Inaris, North Hawaii
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今年の、
今までのところ一番思い入れのある作品がこれ。
イナリーズ、
どこまでもパーフェクトなサンドバーが周りに3〜4あり、
その手前から二つめに心惹かれ、
あげくの果てにはここにテントを張り、
毎日この波に乗ってから、
または1日の終わりをこの波でやっていたときのもの。
この画にはそんな波の本質が刻み込まれていると、
改めてそう思うのであります。
ここに遊びに来てくれたのがブライス・ジョンソン。
ノースハワイのローカルで、
スパーキーやカイル鞠黒たちの仲間。
彼が私のことを空中から撮ってくれた。
いわゆるドローンショットなのだが、
もちろん、
こんな姿の自分を今まで見たことがなかったので、
とても新鮮で、しかもこれこそが神の目ではないかと、
しばらくの間、心はそらに浮いていた。
今月末からノースハワイ行きが決定した。
あちらの写真を見返していての一コマ、二コマです。
ノースハワイの初夏。
たくさんの花、そして美しい波。
さて、千葉は大雨。
けれど、
しっかりとした波がこれから届くとあって、
サーファーたちはその準備を始めている。
太東に行くと、
海岸整備でブルドーザーが来ていて、
冬の間の、
北東風&うねりで打ち上げられた砂を波打ち際に戻していた。
「よしよし、地形が良くなるぞ」
そう思って見ていたら、
ダンプカーが駐車場の端にやってきて、
その宝石のような砂をどこかに持ち去っていくではないか。
「すわ!これは土木業者による不正に違いない」
さっと行って証拠写真を撮ると、
ダンプには『いすみ市』のステッカーが貼られていて、
どうやらこれは市町村の管轄であり、行政の指令らしかった。
そうすると、
市や町はこの海の砂がどこまで重要かをわかっていないのかもしれない。
日本全国で海岸侵食が深刻で、
それを食い止めるために堤防とかを作ったり、
養砂しているのが聞こえてくるが、
こうして雨の日に砂を持っていくとはあまり知られていない事実だ。
しかもサーフィンのメッカ太東海岸。
私が波乗りを始めた場所であります。
新聞に言えば、行政の声が届くのか。
それとも直接役場に行けばいいのか。
アトランティックコーヒーに行って、
最近のよもやま話をしていると、
時間通りにケニー泉さんがやってきて、
「浅煎りコーヒー(とてもおいしい)」と注文された。
太東のことだったので、この顛末を伝えると、
「本当かよおい!」
そうやって血相を変えられていた。
そうです。
砂は本当に重要です。
「オリンピックをしようとしている自治体がこれでは困ります」
そう言うと、
「太東はないすみ市で、志田から向こうが一宮町なんだよ。
日本は縦割り社会だからさ、
いすみ市は一宮の海岸は関係ないと思っているけど、
結局は太東の砂が志田の地形になるわけで、大事な砂なんだけどな」
そうおっしゃる。
さらには誰かが立ち上がっても、
地方自治体と、国土国交省や、千葉県との三つどもえとなり、
全てに声を届かせるのは、本当に大変だぞとも教えてくださった。
「けれどそうなったらシンゴジラのような映画を創ります」
そう言うと、冗談かと思われたようで苦笑されていた。
本気なのですが。
予測だが、
あのダンプで持っていった砂を使って、
テトラとか堤防を創って海岸に設置し、
さらなる浸食を加速させ、
その浸食された砂浜から砂を持ち去って、コンクリートにする。
そんな激負のスパイラルが日本全体にある気がする。
危険な予感でないことを祈る。
切実なる気持ちでこれを書くが、砂を戻してもらいたい。
もしそうならなくとも、次には持ち去られないようにしたい。
UNK SX-7 ll
7’0″ x 20″ x 2-5/8″
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ついに!
サーファーズ岬で伝説の波に乗ったSX7を改良し、
そして少しサイズアップして、
ウナクネ心友会の会長河合さん用へとなるべく仕上げています。
彼が乗る伝説の波はどんなものだろうか?
さて、昨日は、新木場経由で恵比須、
渋谷、表参道で要人とお会いし、
これからの未来のことについて話した。
やはり2020のオリンピック景気もあって、
話はなかなかPOPでありました。
都内に出ると、
広告とか、看板に目を奪われる。
ゆるキャラが好きなので、
この豆乳屋のむくむく君が昨日の一番。
友人の誰かに似ているような気もする。
太郎くん(ダライ・ラカ39世)にも似ている。
それからキャッチサーフ等の展示会に向かう。
「渋谷駅の銀座線降りたところにバス乗り場があるでしょ、
あそこから36番乗り場に停まっているバスに乗って、
だいたい18分走ると終点だからさ、そこまで来たらお店はわかるよ」
店長オゴちゃんがそんなふれ込みで到着先を教えてくれた世田谷Brine。
キャッチサーフやキャプテンフィン、
クリステンソン等の日本の聖地である。
その親切でやさしく、
男前で酒好きだが、
超真面目かつ高度な仕事をすることで知られるオゴちゃんは、
「だめだよ。鬼瓦のことを書いちゃ〜。
アルプス工業のドカジャンも持ってないからね」
そうやって、
私がどこかに彼のことを書いたことを怒っていた。
店内には、
アンディ・デイビスだったり、
レッツ・パーティ、そしてムーチョアロハビールと、
私に取って親和性の高いものが並んでいる。
そしてキャッチサーフと、
サンオノフレサーフカンパニー。
ここはまるでサンクレメンテ。
またはホテル・カリフォルニア。
こんな商談風景。
「アレックス・ノストのフィンを各色200本ずつ」
「タイラー・ウォーレン2+1を120セット」
ここでは、
小売店のための展示会なので、
普段とは違うスケールで商取引がされていた。
私も大好きなサンオノフレサーフカンパニー。
このストーンズシングルフィンTが本国では大人気で、
それは日本でも同様だった。
ここでおなじみのウナクネかつ禅師が取り仕切り、
さまざまなことを勉強させていただいた。
世界共通で品薄のキャッチサーフ。
ここにこんなにあるのはサンプル。
このサンプルを売りますと書いたら、
徹夜で行列するでしょうね等々と、
時時世間の話題。
その位キャッチサーフは品薄であります。
七里ヶ浜のサーファーたちや、
鵠沼からも、高感度人たちが集まっていた。
アルちゃんことアルベルトまでも登場し、
巷のマーケット話となっていき、
ハッピーサーフィンの未来は明るいということになった。
アンディ・ニエブラス。
彼こそがハッピーサーフ師範で、
私は彼の波取りの妙まで教わっている自称弟子である。
そのアンディのことを明日発売のBLUE誌巻頭コラムに書きました。
「なぜサーフィン?」というのをテーマで、
表裏一体かつ渾身の筆圧で書いたものです。
ぜひお手に取って読んでみてください。
Keep on Happy Surfing!!
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