小学生の頃は釣りに凝っていた。
毎朝3時に起きて、
学校までの時間を釣りに没頭していた。
父も釣りをしていたので、
休みには海に行って防波堤からやったり、
船に乗って海に出たり、
池、川、渓流、湖、沼、ダム、沼、
水たまりにいたるまで、
魚の気配を感じたら竿を振っていた。
他の釣り師がよく言っていたのが、
「魚がいなくなった」
「昔はたくさんいたのに」
ということ。
それから35年近く経ったが、
魚はさらにいなくなったのだろうか。
今は”魚”よりも”波”を追いかけていて、
こちらも午前三時に起き、
遠くの波に向かったりするのも、
自分の官能を充足させるためには不可欠であると考えている。
人は何か夢中になれるものが必要で、
波に乗ることは自分にとってその最たるものである。
場所によって釣れる魚が違ったように、
波は場所によって姿を変える。
のみならずうねりの強さ、角度、
そして進行速度も波と波の間隔等全てが、
「波」の要因となる。
さらには潮の満ち引き、
風の方向と強弱も波の味を決める大事なこと。
「魚はそこにいるもの」
だったのが、
「波は、全ての要素が混合されたもの」
ということに気づいた。
しかも崩れたら最後、消失してしまう。
魚は持って帰ったりすることができるが、
波を持ち帰ることはできない。
ほぼ無限の組み合わせからやってくる波。
そんな波に乗っているのは、
小学生の時に夢見た
「どんな魚が釣れるのだろう?」
という期待と似ている。
昔よりも魚はいなくなったが、
波は今もなくなっていない。
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さて、こちらサンクレメンテは、
南南東からの熱帯低気圧うねりが少し大きくなった。
セットで背丈サイズはあり、
ちょうど満潮だったので迷わず王子邸前に行く。
すると見事なバレル波で、
漕ぎ出しから浮くように持ち上がるテイクオフや、
立ち上がった瞬間に急降下するスリルを楽しんだ。
最近こういう波はやっていなかったが、
あえてピークの後ろから突入し、
バレル距離を伸ばしたりする楽しきミニバレル波。
体中が砂だらけとなったのもひさしぶりだが、
この感覚は忘れかけていたものがある。
波乗りはさまざまなジャンルがありますね。
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セッション後NATION/CANVAS工場に行くと、
ゴールドフィッシュが、
先々週から14日間全く進歩していなかった。
なんでも他のボードが忙しく、
このボードにかける時間はなかったようだ。
ドンキーコングことジェイソンにホットコートと、
サンディングをお願いしておいた。
本当に食べられてしまいそう。
テイルのワイデスト幅がこのデザインの大事なところなんです。
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こちらサンオノフレ。
クリスくんの弟カーソン。
友人パトリックとシェアグライド。
クリスくんも登場、
すばらしいノーズライド。
審査委員たち。
詳細なるターン。
テイラーのダウンザライン。
見習いたいノーズライド。
Seeaガールの証。
カーソンのクラシックグライド。
バターゾーンマニア。
すばらしいセッション。
大事な時間。
タイちゃん、クリスくん、カーソン、ルーキー、
エスタ、ハンナが見えます。
こちらのサーファーは、
こんなサーフィンライフを送りながら大人になっていくのですね。
すばらしい時間の過ごし方だと思う。
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