気づいたら旅の終わりを告げる日の朝だった。
夕方のフライトなので、
時間はまだたっぷりとある。
前回たくさん、
今回は2回通ったウニ畑岬。
ここはジャングルの中、
河が干上がった跡を歩いて行くロケーション。
ここを裸足で歩いていくと、
植物のヒンヤリ感や、
岩の角張った感触が伝わってくるのが味わえる。
エアに見えるが、
高い打点のフローターなんです。
波乗りが少し若返ったのは、
こちらの陽気のせいなのだろうか?
ここウニ畑岬は、
小百合太とちょうど逆側に向いているので、
通常は夕方からオフショアとなる。
なので午前は小百合太で、
午後からはウニ畑が黄金的な動きです。
どちらも車で30分の距離。
それにしてもサーファーにとっては完璧な地形です。
小百合太に戻って荷造り。
子猫のパンダを探すと、
いつものところで遊んでいた。
蜂の恩もあるからか、
俺たちを見つけると甘えて近づいてくる。
ご飯をもらっていないようなので、
栄養のあるものを与えた。
すると、
シーキャビンさんのトマトがパッケージとなっていてニッコリ。
中身は牛か鶏のチョイス。
パンちゃんはたっぷりとご飯を食べると、
ボードに乗って昼寝してしまった。
フィンを外さなくてはならないので、
ベッド側に降ろしたら
新しいオモチャに見えたのか大興奮していた。
外したFCSキーで遊ぶ子パンダ。
俺流のパッキングは、
こうしてマイクロファイバータオルを各ボードの間に挟み、
ノーズとテイルには、
ウエット&衣類をパンパンに詰めるやり方。
ただそれだけ。
「アディオス!(さよなら)」
を言いにきてくれたイスラエル。
そうこうしていたら「パンちゃんがいない」と思ったら
荷物の中に寝てしまっていた。
このまま連れて帰りたい衝動にずっとかられていた。
野犬ばかりで危険むき出しのここよりは幸せに生きられるかも、
と考えたが、それは俺のエゴで、
彼はここで生きるために生まれてきたのかもしれない。
願わくば、
次回来たときにお互い元気で再会したいものです。
ミャア。
今回のレンタカー。
クレジットカード会社が予約してくれて、
よって保険代金が無料で週に8500円という破格値。
日本やハワイでこの値だったら一日も借りられないだろう。
ナンバープレートを日本語読みすると、
『51ーサーフトリップ』という偶然。
「近いうちに日本に行きたいんだ」
と行ったのは手作りログ屋のフランシスコ。
俺と同じ年くらいであろうか。
誠実な工芸家。
野外商を通過し、
エアコンが効いた空港に行き、
行列に並んで乗り込むと、
ちょうど夕陽がミタ岬、
そして小百合太に沈んでいくところだった。
さよならみんな。
パンちゃん、
元気でしっかりと生きるんだよ。
また来ますね。
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