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naki's blog

さよならサユリータ、さよならパンちゃん_(1113文字)

気づいたら旅の終わりを告げる日の朝だった。

夕方のフライトなので、

時間はまだたっぷりとある。

前回たくさん、

今回は2回通ったウニ畑岬。

ここはジャングルの中、

河が干上がった跡を歩いて行くロケーション。

ここを裸足で歩いていくと、

植物のヒンヤリ感や、

岩の角張った感触が伝わってくるのが味わえる。

エアに見えるが、

高い打点のフローターなんです。

波乗りが少し若返ったのは、

こちらの陽気のせいなのだろうか?

ここウニ畑岬は、

小百合太とちょうど逆側に向いているので、

通常は夕方からオフショアとなる。

なので午前は小百合太で、

午後からはウニ畑が黄金的な動きです。

どちらも車で30分の距離。

それにしてもサーファーにとっては完璧な地形です。

小百合太に戻って荷造り。

子猫のパンダを探すと、

いつものところで遊んでいた。

蜂の恩もあるからか、

俺たちを見つけると甘えて近づいてくる。

ご飯をもらっていないようなので、

栄養のあるものを与えた。

すると、

シーキャビンさんのトマトがパッケージとなっていてニッコリ。

中身は牛か鶏のチョイス。

パンちゃんはたっぷりとご飯を食べると、

ボードに乗って昼寝してしまった。

フィンを外さなくてはならないので、

ベッド側に降ろしたら

新しいオモチャに見えたのか大興奮していた。

外したFCSキーで遊ぶ子パンダ。

俺流のパッキングは、

こうしてマイクロファイバータオルを各ボードの間に挟み、

ノーズとテイルには、

ウエット&衣類をパンパンに詰めるやり方。

ただそれだけ。

「アディオス!(さよなら)」

を言いにきてくれたイスラエル。

そうこうしていたら「パンちゃんがいない」と思ったら

荷物の中に寝てしまっていた。

このまま連れて帰りたい衝動にずっとかられていた。

野犬ばかりで危険むき出しのここよりは幸せに生きられるかも、

と考えたが、それは俺のエゴで、

彼はここで生きるために生まれてきたのかもしれない。

願わくば、

次回来たときにお互い元気で再会したいものです。

ミャア。

今回のレンタカー。

クレジットカード会社が予約してくれて、

よって保険代金が無料で週に8500円という破格値。

日本やハワイでこの値だったら一日も借りられないだろう。

ナンバープレートを日本語読みすると、

『51ーサーフトリップ』という偶然。

「近いうちに日本に行きたいんだ」

と行ったのは手作りログ屋のフランシスコ。

俺と同じ年くらいであろうか。

誠実な工芸家。

野外商を通過し、

エアコンが効いた空港に行き、

行列に並んで乗り込むと、

ちょうど夕陽がミタ岬、

そして小百合太に沈んでいくところだった。

さよならみんな。

パンちゃん、

元気でしっかりと生きるんだよ。

また来ますね。