新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

自然そのまま奄美海でカサゴと日傘の相対性理論を知る_ND9双生児_純ちゃんのサーフィンライフがスタートしました_その他色々

おはようございます。

台風は去り、ちゃんとしたうねりの要素は北日本だけになっているようです。

ちょうど勇人さんが北に行っていて、無人ビーチブレイク景色が伝わってきた。

夜明け前の手広海岸

こちら奄美大島の宿前(太平洋側)は、

「膝から腰」というかなり小さなサイズとなってしまった。

朝陽を見ながら東シナ海側に行くことを決め、

大好きなエブリワンで、

念願だった焼きたてミニメロンパン(60円)をいただき、そのおいしさにうっとりとする。

到着すると、こんな歓喜波にびっくり。

世界は広い、島も広いと、宿側と反対側にそびえる波を讃える。

ND9初号機と弐号機(右)。

違いはほんの少しの厚み。

で、厚い方にD先輩が乗り、初号機に俺が乗りました。

蝉の声を正面から受けながら、ビーチ終点まで2つの浜を超えていく。

クルージングにも似たパドリングで青き透明な海の上を進む。

ブレイクまで500mあるので、色々なことを考える。

海面ぎりぎりにある岩。

浅そうに見えて深いリーフ。

深い溝には色とりどりの魚が泳いでいて、それはハワイよりも種類が多そう。

水泳用ゴーグルを首にかけてきたので、途中でそれをつけて覗くと、

海の中のミラクルワールドが拡がっていた。

ファインディングニーモでおなじみのクマノミとクラウンフィッシュ、

そしてD先輩のお気に入りのミヤコテングハギはわかったのだが、

他の名前を知らなかったので、顔と形、ヒレ、そして色をよーく覚えておいて、

『奄美魚名図鑑』で調べると、

アマミスズメダイ

フエヤッコダイ

イソモンガラ

スミツキトノサマダイ

ミナミハコフグ

ミスジチョウチョウオ

ヤリカタギ

ナメラヤッコ

ヤマブキスズメダイ

ゴマハギ

サンゴアマダイ

マダラウミヘビ

とあり、

蛍光黄色と青い涼しげ顔はレモンスズメダイというのだなあ、

と、そのそれぞれまとった色彩の意味を考えたりしていた。

水中に慣れてきたので深い溝に潜って、その下をのぞくと

大きなオコゼとミノカサゴに睨まれて怖くなる。

やはり暗がりにいるのは人間と同じで、

魚の表情も陰気であるのだ、と再確認する。

街でも室内を好み、日陰を歩き、日傘を差しているひとは陰気な顔をしていたよな、

とそれぞれの表情を思い出そうとしていた。

先日行った「清志郎さん展」の表参道ー原宿日は好天だったが、

多くの婦人が日傘を差していて、

すれ違う時に親骨部が目の前に来るので、

それがミノカサゴのトゲのように怖かったことを思い出した。

さらには雨を避けるように子供も中に入れて、相合傘をしていたことにも少し驚いた。

あの人たちにとっては、紫外線は放射能みたいに有害なんだろうな。

こちらは夏の、または熱帯、亜熱帯の紫外線を海の上でずっと浴びているが、健康そのものです。

晴れた日の、街歩きの短時間くらいはお日さまを受けて歩けばいいのにな、

とカサゴの顔を思い出しながら考えていました。

あっ、けれどビーチパラソルは大好きですよ。

美しい波の前にパラソルを立てて、タオルを敷いて、

好きな音楽を流しながら日陰でごろごろするのは至福の時間でもあります。

今気になってパラソル(parasol)という言葉を調べてみると、なんとフランス語だったのですね。

おフランス好きのおそ松くんのイヤミはパラソルを持っていたのだろうか?

と、また話は脱線していく。

.

で波の話。

ここはスモールビーチという冬の横綱波。

あまりここに良く書いちゃうと、

混雑してローカルの人たちががっかりしちゃうからここに書かないけど、

それはすばらしき波です。

けれどサイドウエイブというか、かなりトリッキーで、

ちょっとやそっとでは乗れないハードコアな波なので、

ここが混雑することは100年後になってもないと思う。

実際にD先輩の初ライドはものすごいワイプアウトだったし、

それを真横で見たシゲさんのうれしそうな表情が今でも忘れられない。

「最初さ、あのシゲさんはさ、『おードドゲさんだ』って、

俺を見て顔が硬かったけど、

初心者みたいな一発を見せちゃったら『なんだ?』って親しみやすくなって、

あの『降り』は友好の墜落だったでしょ?」

と分析し、

「ローカルの人に認めてもらうには、うまいだけじゃなくて、

時にはああいう悲劇技も必要なんだよな。へへー」

と悦に入っていた。

実際に俺はあの波の奥にいて、サイドウエイブの重なりというか、

水の集まりを見て、これは先輩ノーチャンスだなとわかったほどの掘れ上がり方だった。

擬音的に表現すると、

「ドヨドヨ、ボヨーン、グワー!ドッフーン!!」

という偽装から真実へと秒間に変化する波が味わえました。

シゲさんはAVISO Fireflyに乗っていて、

「このボードに乗ってからサーフィンライフが変わりました!」

「最高なんです。サイズが上がれば上がるほど調子いいです」

とうれしいことを言い、

「まだ島に4台しかありません」

とフェラーリのようなスーパーカー表現をしていた。

波待ちをしていると、小魚が大魚に追われて、数百の単位で海面から飛び出し逃げていた。

何度かこちらに向かってくるので、

大魚が体に激突するのを避けるようにボードを楯代わりとする。

一度は、追っている大魚がダツであり、俺の横1m脇をダーン!と飛び抜けていった。

驚き、先輩と目が合うと、

「危ねえよー、これなら俺は汚い海で波乗りしていた方がいいでしょー」

と正直な感想。

実際にダツは危険であることを知っていて、

前に友人エディの船に刺さったと聞いたことがある。

ダイバーサイトで以下の文章を発見したので引用してみます↓

…..

ダツは、ダツ目・ダツ科に分類されるサカナの総称です。

英名ではNeedlefish=針魚でかなり太めの針ですが言い得ています。

ご覧のとおり頭が尖っているから非常にキケンなのです。

ハイスピードで突進し、頭が鋭く尖っているため前方に障害物があると刺さります。

船体などに刺さる場合もありますが、希に人体に刺さることがあります。

つまり、ナイフが海の中から飛んで来るのです。

そして、刺さったままでダツは暴れ回るので、傷口が広がり状況は更に悪くなります。

このようなサカナですから刺さりどころが悪いと、命に関わることがあり、

別名海の殺し屋とも言われています。

…..

こんな自然がむき出しの海だが、

ダツにはまだやられていないからか、

俺はこちらの方がエキサイティングで好きなのだなあ、と再確認する。

サーフィングは海の遊びだから、

こうして本当の海パートを知ることができて大満足のセッションだった。

上がってきて、大活躍してくれたND9さまをパシャリ。

以前に「(先輩はターン半径が狭い方を好むので)ノーズが張っているデザインの方がいいですよ」

と伝えたのだが、

「お前の言っていることがやっとわかったよ。ここが丸い方が調子いいな。へへー」

と喜ばれていた。

サーフボードはアウトラインで多くの性質が決まると思うので、

みなさんもご自分で好きなボードデザインは「丸み」なのか、

「直線的」かを知っておくとマジックボード獲得までの近道となります。

ちなみに私は断じて「丸み」系であります。

地下水が熱いのか、体温以上ある温度の水道水を浴びていたらシゲさんが戻ってきて、

その「最高です?!」のファイヤーフライと一緒にパシャリ。

NAKISURFのステッカーを貼ってあったので、

シゲさんにはTシャツをお渡ししようと思いましたが、

彼はTシャツ屋さんを経営しているので、何か他のプレゼントをお渡ししますね。

何がいいだろうか。

ステッカーですね。

後でお店に持っていきます。

シゲさん、南海で乗って、そして貼っていてくださってありがとうございます。

と今メーラーを開けたら、キャッチサーフ・Yクアッドの嫁ぎ先から写真が届いた。

これは土井じゅん吉くんですね。

「彼の波乗り人生は由比ヶ浜でスタートしました」

とお父さんからあり、

彼のこれから長い波乗り人生を考えるとなんだか視界が潤んできました。

純ちゃん、どうぞテクニックなどにおぼれることなく、

今の純粋に楽しい滑走を忘れずに大きくなってくださいね。

と書いていたら、同宿の消防士サーファーが

「さー、テクアカ(テクニック・アカデミー)見ようっと!」

とやってきて、DVDでアップスンダウンのやり方を凝視していた。(笑)

人生いろいろ、波乗りいろいろですね。

そのキャッチサーフボード二種をリリちゃんが新島に持っていきます。

と美人サーフ雑誌編集者カンちゃんと竹芝桟橋に向かったので、

現地にいらっしゃる方はどうぞお試し下さいね。

こちらの現地は優人さんが、ファイヤーブレードを試しています。

「すごく早くて、曲がるのでびっくりしましたぁ。おもしろくてはまってしまいます」

という言葉少ない彼の感想です。

みなさん、ぜひぜひグリーンヒルまで試乗しに来て下さいね。

詳しくは↓

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/6714

と、ここまでの字数が3300字と知り、

なつかしアイスのこと、

夕方乗った膝腰波のこと、

手広駐車場でカサリンチュの朝光介(あさこうすけ)さんがギター片手に何曲も唄っていたこと、

昨晩のおいしいイタリア&和フュージョンのこと、

酒の席の話を書きたいのだが、

それはまた明日以降に書きますね。

.

さて、いよいよ金曜日となりました。

みなさんの週末のご予定はいかがでしょうか?

いい波やすばらしい時間になりますように。

今日も来て下さってありがとうございます。

で、「くぬやろうー、何を書いてやがる?」

と横でD先輩がチェックしていますが、

彼の検閲済みである本日ブログを終了します。

(ずいぶんと削除されたのですよ。笑)

またいもーれ!(またお越し下さいね)

(お知らせ)

現在接続が限られているので、コメント投稿を設定でOFFとしてあります。

このページへの感想、または当該ボードのご質問などはメールの題名に

「nakiブログを読んで」と書いて、

shop@nakisurf.comに送ってくださいね。

「Fgさん待っています」

↑業務連絡でした。(笑)