(ご注意:ウナクネ、オルナタティブ、
サーフサブカルチャーのことをわかる人、わかりたい人だけ読んでください)
サーフマガジン等の編集長のトミヤマさんからこんなご忠告を受けた。
「僭越ながら言わせてもらいますと、
ウナクネとか、意味不明のブログは書かない方がいいです。読者が混乱して離れています」
ありがたいご忠告です。
だが、わからないものをこうして残しておくのは、
『フナキさんのブログは、
「日本書紀」のような「ウナクネ書記」になり得ます。
どんどん深く書いてください。はい」
タキビシがそう伝えてくれたからに他ならない。
遠くのトミヤマさんより、
近くのタキビシであります。(笑)
さて、
月日は百代の過客にして、
行かふ年も又旅人也
意味は、
月日は永遠の旅人であり、
されば、来て過ぎる年も旅人である。
松尾芭蕉は門人の河合楚良(かわい そら)を伴って、
元禄2年(1689)に江戸を出発し、
150日を旅し、その行記を書いた。
「奥の細道」
「おくのほそ道」
中学校の教科書にあるので、
ご存じの方も多いでしょう。
これはその冒頭部分であります。
刊行が元禄15年(1702)とある。
百代というのは、
ジェネレーション(世代)のことで、
100代という長い年月を意味しています。
そして過客というのは、
過ぎる
人(客)
つまり旅人です。
「時は旅人のように行き交う」
芭蕉はこの旅で何かを悟ったのでしょうか。
こんな国語教科書のような冒頭は、
学の権威である高間教授が、
「NAKIさんのブログは、人のためにならないといけません」
そう言うのを受けて、
300年前の名作をここに持ってきました。
上の画像は、
タキビシと高間教授@エックス海での邂逅のご様子。
ラカ太郎くんの
「なんだ、かんたんだなと思いました」
このかんたんオリジナルは二郎くんで、
太郎くんは、
実兄だけに至微至妙[しび・しみょう]である。
至微至妙とは、巧みな様子のこと。
または「極めて微妙な態度」
「至」はこの上ないという意味で、
「妙」は深いことです。
この言葉を使って
「微妙」を強調した言葉です。
フィッシュ乗りのツナくん。
ツナだけに
「魚が魚に乗るとは!」
タキビシなどはそう驚くに違いない。
「たんてい入門」の著者だと聞こえてきた。
サバ手で、
ジェフリーズ、タキビシピークから続く、
エックス海の系譜である
「向こう、ムコウ」のレフトを
7フィートプランクで滑るバリ山崎さん。
なぜバリかというと、
バリでお会いしたからに他ならず、
またはバリバリの東金ローカルだからということです。
ちなみにバリのバランガンと、
千葉ジェフリーズ近辺でよくサーフしているので、
お見かけしたらサバ手をしてみてください。
Backdoor, Amami Oshima
Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″
.
トリムラインの精緻。
今日の倣いによって四字熟語でこれを説明するには、
『静寂閑雅[せいじゃく・かんが]』となる。
これは「静かで風情のある雰囲気」のことだけど、
「ムチムチ波で静かに無心になるのが芭蕉流ですぞ」
そう教授に言うと、
「そういえばウォーターバリとはなんでしょう?」
話を逸らされた。
そら=楚良なので、
芭蕉話がまだ続いているということかな。
波乗りは興奮するものであります。
光輝燦然[こうき・さんぜん]であります。
(瞬間的に)強く、鮮やかに光り輝くこと。
Nacky on
Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x Taj Barrow Pro 6’0″
ナッキーは、
テイクオフの姿勢のまま波に張り付けるようになりました。
手を差し入れて、
さらに壁側に寄っている。
かなり完璧です。
緩急剛柔[かんきゅう・ごうじゅう]です。
意味は、
状況に合わせて適切に対処することです。
「緩急」は、緩やか、厳しく。
「剛柔」は、強く、優しく。
さて、
波が液体でなくて固形だとすると?
そんな「IF, if」で始まることを考えた。
固形は動かないから波にするのは無理があるか。
例えば土の波?
