依頼された書き物があって、
邪教について調べていたら
『サバト (Sabbath、Sabbat)』と出てきた。
私たちのあいだで『サバット』は、
ホンダ・フィット由来のラカ法王御料車である。
市販車と違うのは、
法王が好きなガジェット満載のカスタム仕様。
サバトはサバットとスペルが似ているが、
違う言葉であるらしく、
ウィキペディア(Wikipedia)によると、
ヨーロッパで信じられていた悪魔崇拝の集会。
魔宴、魔女の夜宴・夜会。
中世から17世紀ごろまで、
サバトに参加した罪を告発されて裁判にかけられた無数の人々の記録が残っている。
語源は、
安息日である第七日を表すヘブライ語「シェバト(שבת)」に由来するという。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この原稿の次に自身のブログを書こうとして、
ふと気づいたのが、
「サーフィンもまた悪魔崇拝なのではないか?」
ということ。
もし禁止されてしまったら隠れてでも同志を募り、
こうしてサバトをしたのであろうか?
ただし夜会ではなく、昼会となる。
すると明るいので、
サーフしたことがすぐにばれてしまうので、
雨の日の日没直前のアウターリーフが望ましく、
そこで隠れてひっそりとサーフする感動と無念。
そんな設定で小説を書きたくなった。
さて、昨日の続き。
湘南、東京を経て、
千葉までやってきたミラーは朝陽の中、
私の友人たち、
そしてNAKISURFファミリーたちと感動的な再会と初対面しました。
で、波情報が低得点を付けているエリアの北端に向かうと、
なんと、100点満点であろうかという波があったのです。
これはもうすぐ完売してしまうタイラー・ウォーレンと、
今治タオルの絶品ビーチタオル。
吸水力と、軽さと柔らかさ、耐久製にこだわりました。
@NAKISURF_CHIBA
インスタグラムを見たタイラーが、
「すぐに送ってください!」
というので、
ベンチュラセイジ分と一緒に持ち帰るから待っててと返信しつつ、
ここタキビシピークに持ち込んだ
フィッシュ各種
シングルフィン各種
非対称等のサーフボード
を使って、
その満点波に乗ろうということになりました。
NAKISURFハギウダはTWのバレットフィッシュ。
彼に言わせるとこれは、
「タイラーのフィッシュです」となるのだが、
良く見ると、あちらこちらをカスタムしていて、
これも彼に言わせると「タイラーにおまかせ」だと言う。
Nation The Connector 6’5″
.
ミラーが私のコネクターを選んだのは、
私が最初にエウレカに乗りたかったから遠慮したのだという。
次点が会長のウナクネSX lll非対称(巻末注釈リンク*1)だというので、
他の銘品を退けて、
ダブルで私デザイン前田博士のコラボ結集だと恐れ入った。
そのコネクターでの一本目は、
クラシックなローラーコースターで締めた。
千葉弁で言う「うんならかした」ミラー。
Jun Nakagawa on
Tyler Warren’s SWALLOWED SOAP
5’1″ × 21″ × 2-5/8″
.
ナカガワは、
タイラー・ウォーレンのソープ系フィッシュで、
それはすばらしいダウンザライン。
かなりの速度に一同息を飲む。
さらにクリティカル・サイドスライドをメイク。
これはシークエンスでもあるのだが、
ここまで(90度)重力に逆らって、
後半はテイルを絶妙に踏み続けることによってメイクした。
これこそがオオワザ。
これがそのシークエンス。
かなり難易度が高いターンを、
このサバトという場で披露できるのだからすばらしい。
さらにはほぼ垂直オフザリップ。
タイラーのスワローソープ。
ハギウダのスイーピングカットバック。
フィッシュの特徴を活かした活きの良いターン。
フィニッシュはホワイトウオーターにリエントリーではなく、
活け締め(ikejime、いけじめ)していたように見えたのは、
彼がフィッシャーマンだからという連想だったのだろう。
ハギウダに声援を送るミラー。
競争ではなく、
協奏ですからこういうのが最高のサーフィンなんです。
Hagiuda on Tyler Warren’s BULETT FISH
5’2″ × 20-1/2″ × 2-1/2″
.
スムースなスタイルと、
完璧なテイクオフを見て、
あれから数ヶ月でふたりとも上達したことを知った。
Captain on
Canvas RACECAR
5’2″ × 20-1/4″ × 2-5/16″
.
NAKISURFファミリーであり、
ハギウダ友人の船長が乗った美しい波。
これを横で見たツナくんが、
「あの人、面舵いっぱい〜と言っていました」
というので、船長にその真意を聞いてみると、
バックサイドのときは「取り舵いっぱい」と言うという。
会長のダウンザライン。
法王の客人(まれびと)である河合さんは、
猿の動きを元に、
かの孫悟空が編み出したとされる喉乗(こうじょう)の達人。
さらにはパスタ界の伝説。
その実力はボガマリ・クチーナ・マリナーラ (Bogamari Cucina Marinara)
と互角以上に渡り合えるほど。
常にシギーGとツナくんを従えている。(このサバトはシギーG欠席)
ナッキーのバレルセット。
かなり良い波で、
冒頭にも書いたが、
週末なのに誰もいないということは、
どこかが波情報の高得点が付いていたようだ。
こちらは無人、私たちだけ。
自己採点すると100点満点でありました。
さて、ついに私の番です。
エウレカと私は、
バリの旅を共にし、
あのビッグロック等の斜面を駆け上がったりした仲なので、
千葉波にも弾けるように滑っていく。(巻末注釈リンク*2)
キックアウトの速度も、
緩慢斜面に失速することなく海上滑走する。
速いし動きが良い。
最後は曲がらない膝を押さえるようにバレル滑走し、
エウレカの部は大興奮で幕を閉じました。
やはりエウレカはすごい。
前田博士の顔が浮かんだ。
世界10大天才シェイパーのひとりに奉った。
ミラーが乗りたかったエウレカ。
機敏なる切り返しと、
コンパクトに旋回し、
絶妙な接水こそがスタビリティーにつながっていることが分かる。
事実、ターンでは最大バンクさせてもターンは続いていく。
それだけではなく、
ターン時の解放スピードがいいので、
アベレージ速を引き上げても操作を失わないバランスの高さが、
きれいな弧を描くトラックとなる。
コスタリカの心友コネクター。
達者でありましたか。
そんな心持ちでありました。
ツナくんのエウレカ。
「生きものみたいに滑っていきます」
「おもしろいです」
うれしそうにずっとこれに乗っていた。
圧巻は、
河合会長のウナクネSX lllでバレルインを果たしたミラー。
さらにスラッシュレイバック。
完璧であります。
ウナクネSXを解放するクリティカルターン。
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【巻末注釈リンク*1:UNK SX3について】
【巻末注釈リンク*2:エウレカとバリ】
Happy Surfing!!
◎