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ベンチュラからサンオノフレ_バリ回想チャングー録_(1458文字)

昨日も書いたが、

今回の渡米はアジア系航空会社ではなく、

『世界一の旅客数』で知られるアメリカン航空に乗った。

良い点は、

こうしてアメリカン航空のターミナルに降りて来られること。

インターナショナル・ターミナルだと、

入国後も大混雑しているのが常なので、

まるで国内線のような落ち着きを得られた。

ベンチュラセイジへのおみやげは、

「伊豆リアルサーフの20周年記念T」

しかもこのグラフィックは、

タイラー・ウォーレンが手がけたもので、

オルタナ(ウナクネ)マニアにとっては、

垂涎の的なのであります。

 

ベンチュラ・セイジ家で保管してくれた私のバン。

何も問題なく一瞬でエンジンがかかり、

そして101フリーウエィに乗って、

カリフォルニアストリートまでやってきた。

南はオーバーヘッドあるというが、

こちらはやっと胸くらい。

しかも西からの強いオンショアだった。

ジャガーの新型の美しいこと。

こちらは懐かしの928。

まるで宇宙船のような車。

到着後はお約束のトレーダージョーズに。

大好きなPBのスパークリングワインのボトルと、

エチケットが変わっていた。

昨日のことだが、

「タローマンの回(巻末リンク*1)で、

ブシュカン(仏手柑)だと書いていましたが、

あれはスダチを便宜上そう言っているだけで、

本物のブシュカンはこうなっていて、本当に仏さまの手のようです」

「うお!」

「すごい果物でしょ?」

「驚きすら感じたよ」

「四国は不思議な場所なんです」

「今回は深くそのことを感じたよ」

未明にベンチュラを出て、

夜明け前にはオレンジカウンティに到着。

ホールフーズマーケットで、

ソーセージとベーコンを買い、

念願のホットドッグとしたが、

そこまでおいしくなかったのは、

ベーコンが焼きすぎだったからだろう。

でもアメリカ人は、

カリカリベーコンでないと食べられないらしく、

レア派の私からすると、

まるで違う食べものにも感じられるほど違う食味。

サンクレメンテに到着。

左からミドルス、ローワーズ、そしてアッパーズ。

やはりオーバーヘッドあります。

ホールフーズ等に寄ったおかげで、

駐車場待ちの車があふれていた。

ここからだと2時間は待つだろうか。

ということでサンオノフレ到着しました。

これはバリ。

バリでポピュラーかつ、

クラシックなメジャーブレイク、

チャングーが消滅しようとしている。

なんでもブレイクの上に堤防を作り、

そこを観光ステージとしようというのがアイディアらしいのだが、

景観はもちろん、

環境破壊ということも何もわかっていないのだが、

とにかく政治家と地元マフィアのあいだで何か結束があるらしく、

現在も堤防作りは進行しているはずだ。

(巻末リンク*2を参照)

チャングーのメインピークは30年前にサーフしたきりで、

なぜかというと、激混雑だからと明解な理由だった。

サイドオンショアが強く、

ボードを持っていられない日なら空いているであろうと、

パドルアウトするも、こんな日でもこの混雑。

それでもなんとか自分しか乗れない波を待ち、

ようやく乗った。

こうなってくると、

波の追体験を強制的に感じているだけで、

何のための波乗りなのかわからなくなった。

けれど、

その波は、30年前と何も変わっておらず、

こういう銘波がまたひとつ世の中から消失するのは、

開発という名の自然破壊だと言い切れる。

テトラとか、

堤防も海を考えて入れていないので、

あっという間に海は海ではなくなっていく。

【巻末リンク*1:タローマンとブシュカン】

久礼大正町市場と変な波でサカモト体験_(2826文字)

【巻末リンク*2:チャングー消滅の日】

パダンパダン_バランガン岬_チャングー最後の日_(2763文字)