A beautiful River Mouth Wave at Shikoku,
2018.08.05
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Catch Surf ®Odysea Skipper Fish 6’0″
Special Fins
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週末なので、
サーファーがたくさんになってきた。
みんなはるばる遠くから美しい波を求めに来ているのだろう。
さて、ポイントブレイク、
リーフブレイク、そしてこのようなパーフェクト波では、
波の順番というものが存在していて、
私は常に自分の番はないものだと自覚している。
けれど、狙う波があり、
それを待っていると、
あの人が乗っていった、
あの人はこの波がお好きではないようだ、
あの人は気づいてもいない、
この人は次の波を狙っているようだ
そんなことになって、
波に乗れることになる。
ただ、昨日も一度あったけど、
前から乗ってくるサーファーがいたら、
その彼に気づかれないようにキックアウト(プルアウト)してしまう。
なぜなら自分には順番がないので、
もし自分が良い位置にいても乗らないようにするというのが、
ワールドクラスのマナーだ。
ノースハワイ(カウアイ)でも、
コスタリカのワールドクラスでも、
バリのクラシックピークでも、
もちろん日本の格式高いブレイクでも通用する。
同様にしているサーファーがいたら、
たいていは仲良くなって、
国を越えた信頼できるサーファーの友人ができることもある。
波乗りは技術でもあるが、
実際には武道のような所作や礼が重んじられていて、
それは思想でもあり、もちろん遊びでもある。
この波順番の詳細は、
以前BLUE誌のコラムに【ウナクネ特別編】
『ワールドクラスの波に乗るために(その壱)』
として書かせていただいたものがあるので、
巻末リンク*1を参照してください。
アパッチ亮太のドリームハウス。
サーフ、山&川、SUP、クルーズ、
全ての遊びを提案する『パビリオン・サーフ』さんの
お隣『In Between Blues』さんに行き、
おいしいアイスカフェラテと、酵素かき氷をいただいた。
「梅シロップと、藍の種のかき氷」
絶品決定。
横ではオーナー&藍染めアーティストであるレキくんが新聞各紙を読んでいた。
「やはり、行政とやりとりするためには、
世論というか、社会的なことに精通しなくてはなりませんからね」
「さすが」
「はい、ゴールとしては、
入れられてしまったテトラを取り去りたいという想いがあります」
「次世代までつながるように、美しい日本を取り戻せるようにだね」
「そうです。あ、これを見てください!」
「11日にやる徳島市内でのイベント案内です。
はるばるでしたが、ようやくここまで来られました!」
「すごいイベントだね。サーフィン教室いいね」
「みんな協力してくれてうれしいです!!」
彼の仲間が集まって、
こうしてまた輪が拡がっていく。
すばらしいコミュニティです。
『阿波ブルー』
後ろにはU-skeさんのアートピースが見える。
いいなぁ。
千葉公平さんの303ボードと相まって、
上品ハイセンス全開。
レキくんの藍染め工房。
海が見えてきれい。
カフェ海側。
カフェ側から見た店内。
ギャラリースペース。
センスと愛、
そして藍がつまった空間。
海部川のルーツである轟の滝から河口までを表したロゴ。
レキくんや多くの四国サーファーたちの愛が表現されている。
ふと上のガラス照明を見上げると、
なんとハートが映っていたので撮ってみた。
このハートをお見せすると、
ならば!
