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ダクトテープ@メキシコ_CJネルソンとライアン博士_片瀬江ノ島駅前の長い波_ウナクネ三種思想_(1836文字)

Brian Bent’s Garage and Canvas Race Car 5’1″

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以前私も行ったことのあるメキシコ本土。

現地ではメキシコ・フェスタというお祭りがあり、

その中でのイベントとして、

ゲレロというレフトブレイクで

VANSダクトテープインビテーショナルが開催されました。

そこでW優勝したのはなんとCJネルソン。

つまりメキシコ・フェスタとダクトテープで優勝してしまうのだから半端ではない。

さらに言うと、彼は一〇年以上シーンから離れてのカムバックで、

ウナクネ式のアレックス・ノストや

タイラー・ウォーレンたち相手に勝ち上がっていったので、

やはりそれは並大抵ではない。

しかもココサンシャインのテスターでもあります。

その彼の使っているCJネルソンデザインのシェイプボードは、

NATION/ CANVASのライアン・イングル博士がデザイン&シェイプしたもの。

なので、

ライアン博士のシェイプボードがダクトテープを制した記念すべき日。

主催者であるイスラエルも元気ですね!

ラ・クルスへ_メキシコの歴史_新岬波_(1656文字、短編です)

こちらはイスラエルとの出会い編。

洞窟をビーチ基地とした6年前。

イスラエル・プレシアド_ミニノーズライダー_ドン・エスコンディード大地_船とロバというふたつの岬波_デサユーノで_(1626文字、短編です)

シーア・ベイブたちも出場していて、それは楽しんでいた。

良く焼けたルーキやカリナたちが見える。

シーアの子たちは、

他のブランドと違うのは、

全員がウナクネ(オルタナ)だということ。

競技中心で「うりゃ」と真剣にやるのではなく、

ライフスタイルとして波乗りがあり、

こういうコンテストも『お祭り』みたいな感じで、

みんなでメヒコセルベッサ(メキシコビール)でも飲みに行くわ。

そんなパーティ感覚であるらしい。

 

とすると、

パーティ好きなクリスちゃんことクリスチャン・ワックも

キャンバスのアローヘッドで出場していた。

彼が競技に出るのはひさしぶりではないだろうか。

このメキシコ波を見て思いだしたのが、

小田急片瀬江ノ島駅前の波。

昔はなかった堤防があって、

そこに沿ってブレイクしていく波。

いわゆる岬波だが、

腰くらいで200mは乗れる長距離の波質。

こういう日は浮力のあるボードで、

ふんわりと無摩擦に近いトリムで乗っていくのが最適だろう。

ちなみに私はキャッチサーフのスキッパーフィッシュ6’6″。

後半は瀧朗のノーズスイング。

                

「これはノーズを11時の短針位置まで持っていくので、

『第十一願スライド(必至滅度の願 )」とされているのです」

と”サバシ”サバちゃんが言っていた。

四国のバレルマスターで、

ウナクネ式への願いがあるDr.A 岸暁(キシ・アキラ)さんとビラボンストア前で。

知能が高い彼とボウリング場のランチで話したのは、

ウナクネ式には大きく分けて3種類あるということ。

まずひとつめは、

スカシ(きどる。すます。偉ぶる。格好をつける)

総帥やタイちゃん、和尚、

前出したクリスちゃんたちがここに当てはまりますね。

次に前出した

サバシ(まやかす。ごまかす。いい加減なことを言うこと)

波の良い日に寝坊したことがこれの語源。

大波のときに普段「乗れる」と言っているので、

言い訳を作っていなくなる人も入るというが、

私はこれについてはノーカウントとしている。

善人と悪人のサバシがいるが、

基本ウナクネ式は善人でなくてはならないので、

円満な人とも加えておく。

最後は、

ハダシ(カリスマサーファー大野薫さんが提唱した「”サーファーは”サンダルを履くなと」いう湘南思想)

要はサーファーは「そのまま」「RAW(生)」であるべきだというありがたい教え。

それは横山泰介さんたち湘南ボーイズに引き継がれていて、

私もここに属している。

他に薫さんは干潮のリーフブーツ、リーシュ、ノーズガード、

ヘルメット、(海の上で付ける)サングラスもNGだと言っていた。

薫さんはもうこの世にはいないが、

現代だったらクロックスサンダル、ラッシュガード、発泡酒、

日焼け用帽子(保育園の保母さん風)、

さらには車周りで使うボードラックなども忌み嫌ったことでしょう。

スカシとハダシの混合生粋ウナクネ人であるジェイミー・オブライエンは、

一昨日、すばらしいパイプライン波をキャッチサーフで乗っていた。

オディシーの9フィート・ログ。

それではすばらしい日に!