コンクリート波というのもありますね。
またはやさしくゴム製とか。
どちらにしても、
ワイプアウトしたら怪我をしてしまう。
でも波の実体は液体。
かなり安全です。
気をつけていれば怪我はほとんどしない。
河合夫妻と高間教授@品川駅
.
気をつけるというのは、
気を抜かないこと(河合会長)
油断しないこと(伊豆の今村厚プロ)
集中すること(ラカ法王)
理知の限りを尽くすこと(高間教授)
そうだったのか!(タキビシ)
かんたんです。(二郎くん)
そろそろ終焉を迎えた関東地方の桜。
さて、
鎌倉に行く用事があったので向かうことにした。
JR上総一ノ宮を16時21分発の久里浜行きがあったので乗車する。
これがあれば鎌倉まで直行できる。
電車は便利です。
途中SMSで、
河合会長家で料理会があると知った。
そこで品川ー大井町で途中下車し、
イタリアンにしようと、
大井町カルディで食材を求めた。
私と河合さん合作のトマト、
タマネギとアスパラガスのスパゲッティ。
カルディのブルネッラ#07の威力であります。
しかもベジタリアンメニューです。
ラカ法王からは、
およそ38点(サバテンの栄誉)をいただきました。(笑)
こちらラカ法王のサバット。
これこそがウナクネ御料車でございます。
ランボルギーニよりもかっこいいと公言してはばからない。
法王は運転が得意でいらして、
このサバットで細い道をすいすいと走り、
私たちを鎌倉妙本寺まで連れてきてくれた。
笑顔の法王と鎌倉の桜。
「いつも思いますが、桜はシューニャターですね」(ラカ法王)
「シュニター?タイムボカンだっけ?」(私)
「ガンダムですよ」(河合会長)
「そうでしたっけ?」(私)
「めぐりあいそら編でララァ・スンが言っていませんでしたか?」(河合会長)
「シューニャターは空なることです」(ラカ法王)
「ほう」(私)
「そうだったのか!」(河合会長)
「シューニャターは真理によって生じます。
因とか縁、業と縁というのが根本にあります」(ラカ法王)
「ふむー」(私)
「存在は因縁なんです。ですからこの桜も縁によって生じたものです」
「安倍晴明(巻末にリンクしました)みたいだね」(私)
「ニュータイプとは何なのか?というテーマへと昇華しましたね」(河合会長)
「だからシューニャターは桜となり、今を回り、咲いたり散ったりします」(ラカ法王)
「なるほど、人の生に例えているのか」(私)
「いえ、もっと永いです。百代の過客です」(ラカ法王)
「そうか、深いね」(私)
「ジローくんの末裔がシャアだと思っています」(河合会長)
「いえ、世の理(ことわり)です」(ラカ法王)
ラカ法王たちとウナクネ会館に行き、
『カラスカレイと大吟醸の煮付けシューニャター風』を作った。
新潟県産の肴豆(さかなまめ)を使用した豆腐と、
アイスランド産のカラスカレイに、
京都酒蔵館の大吟醸だけを使い、
鎌倉野菜では最高峰とされる加藤農園さんのネギ、
最後にはバリに引っ越したカズさんの自然塩と、
白醤油だけで炊いたという、
美味しんぼ的な組み合わせだが、
(ニャターという語尾なので)
「名前がさ、ネコのエサっぽいイメージだよ」
そうタローマンが問うと、
ラカ法王は、
「言葉では表現できないものがシンタイ(真諦)です」
そう結び、
私たちは感動しながらこのカレイニャターを頬張るのでありました。
RACA and Taroman @The Unakune Hall
ウナクネ会館での法王とタローマン。
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こう書くとまるで料理ブログです。
ラカ法王の料理が究極なのは、
素材を磨き上げるということに重点を置きつつ、
卓越した調理法と、
偉大な教えを伝えてくれるからだとわかった。
Taroman at home
Catch Surf ®ODYSEA Plank 8′
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夏のタローマン。
二郎=シャア・アズナブル説の有力なる証拠。
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【巻末リンク:ここまで読んでくださった御礼に、
週末にかけてさらに読みたい読者へ、4〜5年前に書いた陰陽師風です】
Happy Surfing!!
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