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【テクニック編】ポイントブレイクでのパドルアウトの極意_(1737文字)

Santa Barbara, California

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C street, California

.

波情報はフラットとか膝とやっているが、

ゆっくりと待っていると、

このくらいのサイズは来る。

風波も入っているので、

上の画像のように波はヨレるが、

逆にこれはセクションだと考えて滑っていく。

【テクニック編

ポイントブレイクでのゲッティングアウト

(パドルアウト)の極意】

今回は写真を二枚ずつ使いながら説明します。

一枚は普通の、

もう一枚は私が注意点を書き込んだものです。

まずは波の見方。

というか海の見方です。

実際にはここに立つまで情報を入れていく。

風向き

波向き

波の高さ

波の強さ

波と波の間隔

次の波の確認

泡波の移動速度

隠れ岩

水深

流れ

等々。

その後、

ボードを持ってゲッティングアウト地点までいくのだが、

今回はその地点からの説明をします。

矢印は波の動き。

サーファーは沖に出るわけだから、

陸にぶつかって斜めに戻っていくバックウオッシュだったり、

流れに乗るのが最適なスタートだろう。

直線は波の高さと、

自分が立つ地点にやってくるセクションの長さを示してみた。

次に波の上に跳ぶというか、

ジャンプするための足場を確認する。

ここで滑ったり、足を切るサーファーは意外に多い。

そのために滑りづらく、

貝等の尖ったものがない場所が最適であります。

砂浜のように助走を付けられないので、

岩場では『立ち幅跳び』を想像してください。

これが情報。

前出したように足場をしっかりと確認し、

次に自分をどこに着水させて、

どのように流れるかをイメージする。

さらに浅瀬。

3つの点線は隠れた浅瀬を示していて、

こういう場所は少し見ていると、

海面がざわついたり、

様相というか面相が変わるのでわかる。

それを避けられるようにいくつかの浅瀬を記憶しておく。

たいていはフィンが当たってしまっても、

そのままでいれば次の波が来れば深くなるので脱出できるのと、

そうなった場合にパニックにならないようにシミュレートしておいてもいい。

ここまでやったら、

いよいよ波へ跳ぶためにどこにボードを落とすのか、

タイミングはいつなのか。

矢印が泡波の動く方向で、

この矢印エリアにボードを落としてしまうと、

自動的に波に乗ってしまうので、

陸に逆戻り、

しかもショアブレイクなのでかなり危険である。

この泡波の上というか裏側に着水させる場所がある。

しかも波の最上部後方は、

盛り上がっているので後ろ側に斜面があって、

ボードを落としたときに滑っていく利点と、

波の高さ分が水深が深くなっているので安全なのです。

着水に向かう際には、

自身の全てがボードの上にないと、

(浅いので)怪我をする危険がある。

さらには10cmでも沖側、つまり深みに達したい。

そうすれば深く腕を入れたパドリングができる。

逆に言うと、

手前側ーー浅瀬では強いパドリングができない。

ここは陸から海へのランディング、

つまり飛行機の着陸と考えたら良い。

先ほどの泡波最上部、

裏側のスポットに自分のサーフボードの中央を合わせるように、

さらには、最も波面と平行になるようにボードを着水させる。

        

ここでは冷たい水温を嫌ってニーパドルでしたが、

プレーンパドリングでも同じです。

完全に波の最上部後方にボードを適正の角度で落とせば、

戻る水流の流れに乗って、

すかさずパドルアウトできます。

戻り波がやってくる波の10cmくらいの起伏はうねりとなり、

さらには離岸していく流れを拾ってパドルアウトしているので、

こうなると沖に出るのは最速。

しかも楽に進みます。

ポイントブレイク。

つまり岬波では、

こうして横にだったり、

斜めにパドルアウトすることが多く、

たいていは波の進む方向に強い流れが存在しているので、

岬の上からゲッティングアウトする利点は多い。

または岩場から入る際に必須事項なのと、

怪我の予防のためにこれをシミュレーションして、

実際のハレの日にご活用ください。

ベンチュラ以北は、

千葉の初冬のような水温なので、

もうブーツが必要な気がする。

けれど、

こうしてフルスーツとトランクスの人たちが混在していた。

さすが自由主義の国アメリカです。

Have a great day!!


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