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naki's blog

地獄のキャンプならぬ天国の闘牛岬_キャッチサーフについて柳瀬と話す_記憶の回路はどこにあるのか?

おはようございます。

昨日波が上がり、今朝は少しだけ下がったノースハワイです。

頭程度だろうか。

先発してホワイトハウスを見に行ったカビカあっちゃんによると、

「うーん、なんだか海全体がぼこぼこしてます。テイクオフしたらすぐに消えちゃう系ですね。仕方がないので闘牛岬に向かいます」

とひさしぶりの闘牛岬に行くと、真っ茶色の海に迎えられた。

「ここまで雨が降ったのか。泡までが茶色い」

と先週降った雨の残滓がここにはしっかりと残っていた。

昨日の波情報が伝わったのか、結構混んでいた。

アウトサイドのファーストピークにシーバーさん、カビカ部隊が合計10名、プラスタチアガリ4台。

インサイドピークにはフレちゃんを含むサーファー30人、タチアガリ3台。

今日のフレちゃん

というわけで、そのアウトとインの中間無人地点に陣取ると、

ここが「大当たり」だったようで、

沖から抜けられない波が全てこちらのものとなり、

「乗り、走り、曲げて、返して、キックアウト、パドルバック、セット波が見える、テイクオフ、また乗る」

という動作が句読点なしで2時間継続されて、↓のようになりました。

「乗り走り曲げて返してキックアウトパドルバックセット波が見えるテイクオフまた乗り走って走り曲げて返してキックアウトパドルバックセット波見えるテイクオフ走ってバレルイン曲がってキックアウト大満足」

というものだった。

100mほど沖に見える青いラッシュガードのカビカあっちゃんは全く波に乗っていないようで、

「おーい、こっちこっち?!ここには波が余っているんだよぉ?」

と、両手を使って一生懸命のゼスチャーをするのだが、

彼はこちらを全く気にしていないようで、またこちらを見ている気配もなかった。

俺もこの絶頂持続状態のここを離れて、

あそこまでパドルしていって教えるほど人間ができていないので、

さらにさらに乗りまくって汗だくになっていた。

ふー。

これじゃあまるで長嶋監督が伊東で行った

「地獄のキャンプ1979」みたいだぞ。

と、汗をかき、息切れしながら感じていた。

乗りっぱなしの120分ということは、3分おきには乗ったとして、40本。

今日の闘牛岬での各波平均距離はおよそ30m程度だろうか。

とするのなら合計1200mもの波を滑走したこととなる。

うーむ、と唸っていると、

シーバーさんが沖から戻ってきて、

「ここどう?沖ね、全然良くないのよ?。朝早くからさ、今までいてね、3本しか乗れなかった」

「ここ最高ですよ。波が来まくりです。また来ました、これドーゾ!」

「おー、本当だ!スゴイスゴイ!」

とシーバーさんはニコニコ顔で波に乗っていった。

次の波を見ると、さらに2本ほど来ていた。

なぜ誰も来ないのかを考えますと、

ここは少し浅く、さらに今日の潮の加減でさらに浅い地形。

水深10cm程度になるほど危険であり、

このエリアでボトムターンをすると、

もしかすると「フィンがなくなる」

という恐ろしい岩オロシ器セクションということも付け足しておきます。

でも逆を言えば、ボトムターンしないで走り抜けてしまえば安全ということ。

俺はここをスルスルーっと走っていってしまうので、今のところフィンはなくしていませんよ。参考までに。

まあこんなに混んでいて、ストレスなくたくさん乗れる日もあるんですね。

(途中の番外編)

「食べておいしかったです」と昨日書いたココナッツ餅を発見しました!

天使のほっぺたみたいにフユフヨでした?。

うっとり。

帰宅途中で、ジリリリとiPhoneが鳴り、

非通知だったのと、明け方の日本時間であるので、

きっとこれはD先輩だろうと「へへー」と出ると、

弊社柳瀬からだった。

柳瀬

「今日CATCH SURFに行きますが、何かありますか?」

と言うので、

キャッチサーフ話をコールにしているところ

「ありますあります、たくさんありますよー」

と、7、8フィートのファンボードを注文し、

確保次第原宿に送るように、と伝えた。

キャッチサーフ本社前

「でね、大事なのはこれらのボードはクリスちゃん、潤ちゃんというプロ達が

『*オルタネイティヴなサーフ」を実現させたり、

.

