波に乗るのと、奄美大島が大好きなNAKIは、
自分の創ったボードで奄美の波に乗る夢がありました。
時は2017年6月、その夢が実現したのです。
そして滞在8日目、
ある思いつきからそのボードを裏返して波に乗ってみると、
突然美しいユートピアが目前に広がりました。
青い海。緑の大地。
透明な風にそよぐ原生シダのような樹木。
空を飛ぶ恐竜のような大きな鳥。
強い太陽。
彼は驚き、また同じように波に乗ると、
さきほど見たのと同様の風景が見えました。
どうやらこれは奄美大島の原生そのものの景色のようです。
不思議に思いながらもそのボードに乗ると、
それは景色が100年が1秒で過ぎ去っていくように見えました。
NAKIは何度も波に乗り続け、その時空世界を体験していくと、
景色はどうやら未来に向かっているようです。
何もなかった白い砂浜の向こうには建物が並び、
そしてホテルのようなものが建設され、
景色を埋め尽くしていきます。
それはみるみると青い空がスモッグで白くなり、
建物は高層階だけとなり、
あっという間に都市となってしまいました。
失望するNAKI。
奄美大島の未来を救おうと、
ノンフィクションの作品を書き上げます。
そしてその事実を知った奄美を愛する人たちが一致団結して、
その都市化してしまう未来を阻止しようとするのだが……。
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LA VIE OCTOPUS
(THE OCTOPUS LIFE)
coming soon at SabliBar
小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったタコくん。
大きくなった今でも、奄美大島の手広で遊び、
周りの棲物を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。
そして、あることをきっかけに、
他の生きものを幸せにすることに喜びを見出したタコくん。
岩の裏にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、
タコ知れずお節介を焼いて回るのだった。
そんなタコくんも自分の幸せにはまったく無頓着。
楽しみは、1日の終わりに「さばー」とのんびりすることでした。
サバとは「サボる」の語源で、やさしくのんびりすること。
ある日、
不思議な生きものGoProくんに出会ったタコくんはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、
タコくんは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない……。
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