NAKISURFのヤスが夏季休暇を取って、
サンクレメンテにやって来ました。
ピックアップするとちょうど午後の大渋滞に巻き込まれ、
ちょうど新学期を明日に控えているからか、
LAX空港から大渋滞の中、
普段1時間ちょいの距離を往復4時間半のロングドライブとなった。
(プラス、インアウトバーガー)
それでも日没には間に合って、
ヤスが行きたかったフォードアーズに到着。
「水が冷たいとはブログに書いてありましたが、
どのくらいなのでしょうか?」ヤス
「18度だから今の日本だったら釧路と同じくらいだね」
http://www.data.kishou.go.jp/db/SP/daily/sst_SP.html
「じゃあ、ウエットを着た方がいいですか?」
「俺は昨日まではトランクスだけでサーフしていたよ。
暑いからそうして冷やさないと、夏バテしちゃうと思っているんだ」
「では自分もトランクスでやります。
フォードアーズで、
このフォードアーズを乗ってみたかったんですよ」
それはうれしそうにパドルアウトしていったヤス。
次にクリスくんことクリスチャン・ワックが続きます。
彼でさえもロングスリーブタッパを着ている水温。
ハンナはフルスーツ。
たぶんこれがちょうどいい。
パドルアウトしながらヤスのサーフを見るクリスくん。
何かアドバイスがあったら教えてあげてくださいね。
クリスくんはいきなり完璧なハングテンを決めた。
いつでもどんな板でもやたら上手です。
ヤス念願のフォードアーズ波。
セットで膝程度と小さくなってしまいましたね。
それが残念。
このシークエンスは、
ステップバックウオーキングで、
トップアクションをするという難易度が高いもの。
前足をすっと下げて、
そのままトップに上げる。
上がったら、もうグーフィースタンスそのものですね。
ここでホールド。
ボードを下ろしてふわりとメイク。
よく見ないと、
この難しさがわからないほど完璧でした。
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ニコリンクルージングを実行しているのはハンナ。
ニュージーランドから引っ越してきたすてきな人です。
いつものことだが、
日没寸前にタイちゃん(タイラー・ウオーレン)も現れた。
このやたらと大きなボードは、
駐車場でタイちゃんと隣り合わせた人が、
「当方、11フィートのツインフィンを持っているので、
ぜひタイちゃんさまに乗っていただきたい」
との要望を受けたもの。
やっぱりタイちゃんは品があるサーフをします。
感動したのが以下に続くシークエンス。
こんな小さなホワイトウオーター下でもターンをし続け、
岸に向かって斜めに進んでいく。
↑ここまで来ると、
玉石の水底にフィンが当たってしまうほど浅いので、
ラインを少し上に持ち上げて、
キックアウトというか、ラインアウトした。
そのまま自身の惰性を使って、
10秒間以上も滑り続けるタイちゃん。
まだ滑り続けている。
推定時速1km未満でしょう。
じわじわと、
ゆらゆらと岸に向かって乗っていく。
最後は少しノーズダイブさせ、ボードの横に着陸。
しかも波から外れての超スロウ&ロングライドを達成していた。
これなら速度が遅いので、フィンを壊すことなく、
さらには怪我もしないで乗り続けられるのですね。
勉強になりました。
タイちゃんのガールフレンドのテイも上品なウオーキング。
名付けて「ロイヤル・ウオーキング」。
クリスくんはスイッチスタンスでハングファイブ。
リユニオンのりょうさんも
「もう量産型ヨコッタと言わないでくださいねターン」
を夕陽波にしていた。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/46130
日没5分前に俺がパドルアウト。
今日のスタイルは、
タイちゃんとテイの混合型とイメージは完成していた。
ボードはもちろんフォードアーズ。
タイちゃん風の平行スタンス。
早速
感化された俺は、
ラインアウトさせて時速1kmで進んでいった。
やってみるとそんなにむずかしくはなかったが、
アイディアが大事なのだとわかりました。
フォードアーズボードのすばらしさは、
ロングボード専用の波質で、
さらには膝サイズでもストレスなく乗れることだろう。
ターンをして、
平行スタンスでセクションを通過し、
クリスくん仕込みのクロスステップ。
トップアクションも広いプレーニングエリアを使ってこの通り。
ザクッ、
ふわりと落とします。
昨日の「ご質問を受け付けます」
という内容に多くの方からメールをいただきました。
ありがとうございました。
その中に
「スープの走り方(抜けかた)を教えてください」
というものがあって、
外側(波側の反対)のレイルをつかんで、
その腹ばいで滑ることができる角度を継続してみてください。
フロントでもバックサイドでも使えます。
重要なのがスタンスで、
スイートスポット上に両足を置いてください。
目安としては前足はボード中央に、
そして後ろ足は中央近く、波側にくるようなイメージです。
体勢は常に低く。
じつはこの姿勢はバレル内のものと同一なので、
次のステップであるチューブライディングの練習、
予習が同時にできるという利点を持っているのです。
を実践したホワイトウオーターグライド。
陽は今までチャーチの後ろに落ちていたが、
今日のは沖に沈んでいった。
もう秋に向かっているのですね。
感謝グライドしているクリスくん。
「エヘヘ」
と言っていたことでしょう。
ワタクシもマンライだらけで終了しました。
このフォードアーズこそ弱い波向けですね。
とすると日本の平均的な波質とサイズにマッチしますね。
できる限り多くの人に乗っていただきたいです。
サーフセッション後はドリンクタイムでした。
全員の顔に加えてヘクターの顔が見えます。
「ぼくは初日にこのメンバーと一緒に飲めて最高です」
ヤスは大喜び。
時差ぼけもあってしこたま酔っぱらったヤスが、
「あのぅ、お願いがあるのですけど」
「いいよなんでも!」
「あのですね。ぼくのことをヤスちゃんと呼んでいただけますか?」
「いいけど、どうして急に?」
「別に深い意味はないんです」
「あ、わかったクリスちゃん、
タイちゃんにあやかって”ちゃん”がいいんだね」
「いえいえ、そんなことはおこがましいですがじつはそうです」
と句読点ナシで俺に迫ってくるのでした。
上手いサーファーの魔力が「ちゃん」にあると感じたのでしょう。
タラちゃんもイクラちゃんもいいサーファーになりそうです。(笑)
それではすばらしい週の始まりをお迎えください!
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