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naki's blog

【特大号】脳内麻薬_変なルール_(3456文字)

このブログをやんごとない人が、

読んでくれているということを昨日知った。

それならば、

ここに渾身なる一文を書かねばならない。

腕を組み、

うーんと考えていたら

『一瞬を、描き切る。』

なぜかニコンのキャッチコピーが浮かんだ。

その理由を自身に問うたが、わからなかった。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish Taj Barrow Pro 6’0″

.

昨日の試合は、

大谷翔平くんファンにとってはうれしい日だったので、

再び見ていたら、

先ほどわからなかった意味がわかった。

このビジュアル。

重要な場面に出てきたニコンの広告(たいてい毎イニング変わる)があり、

それが前出のキャッチコピーを浮かばせたのでしょう。

人の記憶というのはこうして根付くのか。

さて、サーフィン。

片岡先生と、

ウナクネヤスくんが一緒にサーフした日。

岡ちゃんもいて、

正午頃無人になってしまった。

かなり強い流れだったので、

豪腕パドラーも1時間が限界で、

超耐久型の岡ちゃんですら120分勝負だった。

そんな日のこと。

Makoto Starbuck  on

Catch Surf Odysea Plank 8′

#mycatchsurf

.

スターバックことマコトくんのバレル。

位置と言い、

ヤスくんの声援サバ手も合わせてもはや芸術である。

スターバックは、

波乗りもそうだが、縫製もかなりの腕前で、

さらに書くと不屈の心を持つ大酒豪でもある。

土佐鶴1升などは楽勝らしい。

さて、ブルードラゴン。

朝のオフショアがあり、

夏日に暖められた陸地の大気が浮き上がっていくと、

海側の冷えた大気が陸側に座れていく。

『サーマル』というオンショアが吹く直前にやってくる無風時間。

この磨き上げられたような波面を英語ではグラッシー、

またはシートグラスと言い、

日本語では「面ツル」。

Nacky on

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish x JOB Pro 6’6″

.

そんな面ツル斜面にナッキーはフロントサイドグラブでテイクオフしていった。

これこそが彼女独自のグラビングだが、

鍵となる加重を波側にし、理にかなっているので、

ひとつのスタイルとして良いモノだと感じるのだろう。

先日の新聞に書いてあったのは、
「人は正論だと感じて文句を言うと、ある脳内麻薬が出る」

ということ。

それは、

土佐銘サーフブレイク周りの駐車場で、

文句を言ってくるおばあちゃんたちも同様であるらしかった。

サーフブレイク付近の漁港。

駐車場はないが、

駐車禁止ではない道幅を利用して、

サーファーや釣り人たちが路上駐車している。

小さな川があり、

その橋のたもとでおばあちゃんたち4人が、

それぞれの椅子に腰掛けて世間話をしているいつもの漁港風景。

私が海から上がってくると、

向かい側に駐めてある車を指して。

「この車じゃまだから動かして」(全然邪魔ではないが)

そう言いながら迷いなく、

威勢よくやってきたおばあちゃん。

「はい。今海に入っているみたいなので、戻ってきたら言いますね」

それでそのサーファーが上がってきて、

おばあちゃんの言うように(慌てて、ウエットのまま)

車を動かすと、

その駐車先ではおばあちゃんBがいて、

こっちはダメだから、

元の場所に停めろと言う。

おばあちゃんAとBはあまり仲が良いとはいえないらしく、

お互いの心に潜む刃物をサーファーに向けて戦っていた。

もっと基本的なことを言うと、

おばあちゃんたちは、

大声で他人に文句を言えることに酔っているのだった。

(サーファーや釣り人が、

地元民をリスペクトするのを悪用しているように映った)

