新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、ルポライターで知られるNAKIこと、船木三秀のコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【建国記念三連休記念超特大テクニック編】サーフィン新学科〈ミッドレングス〉_(4338文字)

奄美大島の偉大なる波。

それに乗ったり、見学している。

そしてここにもサーフィン研究所がある。

本家(鎌倉)の所長は、

インスタグラムのストーリーで、

#サーフィン研究所 というハッシュタグを掲げながら、

サーフィン研究は #人生研究 でもありますと、

深いキャプションを入魂していた。

@paradise_earth1976

ここに住むグレイトサーファーたち。

所長の友人でもある緑くん。

カービングの天才で、

並外れた酒豪でもある。

ASIVI(アシビ)でライブがあった夜は、

30度の黒糖焼酎1升を軽く飲み干し、

「まだまだよ〜、てぃだ(太陽)が上がるまで」

そう言って、

名瀬の金久町辺りで飲み歩き、

そのティダがゆらゆらと東の空に昇ってきたら、

「〆はラーメンね」と、

ラと後半部分にアクセントを置く島言葉で、

つらつらと麺を手繰り、

普通に歩いていたほどの酒豪。

こちらは赤木名が産んだユウセイくん。

天地創造のような大波に乗り、

ギザギザリーフにボトムターンをして、

猛獣のような波にボードをぶち当てる。

別項でユウセイくんは奄美のシェーン・ドリアンだと書いたが、

彼とは地を別にした兄弟ではないかと、

アストロ球団のような設定が思い浮かんだ。

さて、

今日の研究所のお題はミッドレングス。

ショートボードが通常のバイク、

つまりモーターサイクルだとすると、

ミッドレングスは750だとか、

900ccの様相を帯びている。

つまり圧倒的なトルクとパワーを持っている。

このミッドレングスに乗り始めたのは33年も前に遡る。

The Big Dream Fish (TW) 6’5″ Twin fin

.

