こんにちは、
いよいよ週末がやってきます。
私も今週末に向けて、空港4カ所を経由して奄美大島に向かいます。
お会いできる方、
どうぞよろしくお願いします。
まずはNAKISURFでのお得なキャンペーンのご紹介です。
発売以来、多くのオーダーをいただいておりますドリームクラッシャー。
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/82173
こちら今月いっぱいまでお得な色々をサービスをしております。
もちろんボーナスキャンペーンも併用できますので、
この機会をお見逃しないように。
じつはものすごく綿密にデザイン&シェイプされていて、
高浮力で、斬れ味鋭いプレミアム・ショートボードなのです。
初心者からこだわりを持つプロサーファーまで。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/67285
上のリンクには気になっていた
「ローカル問題」も併記しました。
そしてそして、
世界中で大人気のイタリア&サンクレメンテのサーフウエア
Seeaのサンプル&アウトレットセールも開始しました。
https://www.nakisurfshop.com/SHOP/51445/106916/list.html
ヨガにランニング、フィットネスにも着用されている方が急増中で、
それは美しくもかわいいデザインのSeeaのお得なセールです。
□
さて、本編です。
ついに私がデザイン&シェイプした
“Soaring Wing(ソアリング・ウイング)”
の完成日がやってきました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65331
これは5月にシェイプしたものなので、
じつに6ヶ月もかかって完成した逸品であります。
初乗り日は、偶然にも『フォールクラシック日』とされた
無風のそれは美しいフォードアーズ波で、
この自作実験ツインフィンは夢のような滑りをして、
大マンライ後の余韻と共に陽は落ちていった。
(マンライ=満足ライディング)
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/67240
で、
翌日(日曜日)ブライアン・ミラーたちと一緒にセッション。
うれしくて(時差ぼけか)、深夜1時に起きてしまった。
ただ、この日から嵐となったので、
夜が明けてから南西風=サイドオンショアとなった珍しい日。
(太平洋の反対の千葉では北東風と同様)
で、この自作ツインは、前日のマンライ印象からグルリと印象を変えた。
具体的には、
波のコブ(凹凸)を拾っての突然の失速に私がついていけなかった。
けれど、
この日は高橋さんという方に写真を撮ってもらった日でもありました。
それを見てみると、「なるほど」といろいろわかった。
きっと1番の原因は、
ボードの水流をテイル一箇所に流しているから、
グラッシーな斜面ならばそれが速度に変わるのだが、
こうしてデコボコだと、
それがブレーキとなって失速してしまう。
奇抜なデザインを世に問うたのだが、
画期的なシステムにならないことがわかった。
きちんとピークから入っているのに、
ボードはトップにくっついてしまい、
ここまでのレイトテイクオフとなってしまう。
以前、
ノースハワイでもクロスオフショア(いわゆるオフショアなのだがサイド系)となると、
突然波乗りが難しくなったことを思いだした。
こういう日だからこそ、
「学ぶ」ということになった。
ボードが斜面に合わずに暴れてしまうのなら、
逆に大波時のように真剣に、
集中して波に乗っていこうと、
1本1本はもちろん、ひとつひとつの動作を丁寧に、
そして細心の注意を払って乗っていった。
わかったことは、
グラッシー日の波は長く広い斜面なのに対して、
荒れた斜面は、それぞれの小分けのような斜面になっているということ。
波乗りはたいてい斜面に向かって横に滑っていくのだが、
その小分けの斜面の細かな、
それぞれ異なる傾斜が自分を妨害してくるのだと気づいた。
1枚の写真を使って図解してみたので、ご覧になってください。
↑まずは風の概念を青色の線で表現してみました。
それによって波が荒れているのをオレンジで、
