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サーフボードのマシンシェイプ&デザイナー、そしてシェイプで世界一を目指すライアン・イングル_ハンドシェイプVSマシンカット_みなさんの夢のデザインをサーフボードにするプロジェクトがスタートします_(2391文字)

こんにちは、

体の調子が上がってこないので禁酒を始めました。

キャッチサーフの主宰ジョージが健康オタクで、

よく勉強しているので、彼に聞いてみると、

「お酒はある意味で毒なのです。

水にライムを入れて、

それをたっぷり飲むことを7日間続けてください。

そうすれば体内洗浄できるはずデス」

砂糖も摂りすぎるのが良くないようで、

成分表を見ながらこれは18g、

30gもある、とやっています。

ヨーグルト、ジャム、みりん、ビール。

自分が今までどれだけの砂糖、糖分、

糖質を今まで摂っていたかを知って、

少しというかかなり驚いています。

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健康第一ですね。

50歳に近づいてくると、

今まで気にもしなかったことが重要になってきます。

なんでもおいしく食べて飲みたいですね。

NATION/CANVASのオンリーシェイパーのライアン・イングル。

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若く、研究熱心で、他のシェイプにも心を開き、

将来は世界一のシェイパーになるべく、

ローンを組んで、

新車フェラーリと同価格のシェイプマシンを手に入れたのが7年前。

少し昔にはシェイプマシンというのは、

サーファーにとって悪役だったと記憶している。

その理由を結論付けると、

みなさんもご存じの有名ブランドは第三国に工場を持ち、

このシェイプマシンでプレカットし、

シェイパーでない工員たちがファインシェイプしていたのであります。

シェイパーはファイルの制作と、

サインの見本を書いただけで、

実際には本人がサーフボードに触ることすらない。

逆に言うと、大手メーカーは、

第三国で作らないと納期に間に合うわけもなく、

例えば年間8000本だと、

日産30本以上が必要となってくる。

ある一定以上サーフボードが売れて、

シェイパーがビジネスに長けていたらこうなるのです。

で、逆にそれを皮肉だか逆手にとって、

「ハンドシェイプ」

という言葉をインディーズのシェイパーたちは宣伝文句にしていたのだが、

いつのまにかほとんどのシェイパーが、

マシンを使ってプレシェイプする時代となった。

このサーフ業界の首都サンクレメンテで各工場を回っていると、

プレシェイプ全盛だと気づいた。

実際にライアンにプレシェイプをオーダーしてくるシェイパーを見ると、

どんなにソウル派の少数生産派であっても、

良いボードを産み出したいのであれば使用するのが賢明である。

プレシェイプの利点はたくさんある。

それは、

1.ブランクスのねじれを解消する

2.マジックとされていたロッカーやアウトラインを確実に表現できる

3.作業時間を早めるので、重要なファインシェイプに時間を割ける

4.新デザインの誕生を早める

5.朝1番でも深夜のシェイプでも疲れなく、よってずれもない

6.良いボードをコンピュータで正確に保存できる

というのが大きな理由となっている。

昔はねじれのない美しいブランクスを手に入れるのが、

シェイパーの仕事ともされていて、

それはまるで寿司屋のオヤジの市場通いと似ていたのだが、

今ではそんなことは過去の笑い話となってしまった。

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1980年代の復刻『リック・ケイン』とクリスチャン・ワック。

これは映画『ノースショア』の主人公の名前で、

彼が乗っていたボードからインスパイアされたようです。

リック・ケインっておぼえていますか?

アリゾナからやってきたサーファーが、

ノースショアの波に挑むというのがストーリーです。

ジェリー・ロペスも俳優として出演されていましたね。

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ボードをセットし、

ボトム、デッキ、アウトライン、

ロッカー、レイル、コンケイブ、

レイルをマシンは黙々と削りだしていきます。

シェイプマシンも数々あれど、

これが1番細密な機械なのだそうです。

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ライアン・イングルは、

唯一無二のマシンのオペレーター。

そのハンドシェイプ時代からのシェイプ技術と、

現代カットの融合ができるシェイパーは珍しいのです。

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これは俺のゴールドフィッシュのファイル。

ライアンは手描きの絵から、

乗れるボードのフォルムにデザインしてしまう魔術師でもあります。

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マシンとの意志疎通。

そんな時代がやってきたのですね。

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削りだしたのをファインシェイプしていくライアン。

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今日彼とミーティングしてきたのですが、

すばらしい回答を得たので、

ここに全文掲載しておきます。

「ライアン、ゴールドフィッシュは、

俺が描いたデザイン画を基にマシンでデザインしましたが、

あれをNATIONでやってみたらどうでしょうか?」

「おもしろいね。

でもそれが全く乗ることができないデザイン画だったらどうしますか?」

「それは拒否するか、

リデザインするかできるようにしたらどうでしょうか?」

「だったらスバラシイです!ぜひやりましょう!!」

ということになり、

NATIONではみなさんのデザイン画をいただき、

それを基調にライアンがモニター上でデザインして、

その厚みやフォルムを表示したのを私が写真に撮り、

それでご注文された方の確認が取れたら本シェイプに入って、

サーフボードを作りあげるという

「みなさんの夢のデザインをサーフボードにするプロジェクト」

キャンペーンの計画を始めます。

「これぞ」というボードのアイディアがある方、

またはこの機会に自分のデザインをライアンに形にしたい方、

ライアンが夢を現実にいたしますので、

どうぞお楽しみにしてください!

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レトロボードでもよし、

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シモンズ&ラウンドのミックス型。

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全てはデイブ・ネイラーが責任を持って巻き上げます。

「難しいのもどんどん持ってきてください」

とのことですので、こちらもご安心ください。

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聖剣ロスドス。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/21679

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トリプルコンケイブ

トリプルウイング

そしてトライフィンの3ピート。

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波を滑る道具の話を書いていると、

波に乗りたくなります。

明日は海に行けたらいいなあ。

それではまた明日!


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