンプリントのみならず、

筆で直接Tシャツに描くことを始めた師匠。

読者から

Q.

「手描きのシャツですが、洗ったらプリントが消えませんか?」

という質問をいただいたので、

ここに返信を共有しておきます。

A.

スクリーンプリント・インクを使って、

完成後、高熱で長時間定着しているので、

スクリーンプリントと同じ耐久性です。

また新しいプリントが完成しました。

この分だと毎年1000枚近くのデザインとなります。

低気圧が来ていて、オンショア風が吹いてきた。

場所は王子邸前。

ここがわかる人はかなりのサンクレメンテ通です。

シークレットブレイクだが、

サーフィングの本場サンクレメンテですので、

誰が来ても、マナーが守れるサーファーであれば、

笑顔で迎えてくれるブレイクです。

さてさて、

ブラ師匠が、

8フィートボックスを作ってくれたのだが、

そのドキュメントをここに。

まずはポリエスター製の9’5″ボックスと、

1930年製のオリジナル12’0″を型取りに使った。

板、しかも合板を置き、

大好物のバーガージャンキーのチョコ&バニラシェイクを飲みながら、

アウトラインを模索するブラ師匠。

私はミーティングのアポイントメントがあったので、

これから1時間ほどして戻ってくると、

!!

!!!

!!!!

!!!!!

えー、ほぼ完成しているではありませんか!?

師匠はディズニーの小人たちを隠しているのか?

その通りに聞くと、

「俺は始めると早いんだ。作業が好きなんだよ」

とは、いつもの言葉。

それにしても早すぎます。

どんどんできていくボックス。

ひっくり返すと舟組み、

じゃなかった骨組みが現れた。

おー!

内部はこうなっていたのですね。

穴が空いているのは、

浸水するので各室からその水を流すためだそう。

各箇所を念入りにチェックし、

隙間がありそうな部分にマリン用のエポキシ樹脂を塗り込む。

今度は裏返します。

接合部に前出のエポキシ樹脂を塗っていく。

最初はヘラでやっていたのに、

いつのまにか指で直接盛る師匠。

「本当は手じゃいけないんだ」

と思い出したように言い、またヘラで盛り続ける。

「こういう角が大事なんだぜ」

と丁寧に隙間なく埋めていた。

盛り終わったら、板にボックスを合わせ、

フタとなる部分のアウトラインを取り始めた。

重いから互いが動かないのか、

ツツーと曲線を描いていた。

でもそんなに簡単なことではないような。

それをおもむろに電動ノコギリで切り出しはじめた。

確認という字は師匠にはないのですね。

ガガガ〜

ガガ〜

ゴゴ

切り終わってから、

「あ、ニスを塗るのを忘れてた」

と言うので、一緒に塗っていった。

フタの裏にもしっかりと塗ります。

乾くのを待たずに合わせる師匠。

「大丈夫なの?」

と聞くと、

「気密状態にはならないから平気なんだ」

と、さすが何本も作っているだけあるお答えが返ってきた。

またインパクトを使って、

「ギュン、ギューン、ガガガ」

どんどん接合していく。

あっという間に55本のスクリューが各所に施されて、

次は

「弁を開けないとな」

と言いながらノーズに水抜き穴位置を決め、

ドリルで直径一インチの穴を開けました。

「木製だからさ、浸水は付きものなんだ。

水が入るとまた調子がいいんだぞ」

と言いながらガー!と一瞬で穴を空けてしまった。

「第一部完成!どーだい?」

と誇らしい顔をしていた。

すごい!

重いです!

最新最高です!

と褒め称えた。

作り始めたのはわかるが、

まさかこの日にここまでできてしまうとは夢にも思わなかった。

「やはりボックスはかっこいいぜ…」

と大満足の師匠。

また細かく接合部をチェックし、

エポキシ樹脂を施されて、

少し休まされた後、師匠の家に凱旋。

明日はサンディングだそうです。

翌日、師匠の家でサンディングを施されて、

ツルツルピカピカとなって、

ボックスちゃんがやってきた。

このサンディングが大変な作業らしく、

それを終えたらペイント、そして仕上げだという。

完成は間近です。

翌日はニスを五層も重ねたのだそうで、

そろそろ完成だと言うので師匠の家に行く。

おー!

こんなにかっこいいのですか!!!

「写真撮るか?まだニスが乾いてないけど、

あっちに持っていこう」

と少しぺたぺたするボックスを運んでくれる師匠。

ボトムは真っ黒。

ピストン二つ交差アートがノーズに。

もはや感動的であります。

木製自作フィン下部には珍しいフルネームサインが入っていた。

デッキ側は線が施されていて、

七本は幸運、

三本はトリニティで、

五本は仲間、そしてユナイテッド50のマルがあって、

テイルの二本は「始まり」という意味なんだよ。

と全ての意味を込めて、描いたのだそうです。

「8フィートを作ったのは初めてなので、

浮くか心配だよな」

そんなことで試し乗りとなり、

この通り、

ホワイトウオーターに当て込んでしまう師匠。

ものすごいレイトテイクオフもメイクし、

このままだとパイプラインもこれで乗りそうな勢いが出てきました。

「8フィートは正解だよ!」

という師匠に大きく賛同します。

俺の写真はないのですが、

8フィートでも十分でして、

ニーパドルあり、

楽しくエレガントな滑りと、

スリリングなるスライドを再現したのです。

必ず浸水するボードです。

こうして水切りをするのも粋だと思っています。

せっかくなので、

デッキ面の写真も撮ります。

1930年は昭和五年。

そんな時代のボードを完全再現したブライアン・ベントに感動。

いつかはボックス仲間を集めて、

こんな写真を撮ってみたい。

ということで、今日の長いブログが終わります。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

すばらしい週末にしてくださいね!