San Clemente, CA
空港からサンクレメンテに到着して、
そのままフォードアーズに向かった。
日本から戻ってきてそのままだったので、
ウエットスーツとタオルはあるが、サーフボードはない。
でも、サンオノフレに友人がいたらボードは借りられるし、
もし誰もいなかったらボディサーフでもいいや、
そんな魂胆だった。
あいにくの天気だったが、
うれしいことにペソズの連中がいた。
【特大号】インディペンデンス・デイSURF@サンオノフレ完結編『ウナクネ党の影皇帝登場』_May the Force be with you!_日本でも大祝いすればいいのに_(4960文字)
さらにベースのジョーイから
1970年代とおぼしきシングルフィンを借りることができた。
ハイパーソニックで、
最新ボードに乗り込んでいた私にとっては、
このシェイパー不明、
ぼやけたシェイプのこのボードこそが、
私をリセットするために最良であると感じた。
無欲の勝利であります。(笑)
空港服装。
ちょうど新しい西うねりが入ってきたそうで、
それは長いライトが続き、
40年前のボードでクネクネ乗る愉しき曇天黄昏時間。
ここにコーリー・コーラピントが家に帰るところが写っている。
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夜ご飯を一緒に食べようと、
現在独身のタイラーに連絡すると、やはり空いていた。
彼が今住むサンファン・キャピストラノのミッションそばの自宅兼、
シェイピングベイ&ボードルーム、スタジオに到着すると、
彼はシェイプルームにいて、
サンオノフレ・サーフカンパニーの妖怪使いとされる、
ダニエル・ジョンソンのウイング・フィッシュをシェイプしていた。
カリフォルニアにはシェイパーも数多くいるが、
名匠はごく稀だ。
タイラーのようなキャリアで、
名匠を超える名匠のような位置にいるシェイパーは珍しい。
彼がグッドサーファーだからというわけではなく、
とっても勉強熱心である。
勉強というかオタク的で、
古いボード、そして新しいマジックボードを見ると、
どんどんそれを解体し、
情報としてインプットしていく。
普通のシェイパーは、
(現行の)他のシェイパーのボードを焦点を入れて見ない。
それはきっとエゴとか、自尊心が邪魔をするのだと思うのだが、
タイラーの場合は、有名とか誰だとか、
そんなことは全く関係なく、
「良いボードかそうでないか」そこだけで判断しているようだ。
悪いボードなら逆に
「ここが悪い」
「この辺りを変えたら良くなる」
ということが瞬時にわかるようで、
そんな全てのパッケージを含めて、
私はタイラー・ウオーレンに痺れている一人である。
無論ハンドシェイプなので、
ライアン・イングル博士のように完璧にが完成しないが、
逆にそれが違う意味での魔法使いなのだろう。
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桜がもうすぐ咲きそうですね。
予報を見ると、日曜日くらいから暖かくなりそうなので、
その期間に一気に開花に向かう気がしている。
耐えてきた冬から解放される春。
波も良い季節なので、
たっぷりとハッピーサーフしましょう!
Have a great day!!
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