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naki's blog

【週末TW祭り三連発最終日】_タイラー・ウォーレンの筆の持ち方_シェイプルームにて_(1043文字)

Tyler Warren’s 8’7″ special and 9.1″ fin

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タイちゃん(タイラー・ウォーレン)のシェイプベイに行き、

私のボンザーが削りだされるところを見定めようと、

このiPhone6Sプラスに焼き付けようとしていたのだが、

そんな順番はすぐには廻ってこないことも知っていた。

スラスターフィッシュのシェイプが終わり、

数字を書き込んでいくタイちゃん。

細かい指定は彼ならではのものだが、

TW流の鉛筆の持ち方で、

それは見事な字を書いていく。

彼は画家でもあるので、

それは見事な絵を描くことでも知られている。

それはこの持ち方で描かれたものに違いなく、

そうすると、

なぜあれほどまでに持ち方を習ったのかと思い出し、

あれは基本に過ぎず、

お手本通りにしようとする教育がぼやけた瞬間でもあった。

そうこうしていると、

NAKISURFのお客さまのドリームフィッシュのシェイプも終わり、

フィン位置が特殊定規の数値と、

感覚を頼りに切られていく。

「シェイプを始めたときは、

ここまでレイル側にフィンがあることは想像できませんでした」

「ふーん」

「ですが、自分が削るようになって、

それに乗って調整してとやっていたら、

フィンがレイル側にあることの意味を知り、

そしてその性能を感じて、今さらながら驚いたのが最近です」

私は、その意を理解してにっこりと笑った。

そしてこういうのを
「拈華微笑(ねんげみしょう)」

というのか、

さらには違う言葉を思い出そうとして、

シェイプベイの電灯棚に置いてあるハンドプレーナーだけを見ながら考えていた。

ボードが少し完成したので、

ピックアップする。

タイラー・ウォーレンのいいところは、

サーフボードが手渡しされるということ。

これはサンディエゴのスキップ・フライも同様で、

工員からとか、工場から直接ということではなく、

シェイプした本人から直接手渡しされるということです。

(巻末注釈リンク*1へ)

あいかわらずの超人気のレッドライン。

これは珍しいグラスオンフィン版。

でも少し前、

1980年代前半は、

シングルフィンボックスを除く、

ほぼ全てのサーフボードがグラスオンフィンだったことを思い出し、

その歴史を調べてみると、

私の誕生した年(1965年)まで遡(さかのぼ)ることができた。

(巻末注釈リンク*2へ)

【巻末注釈リンク*1:スキップフライについて】

アザラシと乗るグラブルズ波_スキップ・フライがボードを削ってくれました!_(1555文字)

【巻末注釈リンク*2:フィンの歴史(20代のタイちゃんが!)】

近代フィンの歴史2_(1800文字)

Happy Surfing!!