新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

サンクレメンテ編_ペソズの1970年代シングルフィン_タイラー・ウオーレン_(1278文字)

201603_San_Clemente_8882

San Clemente, CA

空港からサンクレメンテに到着して、

そのままフォードアーズに向かった。

日本から戻ってきてそのままだったので、

ウエットスーツとタオルはあるが、サーフボードはない。

でも、サンオノフレに友人がいたらボードは借りられるし、

もし誰もいなかったらボディサーフでもいいや、

そんな魂胆だった。

201603_Pesos_8855

あいにくの天気だったが、

うれしいことにペソズの連中がいた。

【特大号】インディペンデンス・デイSURF@サンオノフレ完結編『ウナクネ党の影皇帝登場』_May the Force be with you!_日本でも大祝いすればいいのに_(4960文字)

さらにベースのジョーイから

1970年代とおぼしきシングルフィンを借りることができた。

201603_naki_8837

ハイパーソニックで、

最新ボードに乗り込んでいた私にとっては、

このシェイパー不明、

ぼやけたシェイプのこのボードこそが、

私をリセットするために最良であると感じた。

無欲の勝利であります。(笑)

空港服装。

201603_San_Onofre_Dusk_8843

ちょうど新しい西うねりが入ってきたそうで、

それは長いライトが続き、

40年前のボードでクネクネ乗る愉しき曇天黄昏時間。

ここにコーリー・コーラピントが家に帰るところが写っている。

夜ご飯を一緒に食べようと、

現在独身のタイラーに連絡すると、やはり空いていた。

彼が今住むサンファン・キャピストラノのミッションそばの自宅兼、

シェイピングベイ&ボードルーム、スタジオに到着すると、

彼はシェイプルームにいて、

サンオノフレ・サーフカンパニーの妖怪使いとされる、

ダニエル・ジョンソンのウイング・フィッシュをシェイプしていた。

201603_TW_2_8930

カリフォルニアにはシェイパーも数多くいるが、

名匠はごく稀だ。

タイラーのようなキャリアで、

名匠を超える名匠のような位置にいるシェイパーは珍しい。

201603_TW_2_8919

彼がグッドサーファーだからというわけではなく、

とっても勉強熱心である。

勉強というかオタク的で、

古いボード、そして新しいマジックボードを見ると、

どんどんそれを解体し、

情報としてインプットしていく。

普通のシェイパーは、

(現行の)他のシェイパーのボードを焦点を入れて見ない。

それはきっとエゴとか、自尊心が邪魔をするのだと思うのだが、

タイラーの場合は、有名とか誰だとか、

そんなことは全く関係なく、

「良いボードかそうでないか」そこだけで判断しているようだ。

悪いボードなら逆に

「ここが悪い」

「この辺りを変えたら良くなる」

ということが瞬時にわかるようで、

そんな全てのパッケージを含めて、

私はタイラー・ウオーレンに痺れている一人である。

無論ハンドシェイプなので、

ライアン・イングル博士のように完璧にが完成しないが、

逆にそれが違う意味での魔法使いなのだろう。

桜がもうすぐ咲きそうですね。

予報を見ると、日曜日くらいから暖かくなりそうなので、

その期間に一気に開花に向かう気がしている。

耐えてきた冬から解放される春。

波も良い季節なので、

たっぷりとハッピーサーフしましょう!

Have a great day!!

 

 

 

 


Tagged on: