真夏日が続いているせいか、
毎日のように夕陽が美しい。
あまりにもきれいなので、
小さいときに見た夕焼け空を突然思い出した。
一日中遊んでふと気づくと、西の空が燃えていて、
近所の軒下からカレーの香りが漂い、
マジンガーZのテーマソングとコンボで俺を家に連れ戻すのだった。
“空にそびえる くろがねのしろ〜”
同時期に放映されていた『ハゼドン』も好きでした。
その頃俺が持っていたのは野球のバットだったが、
この子はサーフボードを持って夕陽に染まる。
嗚呼、海と一緒に育ちたかった。
それから40年後、俺は夕陽色の海壁を滑っている。
それは例えようもないほど美しく、
かつスリリングで、
鳥のように飛んでみたかった少年時代と重なる。
大人になった自分が、
こんな感覚を得ながら呼吸をしている幸せに気づいた。
硬い斜面の高速滑走。
低重心、
足指のタッチで操作するサーフボードの愉楽。
BD3に代表されるミニボードのフルボトムターンは、
ローシフトでアクセルを踏み込んだスーパーカーのようだ。
ものすごいトルクに押し出され、
大気を引き裂き、全てが背中側に吹き飛んでいく。
シングルフィンのミッドレングスは、
自分がサーフすることができなかった1970年代に連れていってくれる。
レイルをつかんでボードを曲げる爽快さ。
自分がアメリカに住むことになるとは思わなかったが、
人生の半分近くをこの国で過ごしている。
友だちもできて、
こうしてシェアライドしているのは想像すらできなかった。
(キャッチサーフのジョエルと)
夢だった野球選手にはなれなかったけど、
イチローさんと同じ時代を生きられたのは幸せです。
子供のころはメジャーリーグを知らなかった。
昔も今も好きなチームというのはなく、
野球全てが好きなので、
巨人、広島、南海、阪神、
阪急の野球帽を持っていました。
王、長嶋、高田、堀内の時代です。
波に乗ることを知って人生が変わった。
「もしサーフしていなかったら?」
と考えると、
それだけで途方に暮れてしまうほど、
自分にとって大事なことなんです。
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世界中で大人気となって、
入荷すると即完売が続いているSeea。
9月の新色がもうすぐ入荷します。
ウエットスーツの下に着られるソリマー・ビキニと、
それはかわいいハモサ。
こちらが超人気のドヒニーの新色です。
これらは今週到着するので、
気になる方は予約されるか、
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夕陽に染まる60歳ライダーは、
ここで「偽ブライアンベント」と言っていたリノ。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/35611
船長帽はやめたのですね。
明日も夏は続きそうです。
それにしても夕陽って、
懐かしいことを思い返させてくれます。
とすると、
40年前の日本は、
今よりも夕陽が多く出ていたのだろうか?
そんなことが気になりました。
それではまた明日!
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