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naki's blog

リンタロウさんとサンオノフレレフト_北海道のサンセットビーチ_(2728文字)

こんにちは、

通過する温帯低気圧の被害がすごいですね。

「降水量が観測史上最大を記録した」

「最大風速が30m?35m」

などとニュースにはあって驚きました。

交通機関も乱れているようですね。

ご無事をお祈りしております。

こちらは、南西、西、

そして北西から3つのうねりが届いている。

ただうねりが弱く、

サイズの割にはパワーがない。

どうしてかを考えてみると、

きっとうねりの速度が遅いのか、

それともこの潮が悪いのか。

波はいつも不思議です。

春となって、

子どもたちの季節であります。

休日ということもあって、

それは多くのキッズサーファーたちを見かけました。

全員に共通するのはスポンジボードだということ。

やわらかく、安全で、そして楽しいボードです。

キャッチサーフが全盛なわけですね。

さて、インスピレーション展主宰のリンタロウさんに、

「サンオノフレのレフトいいですよ?」

と教えると、

「だいたいの場所はわかりますが、それは具体的にどこなのでしょうか?」

「サンオノフレ・ポイント(岬)の北側です」

「あーそこ、よくわかります。むきだしのシャワーがありますね」

午後行くと、

リンタロウさんはそこでサーフしていた。

うれしいです。

北西うねりが強いせいか、

前回のブレイクとは違い、断続的なセクションだった。

その代わりに斜面はさらに切り立っていった。

リンタロウさんはロックな人なので、

ロックサインを送りました(*´?`*)

南西うねりが二日目なので、

水温が一度上昇して15度。

なので、再びブーツを脱いだ。

でも冷たかったので、

まだまだ履いていてもいいのかも。

でもこのピークは休日だというのにがら空きです。

駐車場は満杯で、ブレイクも混んでいるのだが、

このインサイドピークは、

誰も待たずに通り過ぎて沖に行ってしまう。

地形的に奥の波がよく見えるので、

沖に引きよせられてしまうのだが、

実際には、

奥からいい波に乗れる確率は10本に1本くらいだろうか。

ほとんどはテイクオフするだけで前のセクションが落ちてしまう。

見た目はパーフェクトなのだが、

弱すぎる斜面のため、

メイクできるほど速度が付けづらいのが問題のようです。

「この(インサイド)ピークで待つことが最良なんです」

とリンタロウさんに伝えると、

彼はそこから美しい斜面を何度も滑走していった。

そのリンタロウさんの本日のファッション。

このTシャツもかっこいいです。

きっとコスタリカのおみやげものでしょうが、

こういったものにもハイファッションが隠れているのですね。

緑のベルトはパイソン(ニシキヘビ)製で、

「いいですね?」と言うと、

「これはですね、スペインのガリシア州で、

バイクとファッション好きな人が作っているのですよ」

リンタロウさんは詳細にそれぞれの話題があって、

いろいろなお話が聞けるのが楽しい。

懐かしのジュークボックスで見つけた当時の最新ヒットソング。

エルビス・プレスリーや

ニール・セダカの『カレンダーガール』がある。

とすると、これは1960年代のものであろうか。

50年前の曲っていいな。

きっとやさしい時代だったのでしょう。

まだまだ寒い北海道の友人より暖かなお便りが届きました。

ぜひみなさんと共有したい内容だと思いましたので、

本人の了解を得てここに掲載します。

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こんにちは、

小樽市銭函のサンセットビーチと、

ぼくの大好きなBD3の2ショットを送ります。

ここの冬期間は、

排雪場所となるため遅い時期まで雪が残ります。

特に今年は豪雪だったため、

雪融けが進む中、まだかなりの雪がビーチに残っていました。

また、銭函サンセットビーチの浸食がひどかったため撮影してみました。

この辺りの海岸は、海岸浸食にみまわれ、

海水浴シーズンになると市でビーチの整備をします。

ブルドーザーなどの重機によって整備されるわけでありますが、

じつは数年前「海の家」を数十メートル後退させています。

それでもなお浸食が進んでいます。

原因は様々あるようですが、

どうやら小樽東に位置する石狩湾新港の増設が、

その一番大きな理由のようです。

昔ここは、砂浜で広々と野球ができるほど広かったのです。

古来から続く海岸を加工すると、

結局どこかにひずみというか、歪みが生じるものなんですね。

海岸線には長い間続く砂の流れというのがあって、

埋め立てた新港がその流れをブロックしてしまっている状態です。

この浸食も海からの悲鳴というか、合図なのだと思います。

そしてこの浸食が進む海岸には、

砂の代わりに海からの漂着物が流れ着くようになりました。

ここ銭函海岸のことを「ゴミ箱」と呼ぶ方も多くなってしまいました。

とても残念な話です。

銭函の名の由来は、昔この浜でニシンが大量に上がり、

この辺一帯が銭で溢れたことから命名されたと聞いています。

また銭函の地形は全国的にも珍しく、

海と山に挟まれ自然に恵まれていること、

札幌市と小樽市の丁度真ん中辺りに位置し、

各市へ車で15分ほどでアクセスできます。

そして何よりここにはサーフィンスポットが数多く点在しています。

これからもこの海を監視し、そして大切に保護して、

かけがえのない波をニコリンと乗り続けます。

みなさんも大切な海を見てあげてください。

壊すのは簡単ですが、直すことは容易ではありません。

それではまた!

カズ

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http://blog.nakisurf.com/naki/archives/2288

カズさんは、

サーフライダー・ファンデーションのメンバー。

海が誰よりも好きで、汚染や、侵食、

そして海岸加工と開発に心を痛めているひとりです。

サーフライダー・ファンデーションは、

テトラ、堤防、汚染に対して、

公的に意見し、それらを報告、

そして市民を教育している非営利団体です。

http://www.surfrider.jp/

「大自然がいっぱいの北海道なら大丈夫だろう」

と思っていたけど、

そんなことはないのですね。

悲しいですが、私たちにできることもたくさんあるので、

これからも目を向けていきたいと思います。

ローカルとビジターが手を取り合って、

海を保護して、

それがすばらしい交流となる良い機会かもしれません。

魚が大好きで、

ニジマスという名前を聞いて、

それを見たさに釣りにいっていた。

本当に虹色をしていたことに驚きました。

魚は何を見て、

どんなことを考えているのでしょうか?

鱗や鰓、どんな感覚なのだろうか?

しばらくの間、そんなことを考えていた。

いつまでも美しい海があってほしい。

波が存在しなくなることを考えると恐怖です。

波とは、美しく、そして驚異的なことです。