とばかりに2冊の本を持ってきてくれた。
「見てください。
これが弘法大師(こうぼうだいし)が修行された洞窟です。
土佐高知に行かれるのでしたら前を通るので、
ぜひ寄られていってください!」
「お遍路を廻ったときの記録です。
88箇所、三十五日間でやりきりました。
毎日50km歩く、
または20%くらいはスケートボードの旅でした」
「これがそのスケートボードです。
よくもってくれました。
ウイールもそのままです」
なんだかそのコウボウタイシ、
後の空海の修行した洞窟が気になってきた。
「悟りを開かれたコウボウタイシさまは、
空と海の前だったから空海となりましたが、
その空のブルーと、海のブルーの間”というのが、
ぼくの”イン・ビトゥィーン・ブルーズ(In Between Blues)”
という名の由来になりました」
さよならレキ、
高知にひとまず向かいます。
出発前にもう一人、
辻裕次郎くんにも会ってきました。
彼の愛犬はナナ3歳。
信じられないほど頭が良い犬で、
まるでお利口な人間12歳といった雰囲気があった。
そしてハイセンスな建築にも感動。
しかも海の真ん前。
私は、裕次郎くんの波乗りが大好きな一人なので、
次の台風で一緒にサーフする約束をした。
ここはレキくんのギャラリーカフェから七軒お隣で、
とすると、亮太&香ちゃんのパビリオンサーフ、
レキくんの愛&藍ギャラリー、
裕次郎くんのお父さんカフェ、
そして裕次郎くんのショールーム。
ニューサーファーパラダイスみたいなコミュニティが構築されている。
この付近には千葉公平さんがいらして、
とにかくお会いしたく徳島に留まっていた。
彼はハワイ、東京と所用があって留守にされていたが、
昨夜お帰りになったというので、
ついにランチをご一緒させていただいた。
四国の野菜は感動的なほど味があり、
そしておいしいカフェだらけであります。
千葉公平さんは、
長年日本を代表するプロサーファー&匠シェイパーでありまして、
私の波乗りの歴史に登場し、
(リンク*1を参照ください)
ノースショアの達人師範であり、
実際NAKISURFでも純城と中村竜さんとのフォーカラットというプロジェクトで、
メインシェイパーとしてとてもお世話になりました。
いつだかのノースハワイにもお越しいただいた。
そんな恩人であり、
いまだ達人で、
フィンレス世界では、
日本からの大使として、
毎年バイロンベイで開祖デレック・ハインドとミートを続けられているお方。
そんなお方と波乗り話をし、
最近のあれこれから、
最近の「リーシュ弾圧」や、
「パドリング丹田接着法」をご報告するに至った。
ありがたきお時間でした。
そのまま土佐高知を目指して、
五時間ドライブという小さな旅に出た。
途中、前出のレキくんが鋭意勧めてくれた室戸岬に寄ろうと、
国道55号線をひた走る。
途中の尾崎という集落には、
原田泰造くんが教えてくれた「肉タマゴとじうどん屋」があったのだが、
すでに閉店していて、さらに進むと、
岬手前の夫婦岩からなんだか不思議な聖地だと感じてきた。
怖ろしいような、恐いような、震えるような気分である。
深いところに潜ると同じ気分になるのと似ていた。
その御厨人窟(みくろど)という海蝕洞に行くと、
やはりものすごいことになっていて、
ここで修行していれば、
ある日何か
(悟り、虚空蔵菩薩の化身、もしかしたら宇宙的なもの)
を得られるチャンスがあるというのがよくわかった。
『三教指帰』の序文には、
弘法大師が求聞持法を修行したことが記されている。
「御厨人窟で修行をしているとき、口に明星(虚空蔵菩薩の化身)が飛び込んだ」
これによって空海は悟りを開いたと言われ、
当時の海に近い(1200年前の大地震による隆起のため)洞窟で、
空海が目にしていたものを表して、空海と名乗ったと今も伝わっている。
私もその洞窟の前に立って、そこから空と海を撮ってみた。
「空海」そんなタイトルの作品を得た。
感動。
点と点がつながった瞬間でもありました。
□
さて、ここに二郎を連れてきたらどんな文体になるのだろうかと、
ドライブ中に考えてみた。
【二郎のサーフ日記番外編】
今日はナキさんたちとムロトミサキというところに来ました。
父ちゃんのルーツはここから近くにもあるといっていました。
空海さんがシュギョウしたというドウクツの前で大きく口を開いていると、
父ちゃんがつめたいお水を入れてくれました。
あっという間にひんやりとしたので、ぼくはとつぜんサトリがひらけました。
なんだ、かんたんだなと思いました。
【リンク*1:波の順番について】
【リンク*2:千葉公平さんについて】
【二郎について】
Happy Surfing!!
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