Blue誌巻頭コラム脱稿。
私は奄美大島から目覚めた緑色をした竜の背中に乗り、
いつまでもその夜明け色の空を奔っていた。
そんな神話風のお話です。
撮影仕事があって、
その場面転換シーン設営で二時間待ちのあいだに書いたもの。
オリジナル版は、「ある人」から教わったこととは?
「彼が残した言葉に向かっていく」というものだが、
それだと、「ある人の説明」から始まり、
それから書き進まなければならないので、
最低でも30枚(12000字)は必要だろうか。
コラム、またはエッセイは1500W程度なので、
要点はそのままで、その風景を切り出してみました。
奄美は豚肉がおいしいですね。
これはしょうが焼き。
マッシュポテトの上にかぶり、
野菜をまとった逸品。
これを見て鎌倉和楽家具を思い出した。
島の踊りやお祭りで使うのだろうか。
さてさて、
ハワイにトレーニングに行っていたユウセイさん。
ようやく島に戻ってきました。
彼のオーナーストアに行ってみますと、
Can.nen Surf
鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木157-5 2F
(この交差点を手花部、佐仁方面へ200m)
電話:0997-62-3332 OPEN 11:00-19:00
月曜が定休日だそうです!
ユウセイさんとその奥さんのヒナちゃん。
ユウセイさんは、
碇山勇生さんというのが本名のプロサーファーであり、
ライフセーバーでもある。
先日、巨大な台風波が奄美に押し寄せた際に、
すばらしいドロップをし、
さらにはパウンドプッシュを三度も耐えて、
見事完全メイクした人であります。
(その模様はNHKで放映されました。インスタグラム
@ikarip
でご覧いただけます)
今彼は、さらなる極みを目指すためトレーニングを続け、
ハワイを代表するウォーターマンとして知られるブライアン・ケアウラナに師事し、
マウイのピアヒ(ジョーズ)やワイメアをチャージしている。
最近は大波時の救助用ジェットスキーも習得しつつあるという。
ノースハワイに来たときは、
あの斬鉄剣イナリーズをジャンジャンバリバリと抜けて、
やはり奄美大島=ハワイなんだと確信したほどの逸サーファーです。
(巻末注釈リンクを参照ください)
彼と話したのは、
「サーファーはオーシャンマンを目指すべき」
つまり、
「泳げて、波に巻かれろ、大志を抱け」
ということであるらしかった。
先日もリーシュが切れて溺れそうになった、
おぼれそうになりましたと、
いつものフレーズを聞いた。
しかも腰波。
サーフスクール全盛の時代でありますが、
サーファーはせめて、
自分がサーフしているエリアから安全に陸に戻って来られないとなりません。
ボディサーフも波に乗る人にとっては、
必須項目だったのに、なかなかできる人がいないのはどういうわけだ?
そんな話だったり、
彼の視点からあふれる大波体験だったり、
それを乗るためにトレーニングする男たちの熱く、
怖ろしい体験談だったりで、あっという間に一時間も話してしまった。
すばらしい人です。
彼もまた奄美大島という神話世界が育んだ一人で、
ローカリズムの話をすると、
みんなが集まる手広海岸の、
公共トイレのそうじをしているのをいつも見ます。
「奄美の波に乗ってもらいたいです!」
そんな純粋で、
本物のサーファーに会えるのはいつもうれしいものだ。
ありがっさまりょうた〜!(ありがとうございます)
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【巻末注釈リンク:ユウセイさん@イナリーズ】
Happy Surfing!!
◎