Nation Lamborghini 5’4″
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今日はウナクネ、
つまりオルタナティブサーフのことについて、
ウナクネカード等を使って解説してみます。
文字だけのは、前号のNALU誌に書き、
Terra編集長の懐の深さもあって、
木村拓哉さんの新連載と同じ号に紛れるようにめでたく掲載された。
今日は少し加筆して、ウナクネの歴史と、
4部に別れた分類について簡単ではありますがここに書いてみます。
私が傾倒しているオルタナティブサーフィングは、
メインストリームが礎になっている。
なので、新皇帝のジョン・ジョン・フローレンス、
そしてカウアイ島のセバスチャン・ジーツ(シーバス)のサーフィングはやはりすばらしいと思える。
彼らはケリー・スレーターが定義した
『ニュー・スクール』の最新版だが、
そのケリーをさかのぼると神聖皇帝トム・カレンに行き着く。
これが近代ショートボード、つまりメインストリームの源流だろう。
メインストリーム(mainstream)を調べてみると、
ある分野の中で主流・主軸となる一群を指す言葉である。
さらには、「主流派・主軸派と同義」、「権威への服従」とまであった。
メインストリームは個人に対して「普通」になるよう圧力をかける存在であり、
個人主義の反対側に位置するものである。
反対側、
つまり権威に服従しない私たちのようなタイプのサーファーたちをオルタナティブ(ウナクネ)と呼ぶ。
トライフィンが主流ならシングルフィンとし、
フィンが話題になれば取っ払ってフィンレス、
半世紀も前のボードはもちろん、
奇天烈なデザインこそがオルタナティブの真骨頂だということで、
ありとあらゆる主軸以外のボードに乗る。
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オルタナティブはよくオルタナと略されるが、
彼らはメインストリーマーがよくする「ショート」「ロング」の区分けもなく、
さらには自分を指して「オルタナ派です」とは名乗らない。
もちろん名刺にも書いてはいない。
そのオルタナ旗手は現代開祖とされるドノバン・フランケンレイターだろう。
そして影皇帝タイラー・ウオーレン、アレックス・ノスト総帥たちがいる。
これは私見だが、
ジャスティン・クインタールのような精緻なサーフィングは、
コンテスト以外ではそこまで評価されていないようだ。
つまり個性があって、または不良性、
つまりサーカスのハラハラ感があるほうがよろしい、そんなことらしい。
オルタナティヴ(Alternative)とは、
「もうひとつの選択、代わりとなる、異質な、型にはまらない」
という意味の英語の形容詞。
サーフ界に当てはめると、現在の商業的な流行とは一線を引き、
時代の流れに捕われない普遍的なものを追い求める精神や、
前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つサーフシーンのことである。
Alex Knost / RVCA
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ジャンル全体の傾向としては、
コンテスト主流シーンへの反発からくるレトロへの回帰・昇華(思想的にも)志向、
全てのサーフシーンに精通しつつ、
あえてそれぞれの重要パートのキーを外すというものや、
自家製、つまりインディー・サーフの流れを汲むものが存在している。
広義としてのオルタナは、
分野として以下の4部に分類される。
1.ソウル(本集)
中心的な部分で、普遍的なものを追い求め、 前衛的でアンダーグラウンドな精神と、その波乗り至上思想により構成される。
2.ミート、集まり(祭儀書)
友人、
愛好者を中心に成立。祭式の手順や神学的意味を説明。
3.ソロサーフ(魂滑書)
無人のブレイクで結ばれる秘技の説明と哲学。 内容としてミートとソウルの中間的な位置。 ちなみにこの最新層は、 最古とされるソウルが記述されたものにつながって輪となっている。
4.アルティメット(究極奥義書)
哲学的な部分。オルタナ哲学の源流でもある。Kalani Robb / Catch Surf
マット・アーチボルド/キャッチサーフ本社 #beaterboard .
こう書いたが、
このオルタナ界は全体が膨張していて、その種類はじつに膨大なものとなっている。
ときおり散在する現存オルタナ著作だけでもかなりの多さになるが、
古代に失われた、
つまりオルタナ以前の文献をあわせると、更に膨大なものになると考えられている。
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今回は以上です。
以前、こんなものを作成したので、
お時間があればやってみてください。
お、今日は222の日ですね!
Have a wonderful day!!
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