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naki's blog

【新春スペシャル】キャッチサーフ愛とハッピーサーフィン世代_(1999文字)

Tantei Coffee at Chiba

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ツナくんがコーヒーショップを始めた夢を見た。

「元祖たんていコーヒー本舗」

という看板がかかっていた。

1杯ずつハンドドリップ(pour over)はもちろんのこと、

湯先をまんなかに一点集中で落としていくのは、

現実でもツナくんの特技で、

しかも何杯でもむらなく、公平に淹れてくれる。

それはおいしいコーヒーを飲んだ夢から始まった朝。

私のインスタグラムのストーリーをご覧になるとわかりますが、

鎌倉七里ヶ浜は波がありません。

これは三浦半島に拡がる朝陽。

サーファーズ岬にハンバーガーを食べに行こうかな。

そんなことをチラリ思いながらシャッターを押した寒い朝。

これはノースヘバラ。

冒頭に出てきたツナくんと、

タキビシとサーフした日。

これはシックスシックスで、

下はやがてツナくんと交換したシックス。

どちらも愛するキャッチサーフ製で、

いわゆるスキッパーフィッシュであります。

キャッチサーフを愛するのは、

会社が始まった日からで、

主宰のジョージ・アルゼンテの夢を追いかけて、

さらには彼の愛を受け止めてのことなんです。

これは彼を知る全員が口を揃えて言うことであり、

カラニ・ロブやジェイミー・オブライエンたちも

そのジョージ愛という海に浮かぶ船であります。

なんだか表現が抽象的になってしまった。

ということで波面に何か浮かんでいて、

乗っているときは瞬間的にラッコかアザラシかと思ったが、

じつはタキビシ。

彼こそは、

水温がこんなに冷たいにも関わらず、

こうして波間から応援してくれる人であります。

ああ楽しかった。

上から見るとこんな波。

すでにインサイドに段というか線が入っていて、

ここの浅さを物語っている。

信じられないほど浅くて、

この後ボディサーフマスターの

マーボー・フレミングスが鎌倉からやってきて、

波間をクネクネとしていた。

マーボー・フレミングス。

初めて会ったのは、

彼が小学生か中学生のときで、

マークがレギュラーフッターで、

マーボーがグーフィースタンスだった。

ふたりはすでに上手なサーファーで、

しかも日本語はもちろん英語もぺらぺら。

私はふたりから語学を習ったのでした。

それはいまも同じ。

「ねえ、マーちゃん、二郎くんの

“なんだかんたんだなと思いました”って(英語で)何と言うの?」

「Much simpler than I thoughtかな?」

「うわ、パーフェクト。そんな感じだよね」

弊社扱いのTHORトートボックス75Lの正しい使い方を見た。

積み上げて、雨が降っても安心。

なるほど。

奇しくもヘバラのセブン・イレブン。

「奇しくも」と書いたのは、

ここに開店したセブンイレブンは、

マルイプロのときに超人気店となった。

そこで私は外人サーファーたちが、

ハーゲンダッツのパイント(473ml)をひとりずつ食べているのを見た。

その大きさは、

日本であれば家族が分けて食べる量で、

およそミニカップ(88ml)の5. 4倍もあるサイズ。

1000円近くしていた。

けれど、それは外人選手全員というわけではなく、

ロス・ウイリアムスやジョン・シムーカだったので、

今思うと、あれはハワイアンだったと分かった。

そのとき私と一緒にいたのはニッキー・ウッドで、

彼はセブンイレブンに行くことはなく、

ひっそりとヘバラに滞在していたのが記憶に残っている。

ブラッド・ガーラックがどうしょうもないほど悪ガキで、

常に同宿の選手や私たちに迷惑をかけていた。

サンディエゴの人というのは、

なんとひどいのだろうかと驚いていると、

その後、

「ガーラックと同じ街から来ました」

とロブ・マチャドがやってきた。(笑)

当たり前だが、

人間育成は土地ではない

ということを深く刻み込んだヘバラだった。

私の直弟子ふたり。

二郎くんと太郎くん。

ふたりはキャッチサーフでかんたんです。

Catch Surfing is much simpler than I thought!

二郎くんは左手で、

かんたんですと書いていた。

(後の五筆和尚)

ほっぺたのラインが満月みたいで神々しかった。

二郎くんのお兄ちゃんが太郎くん。

彼のサインに添えられていたのはハッピーサーフ。

うれしかった。

こうして次世代が、

「波に乗ることを純粋に楽しむ」

ということを体現していれば、

日本のサーフ環境の未来は明るい。

だが、

子どもたちの純粋なる滑走は、

やがて競技となり、

コンテスト、試合となっていく。

それはすばらしいのだが、

競技を争いと勘違いする人が出てきて、

さらに自分たちのルールが正論だとして、

そうでない人に対して攻撃的になっているのが現状。

けれど、

そうでないサーファーもたくさんいて、

その人口が少ないのでそんな気がするだけだろう。

とにかく太郎くん、二郎くんの票は獲得した。

楽しいサーフィンという票は。

Happy Surfing!!