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タイラー・ウオーレン帰国_1987マット・アーチボルド映像_クリスチャン・フレッチャーとウエイブウオリアーズ3_COLE B&Wマット・アーチボルド2016_(1718文字)

タイラー・ウオーレンが、

ハワイ、ニュージーランドの旅から戻ってきた。

NALU誌にロングインタビューがあるので、

これでゆっくりとそれに取り組めることとなった。

201604_Tyler_Warren_0268

6’9″ x 19 1/8″ x 2 7/16″ for Koa Smith

昨日のWSLマーガレット・リバーの覇者が、

シーバス(セバスチャン・ジーツ)だったが、

彼もまたノースハワイ(カウアイ島)のサーファーである。

アイアンズ兄弟にレアード・ハミルトン、

ありとあらゆるグレイト・サーファーを輩出してきた島。

そのコアと、アレックス・スミスの兄弟からオーダーが入り、

イナリーズ用にシェイプしたのが上のミニガン。

201604_Tyler_Warren_0316

こちらはかなり複雑なチャンネルボトムで、

これはアレックスに。

タイラー家にやってきたのは、

もうひとつの目的があって、

それは私の回想記に出てくるウエイブウオリアーズ作品について、

彼が知っていることを聞きたかったから。

IMG_2312

「では、マット・アーチボルドのパートを見マショウ」

ということになって一緒に見たのが下のパート。

これが製作されたのは29年前(1987)。

とすると、タイラーがまだ1歳の時だそうで、

これら映像はティーンの頃にクラシック(古典)として観ていたそうだが、

「アーチのこの波乗りは、今でも新しい部類に入るね」

そう言って、ほぼ30年前の波乗りを食い入るように見ていた。

IMG_2314

近くのメキシカンで食事をし、

私は次の約束場所であるクリスチャン・フレッチャーのアジトへ。

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クリスチャン・フレッチャー2016

「約束の時間には遅れたことがない」

そう書くと、彼のイメージに語弊はありそうだが、

実際のクリスチャンはどこまでもしっかりとしている。

ウイリーで登場するのも彼らしい。

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「回想記を書いているからウエイブウオリアーズを見せてほしい」

そんな私の要望に

「わかった。でもオレの要望は、一緒にプールをやってほしいということだ」

(プール=ポケット・ビリヤード)

そんなこととなって、

一緒に8ボールをやるが、

彼のルールがハイレベルなことに驚いた。

それは、

「必ずレール(壁)に当ててからボールを入れること」

普通の8ボールのようにキューボールを打って、

オブジェクトボールを直接ポケットには入れてはいけない。

という難易度が高いものだった。

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現在まで8ゲームが終了した。

クリスチャンはキューボールを3レール(3バウンド)させたりと、

スピンの方向でバウンドを変えたり、

さらには横ポケットの角に当てたりしてゲームを成立させるほど、

ハイレベルの達人だった。

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合間にボードシェイプをして、

その完成度に満足しながら

天才グラッサーのマイク・マードナードに見せていた。

DSC_0012

いよいよウエイブウオリアーズ。

さすがクリスチャン、物持ちが良い。

まずは私がこの回想=ハワイ編で、

パイプラインに乗っている頃には、

聖書に近いほど日々見続けた映像の「3」。

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あのVHSを見ていたとき、

こうして30年後にクリスチャン・フレッチャーと一緒に、

さらには本人のパートを見ることになるとは夢にも思わなかった。

そう感動して撮ったのが上の作品。

さらにアーチ(マット・アーチボルド)のパートを見て、

古い映像のほとんどは、

クリスチャンの祖父たちのハワイ旅行編であったことが判明し、

そんな全てに驚かされた日となった。

自分で書いている回想編が、

『導きの書』みたいになってきたと独りごちる。

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さらにはまだあって、

現行のアーチボルドの、

オリジナルボードが私の手元にやってきた。

乗ることはもちろん、

触ることすら恐れ多いのだが、

これも縁だと思い、ありがたく受ける。

DSC_0116

(マットは、フューチャーフィンがお気に入りのようである)

これはCOLEの『B&W』というモデル名で、

冒頭の、30年前の映像時となんら変わることのないボリュームのサーフボード。

コールによると、マットへ対してのシェイプは変化しているそうだが、

その重み、輝き、感動がこのボードから放たれていて、

回想編のおかげで、

30年間が一気に自分の中に入ってきたと思うできごとでありました。

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明日から本腰を入れて、

最終章を書いていきます。

Have a wonderful week!!

 

 


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