朝の闘牛岬。
このパーフェクションに人は狂い、仕事を休んで集う。
昨日から入り始めた南南西うねりがサイズを上げてきた。
「いい波に乗って良い人生」
と言いたいところだが、今日は少し混んでいた。
というより俺には混みすぎていたようだ。
□
この闘牛岬というところは、この島では夏の混雑の代名詞でもあって、
本日もご多分に漏れずに混んでいた。
いつもより遠くにサビタを駐め、林の小径を歩いている時も多くの人とすれ違い、
後ろからBB軍団の嬌声を聞きながら追いつかれないように早足で歩き、
知った顔があり、あいさつすると波話となり、なかなか到着できずにイライラし、
ようやくボードにワックスを塗って、長い距離をパドルして沖に出て行き、
「波を味わうぞ!」
と意気込み、熱い気持ちを抑えながらラインナップで波を待つ。
セットが入った。
複数のうねりの筋が見えて、それに歓喜する。
というところまではいつもと同様なのだが、
混んでいる今日はというと、
1本目はタチアガリ(SUP)氏が髪をかき乱し乗っていき、
2本目は友人同士であろうグーフィーフッターが同意の上の前乗りで滑っていった。
3本目はずっと波を待っていたであろうガンを持った年配が乗り、
あきらめていた4本目まであり、
これはハワイ諸島を刻んだタトゥーを背中に入れたヤングボディボーダーのものとなり、
まさかの5本目は、
俺の後ろにいた想定外の気合いが入ったワイメアローカル風の兄ちゃんが嬉々として乗っていった。
で、セットがなくなって俺は消沈する。
それを繰り返していると、
あまりの「がっかり感」を察した長老フレディが
「お前、少し考えすぎだぞ」と言うが、
波に乗るよりも、波に乗る権力やその位置取りが気になってしまう俺がいた。
「みんな波に乗りたいのだ」
と考えると、すっきりするような気になるが、
じつのところ俺も波に乗りたいのだ。
だが、この人はずっと待っている、とか、
この赤パンは俺よりも奥に奥にパドルしているので、
間違いなく波が来たら乗って行くであろう、という欲望を匂わせていることへのあきらめや、
その他にも道具的な不利、利点などを考えていると、
純粋に波に乗ることよりも考えていることだけでそのエネルギーを消費してしまい、
ラインナップでヘトヘトになってしまった。
「これならホワイトハウスに行けばよかった」と悔やむが、
闘牛岬に来たのは様々な要素が絡まっていて、それは変えられなかった。
「人生なかなかキビシイぞ」
と思えるような日であり、そしてそれをあざ笑うかのような佳い波だった。
佳い波を見て、良い波に乗って人は狂っていく。
その狂った人たちを乗せて、無垢な波は美しくもはかなくも、ただ涙するように崩れていく。
そんな風に見えてしまったから次に来た小波に乗り、
すっきり上がって、オフィスに戻り仕事をしていた。
□
「明日は波が悪くても人がいないところでサーフしよう」
と、こころに決めてワイメアのピザ屋に行くと、
展示されているサーフボードがあり、
それはノーズにリーシュプラグが付いているという不思議な仕様だった。
まあ、今日はそんな日なのですね。
とメールを開くと、ジェイソンがエルサルバドルで撮ってくれた写真を送ってきた。
photo by Jason Anderson
「角を出しておかんむり」
と題名がつけられそうな絵だが、
彼は俺の気持ちを見透かしているのだろうか?
と考えるが、ただの偶然に決まっている。
でもこれは怒りではなく、「がっかり感」なので、
少し違うような。。
まあどちらでもいいや。
□
「提供聖歌」
を聴いてこころ鎮める日もあります。
沈んだブログに失礼。
明日は元気に再出発します!
と?っても良くわかります。
そのがっかり感。
こっちでは、波が良くなくても天気が良いだけで
そんな感じになりますね。
明日は、幸福サーフ後のフナキさんに期待してます。(笑)
ぜひ?
