夏真っ盛りのノースハワイ。
草花も鮮やかにその夏を謳歌している。
上のプルメリアは同じ茎から2つの色となったので、
めずらしく、「紅白はめでたい」
などとお正月気分となりましたが、
それは7月で、さらにはちょうど一年の折り返しということを知った。
2年前にもここで、
と書いたが、そんな気分がどこかにあったのかもしれません。
今年半分もよろしくお願いします。
おせち冷やしチューカや冷やしゾーニを食べたいです。
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さて、波は180-200°幅で入る南南西うねりが続いていて、
うねり間隔は15-17秒というのだから、冬の大波に匹敵する強力な波となっています。
ホワイトハウスの大セットで6フィート。
これはフェイス計測だとトリプルオーバーヘッドを越える高さとなっている。
でも6フィートって背丈くらいだけど、どうしてこんな計り方になったのだろうか?
ハワイローカルに言わせると、同じサイズを「4?5フィート」と言うし、
カリフォルニアから引っ越してきたマイク・ベッシェンは「20フィート」とするだろう。
でもこれは主観が入るので、あまり正しいとは言えない計測方法で、
やはり自分の目、しかも平面の写真にすると一番正確なサイズを知ることができる。
しかし波は高さだけではなく、厚み、重さ、速さ等、全てが関係して、
その強さ、凄さを形成するのだから写真を見ても正確でないのかもしれない。
一番は「自分の好きな波サイズを知る」ということに尽きると思います。
前置きが長くなってしまいましたが、
これが本日の波↓
夜明け前のコンディションです。
まあ、いつものように「突進あるのみ」とサーフしてきたが、
「好事魔多し」とは良く言ったもので、メイクした波を「最高」として、
やられちゃった、つまりワイプアウトした波を「墜落」とすると、
最高と墜落はほぼ同数あるということに気づいた。
「七転び八起き」
「二歩進んで一歩下がる」
という言葉があるが、まさにそのままなのです。
慣れてきているはずのホワイトハウス波で、
プロがそんなに墜落していいのか?
と諭されそうだが、
なにしろ相手はこのホワイトハウス波ということ、
そしてこの波というのは、
みなさんもご存じの通り毎日、毎回違っていて、
さらには全てヒトの顔のように異なっている。
そんなことを感じながら墜落、最高を繰り返して、
それを数えては悦に入っていた。
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今朝は夜明け頃にマイナスタイドの干潮があって、
そのおかげで東寄りの角度波がかなり危険となった。
この系の波は切り立つレッジ(ledge)系で、
2枚波というか、ボトム付近でエグレてめくれあがっていた。
これはとてもではないがテイクオフ不可能で、
俺にできることは「グオー!」
と叫びながらテイルに全体重をかけて、
波の中に降りていくのをストップさせるくらいだった。
そんなことも何度か通過し、
トレード崩れのサイド風も強く吹いてきたので
「そろそろ上がろう」と決めるが、
なかなか降りられる波が来ない。
テイクオフに入るのだが
「上記した状況」だったり、
「最後の波で怪我をしたくない」
という弱気な気持ちが出てくるのか、
なかなか決心がつかずにいた。
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今度は大セットが入る。
その一本目のピークの下に小さなテイクオフ専用とも思えるコブができて、
それを見た俺は千載一遇のチャンスだとばかりに全速パドルで波の下にBD3を落とし込んだ。
恐ろしいほどの景色だが、コブから入っているので初速は十分にある。
「へへー」と思おうとした瞬間、レイルは波に喰わずに跳ねた。
?
…..!
となり、完全にあきらめた瞬間、
波面に段というかボイルがせり上がってきて、
そのままの姿勢でいた俺を乗せたボードは、再び波にレイルから張り付いた。
「おおー!!」
とまた目を大きく開け、メイクにかかるが、
ここからさらに加速しながら切り立っていく波壁に体はどんどん開いていく。
もうだめだ、と背中側に倒れそうになった瞬間に後ろからエアが吹き出てきて、
また元に戻してくれるどころか、セクションエンドに向かって加速した。
で、メイクと相成ったわけで、
最後の波だからそのまま陸側に乗っていけるだけ乗っていき、
さらには腹ばいになってさらに距離を稼ぐが、
うれしすぎる俺は両手を思いきり回し、
歓喜のパドリングをしていたことに自分で気づき、
こんなにうれしいことってあるのだろうか?
と自問しながらも歓びはさらに増して、
そのパドリングは浅く速く加速しながら岸に向かっていったのでした。
めでたしめでたし。
パチパチ?。
で、このテイクオフに題を付けて、
それを「アポロ13号」としました。
これをもっと詳細に描写して広く後世に伝えようと思ったが、
それはあまりにも自己的で大げさなのでやめておきます。(笑)
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「成功した失敗」
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家に戻り、昨日いただいたキハダマグロを食べようと、
フライパンにオリーブ大さじ2を熱し、
煙が上がってきたところでシーソルトと黒胡椒をした切り身を入れて、
両面ミディアムレア程度に焼いて、
最後にほんのちょっと醤油を落として食べたらこんなおいしいものはない!
というほどのお味でした。
実はこれをいただいた直後に刺身でも食べましたが、
オリーブオイルのおかげで酸味鮮やかのまろやか味となり、
その単純な塩胡椒味と相まって、刺身よりもおいしくて感動してしまいました。
キハダマグロの切り身でみなさんもぜひお試し下さい!
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(週末のおまけ)
これはデールハウジングの伝承者、EOS40Dの奇跡ドンベーさんの
房総波作品が届いたのだが、
バレルのかなり深いところ、しかも水平が取れていることに
「ドンベーさんは腕を上げたなあ」と思うのです。
波写真も波乗りと似ていて、
撮る側の人で感じる評価というのがあり、
それはなかなか深い世界なのでアリマス。
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週末ですね。
で、にわか天気予報士となりました。
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梅雨前線は低気圧を伴って、北に動いています。
日本海には1008mbの低気圧があり、さらに低気圧2つが中国大陸から進んできていますね。
太平洋高気圧(1016mb)の以外は低気圧パフェみたいな天気図です。
これによって風が吹き込んで、波が出てくれればいいのですが、
どうなるのでしょうか?
明日は風波に期待です。
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みなさんもすばらしい週末をお過ごしください。
今日もお越し下さり、ありがとうございました!
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写真掲載&お褒めの言葉。
ありがとうございます。素直にうれしいです。
この日は、頭くらいのセットがあり、ダンパーぎみでしたが
こうして、写真に収めるには良い波でした。
バレル撮影は初めてでしたが、100枚近くショットして。。。
ちゃんと撮れたのは、この1枚を含むほんの数枚でした。
タイミングを計って、波の中に泳ぐのは難しいなぁ?と感じました。
そして、サーフフォトグの方々の凄さというものが分かりました。
また、いい写真が撮れたら送りまーす!!!
船木先生のバレル写真を楽しみにしています♪
でわでわ。
どんべーさん、
すばらしかったです。
ありがとうございます。
昔で言うと、
「1ロールに一枚あれば天才で、
3ロールに一枚あればプロだ」
という波水中撮影の際の極意がありました。
また送ってくださいね。
私も撮ってみますね。