*オルタナティブ(Alternative)とは、英語で、「代わりとなる、型にはまらない」という意味の形容詞

.

そしてリリーちゃんのように、ボディボードからサーフィンにやってきた人。

もちろんビギナーにもすごくいいよね。それをサイトやショールームでしっかりと伝えられるようにしてください」

「うーん、そう言いますけど、そう簡単には伝わりませんよ。ぼくがわかっていないですもん。まずはINT(アイエヌティーと発音します)とかのソフトボードと、このキャッチサーフは何が違うのかをまず教えてください」

「まずね、キャッチサーフは水が吸いずらいんだよ。だから一年経ってもあんまり重くならない。さすがトム・モーリーだよね」

「まずトム・モーリーがわかりません。ジョージや船木さんたちは彼のことをかなり尊敬されているようですが、いったい彼は何者ですか?」

これがジョージ。トムとの共同経営をしています。

「ああ、そうだよな。20年前くらいに世界中でブギーボードブームがあって、彼はそのブームを作った立役者なんだ」

「へー、ボディボードって、ブギーボードとも言うんですね。聞いたことあります」

「そう、でもそれはモーリー・ブギーという会社の商標なんだよ。それで他社が使いたがらなくて、正式名称である『ボディボード』と呼び方が変わっていったんだね。でもD先輩世代はいまだにブギーって言うぜ」

「そうか!それでモーリー、トム・モーリーが『モーリーブギー』を作ったのですね」

「その通り、そしてブームに目をつけた他社がこぞってありとあらゆる製品をリリースしていったけど、今思うと結局はトムのモーリーブギーにはかなわなかったんだなあ」

「それで、トムがオーナーであるキャッチサーフは、こういうソフトボードには一日というか旧くからの長がある、というわけですね。でも水を吸わないと言いますけど、スポンジボードにしては少し重くありませんか?もっとふわりと軽いというイメージがありますけど」

「そこなんだよ、そこにトムが開発したプラチナコアという剛性の高いウレタン素材がボードのね、中央に入っているんだ。その比重が高いから重く感じるんだよ」

「そうなんですね。でも乗り味には差し支えないんですか?」

「これがあるからハンスがドノヴァンみたいに波乗りしていたり、

カイルがトリプルオーバーのイナリーズを乗っちゃったりと、

ジョージがバックドアと見間違ったイナリーズ

信じられないことが起きているんだよ。AVISOだって剛性の高さで速度を出すでしょ、それと同じ説明なんだな。プラチナコアがストリンガー部分に太く厚く入っているからこそ、あのドライブというかグライドは可能なんだよね」

「すごい!ではキャッチサーフは、AVISOみたいに乗れると書いていいのですね」

「ん?違うよ。ソフトボードの中では一番剛性が高いということ。ドライブ性能はポリエスターにも及ばないから、そこは間違えないように」

「そうですよね。少し先走ってしまいました」

「こう覚えるといい。AVISOはフルメタルジャケット(完全装備)で、Catch Surfboardsはウレタン装備」

「それいいですね!何かで使いましょう」

「それとね、スリックデッキというツルツルの素材をデッキに貼り付けてあるから、普通のボードと同じようにワックスが塗れるし、体が擦れないという長所もあるんだ」

「だからツルツルしていたんですね。でも普通のスポンジボードってそんなに擦れるのですか?」

「裸で2時間フルにやると、胸と膝にかさぶたができるくらい擦れる。レンタルボードでやった人ならわかるはず」

「じゃあ、ウエットスーツを着ればその問題は解決しますね」

「そうだね、でもウエットスーツが摩耗しちゃうよ。そうだ!マモーって、ルパン三世の映画に出てきたなあ。複製人間のストーリーだった。ど根性ガエルに出てきた宝寿司もこのあいだいきなり思いだして、ああ食べたいなーって。へへー」