酔うというのは、

前出した脳内麻薬に酔っているようで、

文句が文句を呼び、

どんどん文句を言ってくるが、

先ほど書いたように正当な場所に駐車しているので、

結局は何でも良いことになってしまう。

こうして、

ある地区では、

駐車場所に各々(おのおの)が勝手なルールを付け、

さらにはその規制に沿わない人に文句を言うのが楽しく、

レジャーでもあり、

日々のストレス解消のやり方となっているのだろうと推察された。

ややあって、

おばあちゃんCが現れた。

「こんにちは」

と笑顔で言いつつも身構えていると、

「は〜い、こんにちは〜、いい天気だね〜」

そう言って笑顔で通り過ぎて行った。

全国のおばあちゃんはこのCスタイルであって欲しいと思うが、

およそ数%が、

他人の幸せよりも自分の脳内麻薬の分泌というか、

「負けない喧嘩のヒリヒリ感」が大切らしく、

各地でありとあらゆるルールが出来ていて、

文句を言いたい人たちがたくさん待機している。

そのルールも意味がわからないものも多い。

温泉のタトゥー禁止(威圧感があるらしい)もそうだし、

もっとわからなかったのが卓球場の裸足がNGだったこと。

そこは鎌倉市の施設だったので職員に

「なぜ裸足はだめなのですか?」

と丁寧に聞いてみたが、

「危ないので」の一点張り。

何が危ないのかと聞いてみると、

「ご利用者が怪我をしたら危ない」

ということらしい。

「それではここで怪我をすると、

利用者ではなく、この施設の責任となってしまうのですか?」

そう聞いてみると、

「規則です」と全く聞く気がないようだ。

裸足の方がいい。

『貸し上履き』

つまり、

他人が運動した靴を履きたくない。

昔に友人が水虫を移されたと泣いていたことも思い出す。

結局は貸しシューズを借りたけど、

履く気になれずソックスでプレーしていた。

すると、

受付から体育館までは数十mもあるのに、

私のことをチェックしにきて、

隠れて見ていたようで、

先ほどの職員が

「守れないのでしたら退場していただきます!」

怒った顔で登場した。

シーン。(笑)

仕方がないので履くふりをして、

台の下に隠しておくと、

数分に一度程度監視しにきて、

そこにいた他の遊戯者たちもソックスの私が怒られると、

全員が「危ない!」そう同調し、

プレイを中断してすごい顔をして睨んでいる。

「俺はきっと卓球界の異分子なんだ、

裸足で卓球するのはハワイ式で楽しいんですよ」

もしかしたら話したらわかる人かもしれないと思い、

「そんなルールを振りかざしたことを言って、

こちらが納得できる説明もなく、

ダメダメの一点張りでいいのでしょうか?」

そう反論してみた。

こんな意味のない文句を言って、

利用者を楽しくさせなくさせていますよ。

ということ。

私も私で貸し靴を履くだけだが、

危ないのは覚悟の上で、

逆にソックスで施設を壊すわけではないのを知っている。

普通に生きていれば、

この言葉を聞けばわかりそうなものだが、

誰も聞こうともせずに、

「退場していただきます」

その一点だけを彼女は主張しているのだった。

ルールが大切なのはわかるが、

全員が制限速度で車を走らせているわけではなく、

もっと言うと、

黄色信号で走行している車もたくさんある。

なのに、

細かいルールに少しでも違反すると、

いちいちうるさい。

先日は

「みんながウエットスーツを着ているのだから着ろ」

そう威圧的に叱られた。

意味がわからない。

彼からすると、

ウエットを着ていないとサーフしていけないらしい。

そうなってくると野球のユニフォームを着ていないと、

野球をしてはいけないとなる。

他の業界ならまだわかるが、

異端児が集まるはずのサーフィン業界なのに、

「お前、私語するんじゃねえ」

「ローカルなめるなよ」

「色付きのボード禁止」

そんなことを良く聞く。(笑)

このままだと近日中に

波は1日10本までとか、

全員同じ浮力のボードに乗らなくてはならず、

ウエットスーツも同様で、

ボードの体積検査、

フィンの数または表面積、

サーフボードの硬さまで細かく決められて、

貯金や食べものを差し出し、

フィンレスはもちろん、

シングルフィンとかもだめで、

笑顔、

ガッツポーズ、

電話のポーズ(カノア五十嵐)、

さらには変なライディング禁止ということになってくるのだろう。

さらに進んでワイプアウト禁止令等が布かれて、

3回ワイプアウトすると、

ストライクアウト法か何かで斬首されたりして。

大変な世の中になってしまうぞ。

正しく清く、そして強いサーファーたちよ。

まだ生きる道があります。

まずは片岡鯖男センセの

『3.8フィートの週末』を読んでねと、

ウナクネ界が昇華した

『ドラグラ(ドラゴン・グライド)・プロダクションズ』

の文藝を紹介するのでありました。

3.8フィートの週末 / 片岡鯖男_(1710文字)【ドラグラプロダクションズ製作】

1 ↑

2 ↓

3.8フィートの週末 第一章 / レイ・ライン / 片岡鯖男_(2845文字)【ドラグラプロダクションズ製作】

3 ↓

【特大号】3.8フィートの週末1-2波 / 片岡鯖男〈ドラグラプロダクションズ製作〉_アパッチ_しんじょう君_ヘンプうどん_SO-AN_宇佐_11年前のBLUE誌_(2539文字)

Hopefully we will be Happy Surfing….