上の写真は私で、バリでの一コマ。

その昔はコンテストの鍛錬用としてミッドレングスに乗っていた。

当時はサーフィンブームで、

シーズンに入ると、

毎週コンテストに明け暮れていた。

遠征費は、

ナガヌマさんや岡本さんたちが出してくれていた。

「勝ちたい」

その頃は常にそう考えていた。

イメージは自分の狙った波に乗り、

自分らしいライディングをすれば良く、

相手のことは考えずに自分のライディングのことだけを考えていた。

この頃はコンテスト日以外では、

普段乗るボードより1フィートほど大きく、

重く、古汚いいわゆるボロボードを乗っていた。

私はこれを鉄下駄ボードと呼んでいた。

またはパワーアンクル。

この大きめのボードは、

それから25年くらいすると、

つまり10年くらい前からミッドレングスという言葉が出てきた。

特徴である

重く
もたつく
ターン角度がつけずらい

そんな短所があったが、

それこそが自分の弱点とばかりに、

その重いシングルフィンに乗り込み、

出来る限りテイルを踏み込んでサーフィンしていた。

コンテスト当日になると、

当時の真剣であった下重さんのシェイプしたショートボードを出してきて、

その鋭い斬れ味を思う存分波の中に切り出していた。

この重いボードは、

前出したように『リングにかけろ©車田正美』のパワーアンクルであった。

そしてコンテスト当日に普通のボードに乗り換え、

鉄下駄を脱ぐ、

またはパワーアンクルを外した高嶺竜児になった私は、

ローリングサンダー(ローラーコースター)や、

ブーメランカットバックをぶちかましていた。

そんなことを通過していたので、

「少し大きなボードに乗ること」は、

波乗りを始めたときにすでに経験済みであった。

それからさらに30年くらいが過ぎると、

ショートボードのスポット、

つまりトレッスルズとかではなく、

サンオノフレというブレイクに行くようになった。

それは、

波が緩い=サーファーたちも優しい
よってハッピーになれる

そんな方程式というか図式を得たからだ。

波が緩い代わりに、

いつまでも崩れない柔らかいフェイスに長く乗れるという長所があった。

そして波はいくらでも余っている。

ただここでショートボードでサーフすると、

テイクオフはしずらいし、

ターンも入りすぎて、

失速するか、スカスカする。

そこではみんなログかミッドレングスでサーフしていた。

郷にいれば郷に従えと、

当時花形だった1940年製のボックスをここで試したりした。

重たいボードを持ち運ぶのはなぜか苦手である。

それはきっと人生修行中に

「手に職を付けよ」という言葉のままに建築現場で働いた際、

終日、足場という長く、重たいものを運び、

「自分には向いていない」

滲む視界でそう感じたことを思い出すからなのかもしれない。

話が逸れた。

ミッドレングス。

そのサンオノフレでは、

ミッドレングスの達人たちが集まっていた。

クリスチャン・ワック

タイラー・ウォーレン

アレックス・ノスト

JJウエッセルズ

スカッティ・ストップニック

デボン・ハワード

コーリー・コーラピント

ミッチー・アブシャー

ジャスティン・アダムス

ブライアン・ミラー

彼らから学び、

一緒にサーフしていると、

あれほどまでに重かったミッドレングスが軽くなり、

マニューバーの曲線に色気というか、

生命が宿るようになった。

踏み込み、加速する。

その加速感たるや叫んでしまうほどで、

常にテイルやレイルが咬んでいるショートボードとは比べものにならない。

速度が出ると、

そこからサーフィンは難易度を上げる。

武道で言うと数段強い相手と戦うようで、

波面はより硬くなり、

ターンが弾かれないように低い体勢で極(き)め、

また次のターンを結ぶ。

短所が利点となり、

元々持っていた長所

テイクオフが早い
パドリングが速い
大波に強い

ということはそのままに、

いや、

乗り込めば乗り込むほどより早く、

より速くなっていくのを実感している。

そして日本では、

ーー島波以外ーー

ーー台風や巨大低気圧以外ーー

ほぼ毎日サンオノフレ的な柔らかい波質だと実感した。

そうなると、

必然的にミッドレングス日が増える。

良く見たのは、

ミッドレングス以上の浮力がないと乗れない波質、

か弱いブレイク。

ショートだとプロサーファーでもテイクオフできない。

堤防からぶつかったウエッジが合わさる瞬間だけ、

たった一度だけふわりと切り立って、

そのままショアブレイクまで半立ちのまま動いていく波。

具体的に言うと、一宮海水浴場の大堤の横だった。

けれど、入っていたのは全てショートボード。

よって誰も乗れないことがわかった。

パーフェクトな波だけが次々に切り立っていく。

その波というか、うねりに漕ぐのだが、

誰も何も斜面に引っかけることはできず、

ショアブレイクでようやくテイクオフできる切り立ちを見せる。

私は7フィートのECミッドレングスがあったので、

そのウエッジ立ちからテイクオフし、

半立ちと呼んだ緩い斜面をスルスルと滑り、

バックウォッシュ等でいくばくかでも切り立つとグニャリとターンをして、

50mほど乗って、

ショアブレイクでローリングサンダーをし、

また沖に戻ることを繰り返していた。

ショートボードの人たちは、

私を恨めしそうに見ていたが、

何も助けることはできなかった。(英語表現ですね)

波が弱すぎるので、

彼らの浮力で波に乗ることは、

ショアブレイク以外では本日不可能という見立てだった。

けれど多くの人はショートボードという選択しかなく、

これこそがサーフィンだと信じ、

とても寒い中を口を真一文字に結び、

もしかしたらやってくる、

自分にも乗ることができる奇跡の波を待ちつづけているのであった。

(BGMはあみんの『私待つわ』を推奨します)

Nation Eagle 6’8″

TW 7.75″ + Vektor VD (2+1)

at B-Pass, Amami Oshima

.

ショートボードに乗るには、

それなりの波質が必要だ。

けれど、そういう波質のところは常に混んでいる。

「人をかきわけながら」

乗らなくてはならないし、

そのかきわける人は、

ときにプロサーファーだったり、

毎日真剣に、

または長い間真剣にやってきたサーファーだから、

もしかき分けられたとしても

あなたにとって分が悪いことは明かだろう。

なので、次の波を待つ。

結果、それはサーフィンではなく

「真面目な顔で浮いていただけ」という状況や結果となる。

そこで、波の緩いブレイクに行き、

乗れるボード、ミッドレングスやログに乗って、

サーフィンの練習をすればいい。

そうすれば上に書いたように、

ターンの真髄を感得し、

ご自身の波乗り世界が拡張し、

さらには膨張しますと伝えたかったことを思いだした。

「ボードが買えない」
「ミッドレングスを試してみたい」

そんな人に向けて『試乗』という名のレンタルをしています。

ミッドレングス各種ありますし、

キャッチサーフの7フィート台、

またはシックスシックスなどで体験してみてください。

これはECのミッドレングス。

ECはエリック・クリステンソンの略で、

クリス・クリステンソンの実弟で、

カリフォルニア屈指のオールラウンド、

フィッシュからログまでというスキップフライから続く系譜のシェイパーだ。

試乗用は、

他に私が四国で乗り込んだECコスミックフォンザー7’2″や

タイラー・ウォーレンやNATION各種がございます。

上の画像のようにミニやフィッシュもございます。

もっと言うとボックスも貸し出します。

これは宣伝ではなく、

少しでも大きな浮力のボードに乗っていただきたいので、

「トマト10個と交換で貸してください」

そんなご要望にもお応えします。(笑)

これはキャッチサーフのシックス。

体積が48リッターあります。

6’0” x 22” x 3.125”

普通のショートボードは、

6フィートだと28リッター程度なのでその差170%!

倍近くあります。

シックスシックスになると、

体積が55リッター。

6’6” x 22.0” x 3.125”

これも通常のショートボードのデザインだと、

30リッターなので、その差は180%。

これは前出したECの7’2″で、

推定58リッター。

こうなってくると、

ミッドレングスの真骨頂だろう。

EC Surfboards Cosmic Fonzer Step-up 7’2″

Bonzer fin set-up

.

研究所からの新学科『ミッドレングス』のご案内でした。

このミッドレングスを学ぶと、

より良い波に乗ることができ、

余計なターンをしないからライディング距離は伸び、

よって体力増加し、滋養強壮に効果があり、

さらには食欲不振、

虚弱体質の改善に効能があります。(本当)

さて、奄美。

エイジくんの浜に行って彼にSMSを送る。

沖に龍一くんと、

D先輩と乗ったダツレフトの岩が見える。

これは緑くんの

実弟優人(ゆうと)くんのガイド&スクールバン。

うれしそうなソラ。

朔(新月)が過ぎた。

潮も良くなってきた。

さて、波乗りに行こう。

Happy Surfing!!