現在の土佐の日の出が6時45分。
ちなみに日没が17時なので、
そろそろ日照時間の最大が、
10時間を切ってしまう季節までやってきた。
米国だと来週に感謝祭があり、
年の瀬の最大行事として、
クリスマスが目の前に近づいている。
日本では、
もうすぐ師走となり、
そしてお正月がやってくる。
一昨日の朝のことだが、
とても良い波に乗ることができた。
三連休の始まりということもあり、
細野晴臣さん好きな仲間で、
一緒にサーフしようということになっていた。
こんなときは、
候補地に岬町波を挙げてしまう。
ここはおそらくきっと、
他のサーファーがやって来ないブレイクだ。
東うねりが良く、
そうでないと、
とても小さいか、フラットとなる。
夜明け前に仲間が集まった。
その一人は、
三十六里(約140km)も車を走らせたシャッチョーだ。
シャッチョーは、
この本編で、
ネムリ・キョウ・シャッチョーのエンゲツ殺法を繰り出したり、
またそれらはシャッチョ三部作だったり、
そんなスピンオフ編ですら、
アクセス数で上位となる数々のポストがあった。
(巻末*3に)
かんたんに書くと、
現在人気沸騰中のスマイリー・グリズリ—よりも
以前から登場した役職名のキャラクターだ。
Johnny the Surf Yogis on
Catch Surf® Skipper Fish V 6’0″
.
こちらがジョニー。
NAKISURFでもおなじみ
『サーフ・ヨギス』という自然素材で作った
日焼け止めの主宰でありオーナーである。
実務はバリにいるマネジャーがするということで、
日本へやってきて、
リモートワークをしているという。
噂では、
エジプト特殊部隊の一員をしていたということで、
武術というか、
体術の動きがすごい。
私の5代目スキッパーフィッシュが気に入った一人でもある。
この週末の岬町波への招集は、
うねりの向きが東向きとなったからであり、
さらには、
「新月過ぎの干潮からたっぷりの満潮に向かう」
そんな潮位からのマジックというか、
セオリーを期待していただけで、
波に対しての確信は持っていなかった。
ただ、
「7日間続いた高気圧からのうねり(巻末リンク*2を参照ください)」
の最後を見とり、
できればそれに乗りたいと感じていた。
ずっと続いていた美しい東北東うねりは、
低気圧からの嵐で崩された。
だが、
この嵐によって新しいうねりが作られていった。
最初は風波。
それが落ち着いて、
金曜日の夕刻頃にうねりがまとまり、
そして最大波高が同時のようです。
ジョニーがこんなことを教えてくれた。
↑東うねりを受けるブイ情報。
.
↑南うねりを受ける港内のブイ情報。
.
波に相対して、
うねりが東に変わったことはわかったが、
翌日の土曜日に波がある確証は何もなかった。
けれど、
実行して良かった。
まさかの良波があったのだ。
「ROTPのウエットは、最高以上に柔らかく暖かい」
そんな話を前日していたので、
私は迷わずトランクスでサーフしようと決めていた。
もしここにすばらしい波があっても、
波情報指定のブレイクにもなっていないし、
または、
マジック・シー・ウィードにも出てこないので誰もやってこない。
この岬町波は、
各自が工夫を凝らした攻略法があり、
それぞれ乗ることが可能な波を選び出し、
垂直に切り立つ波壁を乗っていった。
The Boss on
“Muso Masamune” 5’8″ TWIN
.
昨日は、
少し波高を下げたが、
「東うねりの間隔が9秒から10秒へと1秒上がりました」
そんなことを言って、
先にパドルアウトしたシャッチョが、
いきなり入ってきた最大セットにエンゲツ殺法で乗っていった。
全員がグラブレイルをしているのは、
互いに真似をしているというわけではなく、
この波でボードをつかまないでテイクオフすると、
きっとメイクできず、
波底にある岩で頭をかち割らないための策である。
先月のことだが、
ミッドレングスでパドルアウトしたのはタキロー。
彼ですらグラブレイルしたのは、
やはり波壁が極限まで切り立つからであり、
さらには底にある複雑な岩場からの
「揺れ」にそなえてのものだった。
「ジョン・ペックのパイプライン」
のことを図書館の前で、
スマイリー・グリズリーこと、
伊藤くんと話したことも思いだした。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
at Misakimachi, Tosa
.
どれどれと、
サーフしてみると、
いきなり良い波に乗れて、
沖に戻ると、
またすばらしい波がやってきて、
そうやって2〜3回乗ると、
それから30分くらいは、
波という波が来なくなる。
いわゆるフラットとなってしまい、
「もう波は来ないかもしれない」
悲観気分が強まるころにようやく沖に波の影が現れ、
またジャンジャンバリバリと波に乗り、
前述した特殊部隊のジョニーが、
「まるでヨーヨーみたいだな」
オーストラリア人ならではの感覚を述べていた。
すばらしい三連休だった。
東うねりにたっぷりの感謝と、
さらに書くと、
一緒に波に乗った仲間が、
同じデューク・カハナモク思想だったということもうれしい。
またこんな日が来ますように。
□
【巻末リンク:特製2021カレンダー情報はこちらです】
【巻末リンク*2:高気圧からの波】
【巻末リンク*3:シャッチョさんのエンゲツ殺法とは?】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
◎