ストームだか何かはわからなけど、
豪雨と雷が去って、湿気に包まれているバリ。
乾季でここまでの量の雨はかなり珍しいという。
どこに行ってもこんな異常気象が続いている。
Catch Surf Odysea® Skipper Fish x JOB Pro 6’6″
Special Fins at Secret Left
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タイちゃん(タイラー・ウォーレン)のビッグ・ドリーム・フィッシュ、
そしてエウレカばかり乗っていたが、
キャッチサーフに戻ると、
その愉快な乗り味を思い出した。
シリアスから楽しいサーフィンへ。
ついでにサバ手。
Catch Surf Odysea® Skipper Fish x JOB Pro 6’0″
Special Fins
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普段6’6″を乗っているナッキーが6フィートと短くすると、
突然半回転して、
ヨッシーこと吉川プロお得意の「おしりライド」を披露した。
短いスキッパーは、そのくらい反応がいいのですね。
彼女の名誉のためにグッドライドをここに掲載すると、
こんなセクションをフルスピードで滑っていた。
フロウライダーの頂点は、
世界だとロブ・マチャドだろうか。
日本なら抱井さんと推薦してやまないが、
その抱井さんの思想と、
ライディングラインに傾倒されるスギさんもまた彼の派閥であると思える。
私のウナクネ(オルナタティブサーフ)思想も、
ハッピーサーフのことも全ては抱井さんが植え付けてくださった種子が発芽したもので、
それはまたここバリでも花が咲いているとすら思えた。
スギさん@ホームブレイク。
脱サラのお祝いにと、
このウナクネ・リトリート・バリ編にやってこられたヤマちゃんには、
スギさんから6’10″のボンザーがお渡しされ、
そのミッドレングスからのレイルラインを絞るようなフルボトムターンを披露し、
ローカルたちのドギモを抜いた。
ヤマちゃんはとっても素直な性格なのと、
ラカちゃんのように高い身体能力を持つので、毎日みるみると腕を上げている。
ミッチーこと美智恵さんの、
クルーズ系のオディシー8フィートライド。
ゆるやかなサーフィンは女性の憧れでもあります。
砂浜ではサーフスクール全盛。
レッスンを見ていたが、
これでは例のガニ股ヤジロベエスタイルとなり、
なんとか立っていられる危ういバランスを与えるだけだと思う。
“後ろ足の膝を前に折りたたむスタンスをこの時点で教えるべき”
とは私の意見だが、自由にやってほしいと感じる心と、
どうせなら正しいスタイルをというのが自分の胸の中に交差して葛藤した。
□
ちょうど10日ぶりとなるが、
日本食が恋しくなり。
それならばとっておきのおいしいものをと、
チャンプル・アジア(Campur Asia)に行った。
この看板娘のかわいい子にも会えて、
うれしいのと、はずかしいのが交錯して、
こうして釣り銭に集中しているときにパシャリ。
私はスーパーの総菜売り場で売っているカツ丼に目がないと、
公言している身である。
それならばと、
この名店でカツ丼をいただくと、
身はよじれ、
今までのカツ丼はなんだったのだろうかと過去をさまよった。
イオン、ベイシア、せんどう、サンエー、かねひで、全日食チェーン、プチマート、
イトーヨーカドー、ダイエー、ライフ、Aコープ、キンカ堂、阪急ストア、
トポス、忠実屋、八百峰、ヤマカ、Co-op、ガッツ、ヨークベニマル、トライアル、
カドヤ、京急ストア、サミット、ヤオコー、マルエツ、キョーエイ、富士スーパー、
ヨークマート、エース、ヤオハン、マックスバリュ、ビッグ2、たまや、
東武ストア、セブンスター、神奈中ストア、ミドリ、マルシン、サンショー、
ココストア、ニコニコ堂、いなげや、紀伊国屋、信濃屋、相鉄ローゼン、
文化堂、肉のハナマサ、ニュークイック、カスミ、西友、ダイイチ等々。
それらのパッケージに入ったカツ丼が浮かんでは消えた。
ラップに入っていたり、黒や白、
または赤やオレンジの容器、
丼型、弁当箱風、箱に入っていたカツ丼。
福神漬けや紅ショーガ、
果てはキューちゃんが入っていたり、
そんなカツ丼を各地で食べ歩いてきた。
あの時、あの波、あの天気。
走馬燈のようにありとあらゆるカツ丼が目に浮かんでは消えていった。
横にいらしたスギさんが、そんな私の挙動を心配して、
「大丈夫ですか?」
そう聞かれたので、気を取り直し、現世に戻ってきた。
自分が戻ってきたことを伝えようと、
出て来るのは讃辞ばかりとなった。
そんな絶頂的な、極致 、天上、いや頂点、または極点、
驚異的で見事なファンタスティックなカツ丼だった。
通常はカツを隠すように卵がかけられているものが、
半生卵が苦手な外国人用にターンオーバーしていて、
味覚天才のヒロさんが編み出した全ての旨味を組み合わせた、
最終最後のカツ丼とすら思えた。
この作り方をヒロさんに聞いてみると、
「それはね、自然借力法で豚肉を下ごしらえした後、
空中へハイジャンプし、
エビ反りさせた体を高速回転させて低温調理で揚げてますねん」
といった番場 蛮(©侍ジャイアンツ)が投げた「ミラクルボール」と同じもので、
結果としてヒロさんの持つ全ての魔味が、このカツ丼に宿っていた。
それを聞いたスギさんが、
「ほんまでっか?ヒロさんは大阪人やからウケねらいちゃいますか?」
そんなことでもあるらしかった。
それを受けて私は、
「豚肉を握りつぶしてから揚げてると思いました(分身魔球)」
とぼけると、関東の笑いはあまりつかめなかったようで、
みなさんの話題は燻製へと移ってしまっていた。
ヒロさんの熱狂的な信者かつ、愛好者、
または中毒者のひとりであるスギさんこと杉本さんは、
このキムチうどんにうどん玉をさらに追加し、
「この主役はやっぱりスープやな!
ヒロさんがバリ中からこれにぴったり合う出汁をとって、
丁寧に下ごしらえしてるんや。ここ手間かかっとるで〜。
この肉はな、調理場裏にある研究所で低温調理して、
やらかい食感と旨味アップのために心傾けよるねん。
食べるほど旨味が広がるのはやはり時間と情熱なんやな。
ごっつ旨いでこれ〜」
これら魔味は、バリはチャングー地区でいただけます。
お越しの際はぜひ。
□
ついに金曜日ですね。
どうぞすばらしき週末をお迎えください。
Happy Surfing and Terima Kasih
【おしりライドのリンク】
【初チャンプル・アジアのリンク】