新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

COLE新作は龍魔術_CANVASクリスチャン・ワック_(1878文字)

 

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Cole 5’6″

「うわ、すごいボードがやってきた」

そんなことをこの一本目の波に乗りながら感じた。

まるで生きもののように波の中を駆け巡り、

鳥のように大気を切り裂いて滑走する。

しばらくCOLEには乗っていなかったが、

ライアン・イングル博士のシェイプは、

BMWとかレクサス、アウディという雰囲気があるのだが、

このCOLEシェイプは、

チューニングに重きをおいたカスタムカーのように

「意志がある」という滑りをする。

なぜだろうか?

コールのサーフボード追求に対する情熱は、

ーー前時代的なーー

ハンドシェイプ時代でのマジックボードの多さで知られている。

代表的なものとしては、

ネオクアッド、つまり現在のクアッドフィンの生みの親であったり、

ファイヤーフライに代表される多面多角のセクシーなテイル形状を誕生させ、

さらには今、流行であり、

ほぼ主流になりつつあるミニボードの想像主である。

コールの意志をサーフボードの曲面等のフォルム事象に適用することによって、

何らかの変化を生じさせることができる。

時代はコンピューターシェイプとなり、

マシンカットの手段、

そのための技術と知識の体系、

およびそれをめぐる市場は出現して、

ハンドシェイプの魔法は解けかかっていたようにも思えた。

この新作ボードを乗って感じられるのは、

彼の魔術は科学技術と異なり、

超常的、超自然的なものとされると断言できる。

また、コール魔術によって引き起こすことができる事象は、

外面・物理、内面、精神を高め、

果てには超自然的なものになることを思いだした。

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これはそんなことを知る前、初乗り風景である。

私のペイントはCOLEシェイプに施され、

デイブ・ネイラーのアメリカンフラッグ・スワール・ティント。

レッツパーティのデッキパッドやキャッチサーフのステッカー。

夏なのにCOOLワックス。

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「走り出しのトルク」

そんな表現を使ってきたが、

このボードそうではなく、

むしろ「俺を乗せて滑り出す龍」そんな直感があった。

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だから生きものに例えたのだろうか。

このボードに乗ってからというもの夜が長くなった。

「早く朝になれ」

そう感じて、夜明け、夕方と仕事の合間にサーフする至福。

そして感動。

ちょうどこのボードのアート動画が出てきた。

このときはあまり感じなかったのだが、

乗ることによって出現する滑走感動があることを知った。

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これは満月のときに眠れずに、

サンクレメンテの街をうろうろして得た構図。

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Seaworthという水出しコーヒーで知られるメーカーがあり、

その広告撮影として、撮ったボトル。

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シングルフィン・スラッジ。

スラッジとは、

「泥」という意味だが、

そのくらい濃く、どろっとした琥珀色の液体。

このしんのコーヒーの芳香が人生を豊かにしてくれる至福。

ああ、コーヒーが好きになれてよかった。

昔はコーヒーを飲むとお腹が痛くしていたが、

ある人から

「それはコーヒー豆が古いからだ」と指摘され、

新しいものを飲むようになってから、そんなことがなくなった。

現在はコーヒーブームで、

どこも新しく、すばらしい豆ばかりだが、

30年前は、一般的には古い豆を使っていたのでしょうね。

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さて、こちら弊社USA助っ人の陸(リク)。

昨日のブログにあったフィンレスに目覚め、

「自分もやりたいです!」

そう目を輝かせて、

あっちを向いて、

こっちに滑り、派手なワイプアウトを繰り返していたが、

8本目から突然乗れるようになった。

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「フィンレス、超おもしろいです!」

そんな前向きな感想を発し、

彼はフィンレスライドを続けていく。

サーフィングを始めたばかりは、

固定概念が少ないので、

このフィンレス世界に入るのは最適であると思う。

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「NAKIちゃん、飲みに行きましょう」

そうやって、この事務所に遊びに来たのは。

CANVAS主宰のクリスちゃん。

そう、クリスチャン・ワックであります。

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アメリカ西海岸が突然グルメブームとなり、

おいしいお店が次々へと出現しているが、

サンクレメンテも例に漏れず、

かなり高いレベルのフードが食べられるようになった。

このM+というサウス・エルカミーノ・リアルも例に漏れず、

かなりのおいしい料理と、

複雑な風味をまとったクラフトビールで乾杯できた。

CANVASのミーティングもあるので、

また飲み会しましょ、そんなことになった半月の夜。

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それではまたCOLEに乗ってきます。

これはブラック&ホワイトではないので、

モデル名も全て不明だが、

そんな話をコールとできたらここにみなさんと共有しますね!

Have a wonderful day!!


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