そして自分のテイクオフの方向を赤で。
次に小分けになっている波を水色セクションで、
それぞれのピークというか芯をオレンジ点で。
(芯については、こちらのテクニックのリンクをご覧ください)
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/64666
そしてこれが通常の視界。
大事なのが1枚目にある赤い自分のテイクオフ角度。
波が右なのに、あえて左でテイクオフしているのは、
テイクオフ時の不安定なラインを少しでも和らげるということと、
波に合わせているからなんです。
一度左にテイクオフして、
それからこの斜面を分断しているリッジ、
つまり斜面を分断している突出部分をまたごうとしているのがわかる。
こんな小分け波の日に大切なのは、
大意を見る、つまり波全体を見るのではなく、
「目の前の斜面を見よう」ということですね。
もっと大切なのは、
こういう難しい日は、
鍛錬&勉強と割り切って、
真剣に波と向きあって短時間で切り上げるということ。
なぜ短時間かというと、
自身のフォームが崩れるのを防ぐということと、
あまりにも難しい波乗りによって、
波乗りに対する恋心を失わないようにとのふたつの理由です。
けれど、この風が合わない難易サーフをすることによって、
波乗りのレベルが格段と進歩します。
私は湘南でサーフィンを覚えました。
千葉と違って海岸線が入り組んでいないのと、
大きな相模湾内にサーフブレイクがあるので、
オンショアが吹いてしまうと、うねりが入る海岸はどこもオンショア。
それによって、
オンショアやこうしたサイド風波でサーフすることが多く、
結果的にこのセッションにまでつながっていると感じていた。
そんな湘南のことを思いだしながらセッションを終えると、
なんとなんと、
ウナクネ団長Jetアキラさんのウエットスーツをサポートする
ブレイカーアウトの高橋さんと再会した。
高橋さんは、
ウエットスーツの撮影でサンクレメンテに来られたという。
高橋さんはその昔、
ドノバンのウエットスーツのサポートをしていて、
そのときに私作品を広告に使ってくださったご縁もあるので、
それはそれはのうれしい時間となりました。
ときに最高で、
ときに難解となるソアリングウイング。
シェイプはなかなかむずかしい。
一流シェイパーの人たち、
ライアン・イングルやコール、
そしてタイラー・ウオーレンはさすがなのだと心底感じた。
□
先月伊豆に行った際に鈴木直人さんと再会したのだが、
そのときに依頼されたのがタイラーが描く直人さんのサーフショップロゴ。
しかも20周年記念のものとなるという。
早速タイちゃんにお願いすると、
快く引き受けてくれて、
ちょうど今日下絵が完成した。
こうしてタイラー・ウオーレンによる記念ロゴ等も受注できますので、
ご興味のある方は、 shop@nakisurf.com までお問い合わせください。
(お値段は、その使用目的によって変わります)
で、このソアリング・ウイングをタイちゃんに見てもらうと、
それは丁寧にチェックしてくれた。
こういうところが天才シェイパーたる所以(ゆえん)だろう。
「このボードはドウデシタカ?」
「グラッシーの日はすばらしいと思ったんだけど、
サイドで荒れたら乗れるボードではなくなってしまったんだ」
「フムフムなぜだかワカリマシタカ?」
「たぶんチャンネルをテイルエンドで絞ったので、
その水流が荒斜面で滞ると失速するのではないかと」
「その通り!サスガデェス」
「見た目は良いんだけどね」
「ハハ、チャンネルが多方向に出ているのはそういう意味がアルノデスヨ」
「勉強になりました」
「でも、他の部分は完璧だからまた作ってみてはイカガデショウカ」
「サーフボードのおもしろさと深さに気づきましたね今回は」
「ソウデショウソウデショウ」
そんなサーフボード会話が続いていった。
□
それではまたもや長くなってしまいましたが、
悪い風で、密度の高いサーフ鍛錬ができることに気づきました。
完璧なハッピーサーフィン日とはなりづらいのですが、
逆に考えると、こういう日はブレイク周辺が空いているので、
気持ちはハッピーになりますね。
逆もまた真なり。
なつかしの逆真流を思い出しました。
Fgさんありがとうございました!
それではまた明日ここで!
■