「うーん…。それではまとめますね。ブギーボードの老舗トム・モーリーが作った、柔らかくて、剛性が高く、擦れないで、オルタネイティヴなサーフができるボードですね」

「それ!」

キャッチサーフ内

「あのう、この会話をそのまま船木さんブログに掲載しちゃった方がいいのではないでしょうか?」

「えっ!俺はあんまりそういう話題を書かないようにしているんだよ。記録と、ソウルのページだと思っているんだけど」

「ですから、このボード自体がソウルじゃないですか、そのコラボ開発に船木さんも関わっているのですから、ブログは記録だって言うのでしたらぜひ!全文掲載してください」

「そうだな了解。でも、この会話を覚えていられるかな?」

「帰ってからすぐに書けば平気ですよ。忘れていたら電話してください。ぜひー」

「ありがとーbye!」

デールが撮ってくれたパノラマ写真

というもので、それを思いだしながらここにカチャカチャ書いていたら、

突然今朝見た夢を思いだした。

.

新島にあった『吉デー民宿』が、

日本の本州のどこかにオープンして、

そこにカイル・マリグロの原付(二人乗り、恐ろしい運転)で訪れる。

お茶を飲みながら民宿のおばさんと、

亡くなってしまったおじさんの話となり、

俺とおばさんはオイオイと泣いて、

さらにオーイオーイ深く泣いていた、という泣夢。

夢の中でおじさんの本名を思いだそうとしていて、

出てきたのは『宮川吉左右衛門』。

正解かそうでないのかはわからない。

おばさんは夢の中で「しづえ企画」という会社を経営していて、

今回カイルと行ったこの新作民宿もその一環と思われる。

おばさんの名前は聞いたことがないけど、

もしこれが「しづえさん」だったら正夢というか正確夢となります。

そうだ、後半にノアが登場して、「ここのトイレ汚くて嫌だ」というので、

店内!?奥の小さなアップルストアのトイレに連れていったことから、

しづえ企画の民宿はショッピングモール内にあったと思われる。

.

と、すっかり忘れていた今朝の夢までも思いだした。

もしかすると、記憶という回路は同じ階にあって、

そこを探すと他の忘れていた記憶というのがこうやって登場してくるのだろうか。

脳の専門家、クオリアの茂木健一郎さんにお会いしたら聞いてみたい。

昔の写真で出ています

波はいかがですか?

昨日コメントされたじーじさんの

「空に吸い込まれる様な感覚。空そして宇宙のひろさを感じました」

を思いだし、そしてそらを見上げたら同じ気持ちになってすごくハッピー。

吉デーのおじさんはもうこの世にいないけど、

今朝はここまで会いにきてくれたのかな?

とまだお盆の気持ちが続きます。

今日も来て下さって、ありがとうございました。

きっと昨日もきてくれたあなたは、

もしかしたら明日も来てくれるのでしょうね。(笑)

お時間がありましたらまたぜひどうぞ!

みなさんもどうぞ、すばらしい日をお過ごしください。

ALOHA!


4 thoughts on “地獄のキャンプならぬ天国の闘牛岬_キャッチサーフについて柳瀬と話す_記憶の回路はどこにあるのか?

  1. Fg

    摩耗でマモーだったのですね。
    うーん。で、切り返す柳瀬さんに笑いました。
    明日も、ぜひ?

  2. じーじ

    コメント記事ありがとうございます。感激です!
    次はThe Beaterフィンレスを狙っておりますので闘牛岬中間無人地点でのインプレッションお待ちしております。

    新島を検索していたら、民宿「キデー」のホームページを発見!
    おじちゃんおばちゃんは元気かな~?

  3. naki Post author

    Fgさん、
    今日は一番乗りでしたね!
    ありがとうございます。
    「うーん」は柳瀬の口癖です。
    または船木発言に困っているのかもしれませんね。(笑)

    いつもありがとうございます!

  4. naki Post author

    じーじさん、
    そういえば、キデーってありましたね。
    新島のカジヤベーカリーが原宿と茅ヶ崎に進出してくれたら最高ですね。

    The Beaterフィンレスは到着までお待ち下さいね。

    またお願いします?!
    ぜひ?