株取引の諺に「花の咲く道、裏の道」というのがあります。
みんなが知っている表参道にはそれなりの花が咲いているが、もっときれいに咲いているのが裏の山道という事で、常人は皆上がると思っている株も、たいがいは反対になるって事ですよね。
「波のある道、裏の道」って事で、今回はホワイトハウスだったかもね。
「波に乗る権力やその位置取りが気になってしまう俺がいた。」
まあ、いいじゃないですか、いままで良い波に乗ってきたじゃあございませんか(笑)今日はSUPで癒しのリバークルーズでも行ってきますよ。
混雑はがっかりですよね。
いい波で、身内だけというセッションが大好きです。
いつも楽しく拝見しております。
大変がっかりされたのですね。
そのお気持ちす~ごくよくわかります!
ビジネスセミナーで福島正伸さんから教えて頂いたのですが、起こった出来事を客観的に判断し、「これは何かのチャンスでは」とプラス受信すると楽しくなりますよ!
ぜひお試し下さい!!
以前、英語の質問をさせていただいた者です。
まったくの同感です。
人多いと気疲れしちゃいますよね。
休日の片貝なんて入れません。
またお伺いしたい事があるのですが、
船木さんは文法は勉強されたのでしょうか。
あと、英語を頭の中で一旦日本語に訳して理解されているのでしょうか。
それとも、英語は英語で理解する英語脳ができでいらっしゃるのですか。
何度も何度もすいません。
どうかよろしくお願いいたします。
関西でサーフィンしていると、サーフィンとは
そうゆうもんと思いながら毎日を過ごしています。
毎日来ているローカル、週末が待ち通しい会社員、
また、海水浴気分の若者たち。
そういった環境の中で育った、我々大阪人は、時に
旅に出てその鬱憤を晴らしています。
和歌山磯ノ浦、激混み500人の夏はもうすぐそこです。。
いつもブログ楽しみにしています。
nakiさんも、そんな「がっかり感」を味わうのですね。
私も昨日は、そんな感じの波乗りでした。。
どうしても、混雑しているとイロイロ考えすぎてしまいますわ。
波乗りは性格がモロに出ます(笑)
でも、次は良い波乗りますよ~♪♪
お気持ちお察しします、波が良くても悪くてもいつも同じポイントで入っていますが、昨日はセットで頭くらい2時間ほど入りましたが自分一人の無人波でクリーンな波マンライでした
混雑といっても自分もその一人なので私は気にしないで乗っています。
Homepointでは古いほうですが、いつのまにか一番下でやっています。
しまいにはVisitorに怒られてしまったり。
そのうち悪い波やショアブレイクが好きになってしまいました。
場所は正面というのですが、正の湯と呼んでいます。
自分の愛すべきポイントにも、ガツガツ君やガツガツおばさんが大勢いて、しかも節度のないSUPが大量に増加中です。彼らを見ていると、フナキさんがおっしゃるように、波に乗る前からイヤ?な気持ちになり、心がヘトヘトになってしまいます。
数週間前、沖で波待ちしていたところ、さらに奥から猛烈パドルでやってきたSUPの女性に、すれ違いざまにパドルで肩を引っ叩かれました。そのSUPはそのまま波に乗って行ってしまいましたが、なんと沖に戻ってきてからも自分には何の言葉もありません。さすがに自分のほうから抗議すると、「あなたがどかなかったからじゃないの!ベラベラベラベラ?!」と10倍返しを食らってしまいました。
その日以来、どうも波乗りが楽しくなく、パッションのレベルが下がってしまったようで困っていたのですが、最近は「混雑には近寄らない」これを守っているだけで、以前よりもノーストレスでハッピーな波乗りができています。後ろ向き滑走の練習も始めましたが、これがなかなか気持ちいい?。
湘南の海の中もパニックです、が湘南の極悪コインパーキングには参ります。2時間で3000円本当の話です。
Fgさん、
はいすっかり幸福色です。
立ち直りが早いのも特徴です。
自虐的でしたが。。。
ぜひ?
