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naki's blog

勇人さんとコール_夏日バンザイ!_スクリーンプリントの殿堂_(2022文字)

こんにちは、

昨日書きれなかったところから始めます。

(勇人さんがボードをピックアップして、

コール親分に見せに来た)

「超特急仕上げ」

とグラス工場にお願いし、

完成してきたバズーカ2とキャノンボール2。

硬化剤を多量に使用することによって、

こんな仕上げが可能です。

難点は、

茶色くなってしまうこと、

サンディングがデコボコとなることも多々あるので、

一般ユーザーにはお勧めしてはいない裏技です。

完成したボード2本を運びこむ勇人さん。

ちょうどコールは、

ナックルボールをシェイプ中のところでした。

まずはキャノンボールXの詳細確認をする親分。

顔がうれしそう。

カーボンストリップの位置と長さ、

そしてレイルとエッジの表現具合を見ていった。

次にバズーカ。

「あれ、カーボンストリップは?」COLE

「そういえば入っていないですね」勇人さん

「忘れたんだな」COLE

「そうみたいですね」勇人さん

「バランス良くできたな」COLE

「感じいいです」勇人さん

「テイルのVEEエリアに樹脂がのりすぎている」

と、

サンダーを持ち出してバリバリと削りだしたコール。

ラミネーターとサンダーは、

シェイパーの意図を完全に理解し、

それを表現しなくてはならない。

なのだが、

他人になかなかそのフィルソフィーを伝達するのはむずかしいらしく、

コールは全てのボードを見て、

必要ならばこうして最後のタッチを加えている。

「本当だったらラミネートと、

サンディングも俺ができたらいいのだけどね」

と言うが、

そんなことをしていたら

「サーフボード1年待ち」という状況になるので、

「シェイプだけにしておいたほうがいいですよ」

と勇人さんと俺の意見を伝えておいた。

職人は完全主義者が多いですが、

コールのそれは異常とも言えるほどの完全さを求めている。

水準器で、左右のバランスを確かめ、

さらにペーパーでコンケイブのタッチを加えて終了。

みなさんのCOLEボードやドッキーボードがざらざらしているときは、

シェイパーによって、

こんな最終作業が行われていたということなのです。

完成し、

勇人さんのキャノンボールXの初乗りとなりました。

かなりの好感触で、

勇人さんは大喜びでこの後メキシコに向かいました。

勇人さんのすばらしい波乗りは、

こうしてCOLEボードが支えているのですね。

たかがボードデザインですが、

こうして夢と希望を乗せて、

真剣なるプロフェッショナルたちの結果が滑走に表れていくのですね。

しばし瞑目。

夏日となった今日。

雲一つなく、美しい日だった。

こうして年の暮れにトランクスと裸足で過ごせるのも

南カリフォルニアの砂漠気候のなす技で、

一昨日まで氷雨だったのに夏がカットバックしてきた。

https://www.nakisurfshop.com/SHOP/30262/30629/list.html

最近の俺は、

念願だったNAKISURFアパレルの製作にはまっていて、

現在は来年二月に出展する

『Inspiration展』のプロダクト製作に集中している。

メッシュ160のスクリーン、

スクリーンオープナー、

そしてスクイージーというヘラが必要となり、

アナハイムにあるスクリーンプリント屋の殿堂

『マク・ローガン』に行く。

ここは創業90年という老舗で、

スクリーンプリント用品ならなんでも揃うというメガストア。

スクリーン各種にものすごい量のインク。

「プラスタソー」と聞こえる塩化ビニル中の粒子可塑剤 。

つまりはスクリーンプリント用のインクである。

日本語で調べてみると、

「プラスチゾル」とあったが、

例によって、発音ではなく、

英語スペルをローマ字読みした名前がついていた。

これはDセンパイの得意とするヘボン式ローマ字、

または訓令式をミックスして解読した

ドドゲ=ダッジ

ルイスビッチョン=ルイヴィトン

という読み方が代表作であるが、

一般的にもコストコ(英語ではコスコ)、

ニルバーナ(同じく英語ではナバーナ)と、

ローマ字読みの弊害は枚挙にいとまがないが、

元々英語の読みが破綻しているので、

これらを追い求めると、

その研究に生涯を費やさなくてはならないと思える。

サーフィン世界だと、

クワッド(正しくはクアッド)が挙げられるが、

これはQUADなので、

逆と言えば逆の例であると気づいた。

他にも気になる表記がたくさんあるが、

それを書いていたらきりがないのでここまでとする。

スクリーン上にインクを圧着させるスクイージー。

この大きさにさとるさんも驚いていた。

6フィート幅で、

アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)

を真似て、

大きなスクリーンプリントをしてみようかと直感したが、

時間も資金もないので、それはまたいつか。

いろいろな表現を考えながらフリーウエイを南下していく。

こちらは今日が仕事納めのようで、

これからクリスマスの火曜日までお休み。

だからなのか、

道路がやたらと混んでいた。

両側12車線の道って、アメリカぽい。

それではすばらしい週末をお過ごしください!

暖かくなりますように。