新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、ルポライターで知られるNAKIこと、船木三秀のコンセプトサーフショップです。

naki's blog

グライド・サーフィングの歓び、フィンレスボードのストーリーを始めます_(2013文字)

ドッキーが、

新型ボードのラフスケッチを送ってきてくれました。

pic.csurf prescriptions

左側はトライ、またはツインスタビセッティング用で、

右はツインセッティング。

左右に存在している黒い影は、吸引コンケイブ。

現在フィンレスボードのプロデュースをしていて、

その話を今週ドッキーに伝えようとしたらこのスケッチを送ってきたので、

念力か超能力かと思いました。

彼のデザインの妙は、

COVERTIBLE(変換できる)ということ。

フィンレスとフィンがあるバージョン。

だから吸引コンケイブが存在しているのですね。

なぜフィンレスかと言いますと、

ペリカンが波の上をふわりふわりと美しく飛ぶのを見て、

あんなグライド(滑空、滑走)こそが、

自分がしたいサーフィングだということに気づいたのです。

加えて最近は、

『バードグライド』なる言葉もサンオノフレで数多く登場していて、

それは上に書いたペリカン滑走と同じ意味で、

「ふわりと滑走していく」

ということで、

これからの時代にも求められているエッセンスなのだと感じています。

低い姿勢でふわりと飛ぶように、

舞うように乗っていくのはフィンレスの特権。

ただそれだけだと心許ないというか、

「通常のフィッシュボードとしても使えるようにシタノデス」

というのがドッキーがひねりを加えたコンセプト。

さすが名門ハンティントンビーチで、

老舗シェイパーとして名を馳せるドッキーこと、

ジェフ・ドック・ラウシュのすごさですね。

この話には、もうひとつ大事なことがあって、

多くの人がコンペティション方向を向いていて、

「サーファーはケリー・スレーターのようなターンをしないといけない」

または、

「ケリーのようなターンを目標としましょう」

という風潮になりつつある。

そこで、

そのターンに近づけるために浮力を落とすだけ落としたデザインが、

ボード製造業では主流となっている。

結果、「乗れる波なのに乗れないサーファーが増えた」

というのが波乗りフィールドでの風景になっていて、

なぜ浮力がないボードが人気があるかと言いますと、

1.浮力反発が少ないため急激なターンができる

2.ボード反応が過敏なので、その気になれる

3.薄いボードこそが本格派の持つイクイップメントだ

4.ダックダイブ(ドルフィンスルー)がしやすい

ということでありまして、

でもこれに対しての反論としては、

1x.浮力が少しでもあるボードに乗ると、波乗りにならないほど調子が悪い

2x.しっかりとしたターンができなくなってしまう(本当に良い波に乗ったときにターンができない)

3x.さまざまなボードデザインがあるのに、それらに目が向かなくなる

4x.パドリングが遅いのでテイクオフが難しい、ゲッティングアウトが遠い

(テイクオフができないと、何も始まらないのでは?)

ということになるのでしょう。

少し話が逸れてきましたので本題に戻します。

ケリーのターンを究極とすると、

鳥の滑空も究極であると断言できます。

他にサーフスタイルは、山の数ほどあります。

とすると、

それらは両極どころか、

もしかすると金平糖のように各頂点がたくさんあり、

そのひとつではないか?と感じたのです。

この「滑走を感じよう」という波乗り。

少し前に流行した木製アライヤがありました。

しかし古来踏襲式の難易度の高さが、

乗り手を阻んだのも事実でしょうか。

ただこのアライヤに代表されるフィンレスボードの浮遊感は、

何ものにも代え難いものがあります。

で、もう少しこの世界を拡張したいと感じたら、

デレック・ハインドが同様にこのフィンレス世界を極めようとしている。

美しく流れるようなグライドの連続。

「グライドサーフィングの歓び」

そんなものをこのフィンレスボードから獲得できたらと思います。

以前、

抱井さんと暖くんがフィンレスボードでサーフしていて、

そのことを思い起こすと、

「さすが」の一言だということを付け加えておきます。

長くなってしまいましたが、

そんなこともあって、

私と懇意にしている各シェイパーにフィンレスボードを意欲創造していただき、

フィンレス初心者である私とみなさんは一緒に試行錯誤、

そして夢を見ようではありませんか、

という意思表明をここに。

水の上を滑る波乗りなので、自由な表現が一番だと思います。

新しい滑走を見つけましょう!

[お知らせ]

今週末に掲載予定だった

【Dセンパイのニマリンサーフ・ジャワ珍道中】

の後編、または第三回ですが、

ご本人が多忙なため執筆時間が取れないということで、

来週以降にずれこんだことをここにお知らせます。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/43362

どうぞお楽しみに!

今日は冬日のサンクレメンテ。

太陽が一度も出ない寒い日でありました。

昨日の美しい夕陽をここにおいておきますね。

それではまた明日。

この試みが、

ネオサーフィングの新しい始まりとなりますように。