Hokuさん、
はい「花の咲く道、裏の道」を実践してきたら
裏の道はイバラの道でした。
おかげで自身を正常なレイルに戻せました。
太東岬には近世のブルジョワジーではなく、
「おっぺし」があったのだ、と刺身と一緒に思い出しました。
癒しのリバークルーズはいかがでしたか??
markee.さん、
混雑の時こそリスペクトすべき、
とわかりますが、乗れている時は狂ってしまって、周りが見えなくなってしまっているのですよね。
芋焼酎をいっぱい飲みましょう。
tatsuさん、
おかげさまでプラス思考となりました。
なかなかむずかしいですが、
これからもがんばってプラスプラスの電極くん(c派出所)としますね。
福島正伸さんのお話を共有していただき、ありがとうございました!
クロさん、
本当に人が多いと、波乗りの本質から遠のいてしまうようです。
英語の文法は勉強していないのですが、「左から右へ」というなんとなくベーシックを会得しております。(笑)
英語は英語として考えて、電気のスイッチみたく、「英語」「日本語」と切り替えて臨んでいます。
たまには日本語にしますが、
その時は「彼女は複数の猫を見ていた」みたくなってしまうので、日本語とは違うようです。
のりさん、
「和歌山磯ノ浦、激混み500人の夏」
なんだか映画の題名になりそうです。
日本とこちらを比較すると、
日本の方がサーファー同士のリスペクトがありそうです。
こちらはあまり人のことを気遣わないのか、そんなイメージがあるのでなかなかむずかしいような気がしますが、ビジターサーファーとしてサーフするとどちらも同じなのかもしれませんね。
旅に出て大志を抱きたいです。
ノンさん、
いい波というか恐ろし波を味わってすっきりです。
性格が出ますね。
これは奄美でも話題になっていたところではあります。
いつもありがとうございます。
TAKASHIさん、
無人波!
すると「平社員裏」あたりですね。(笑)
クリーンだとすると、あそこはかなりすてきそうです!
元気がでてきました。
マンライバンザイ?!!
DDGさん、
正の湯は昔から混んでいましたね。
俺は峰の湯が好きでした。
最近は千駄ヶ谷の鶴の湯が好きなのですが、
0時終了なので、なかなか行けなくて悲しいです。
tanamonさん、
混雑には近寄らない、というのが一番の特効薬だと思います。
お話から察すると、SDかHIのどこかのブレイクだと思いますが、外人のSUP(タチアガリ)サーファーの民度の低さが気になるところではあります。
こちらの新聞では可か否か?
と論議しています。
後ろ向きでのんびり乗った仙台荒浜がなつかしいです。
将平さんに連絡してみようっと!
コメント、ありがとうございました。
匿名さん、
そんなに高いのですね。
この間D先輩と青山のコインパーキングに入れたら2時間で4000円取られました。。。
「へへー」と言えなかったです。(涙)
やはり、英語脳をマスターされていたのですねっ。
羨ましいです。
”「左から右へ」というなんとなくベーシック”
”「彼女は複数の猫を見ていた」”
という表現、凄くよく理解できました。^^
自分もそんな風になれる様、今、Ituneのラジオで英語のニュースをひたすら聞いています。
でも、全然聴き取れませんけど・・^^;
お返事ありがとうございました。
クロさん、
そうだ!
英語のニュースもいいですけど、
クロさんの好きなものーー私でしたら「野球」とか「波乗り」ーーを聴いたり、見たりすると身に入りますよ。
「知りたい」わけですから、まちがいなく覚えますし。
これでやってみてはいかがですか?
それは思いつきませんでしたっ。
そうですよね、その方が理解したいと自然に思えるので絶対良いですよね!
学ぶ事も楽しまないといけませんね。
忘れていました。
すぐに実践いたします。
千葉全域、昨日までのスモールコンディションから一気に頭オーバーまでサイズアップして驚いています。
こちらでも、良い波に乗れそうです。^^
素晴らしいアドバイス、ありがとうございました。
クロさん、
千葉大きくなっているのですね!
最高です。
「楽しんで学ぶ」
どうぞ実践してください!