波情報を見ると、
「0.0m-0.3m」だとあり、
それは、
波の高さがフラットから30cmだと伝えている。
今度はうねりとうねりの間隔を「国土交通省港湾局」から求める。
すると9秒近くもあり、
「30cm高が9秒もあれば胸サイズは軽くある」
そんな目論見で、
この南南東うねりを受けるところに行ってみると、
まんまとあった。
小さいけど、
一人前でキリリとし、
そして確かな威力を持って迫る水の壁。
1000km先の風で大きく揺らされた海面の最後。
小説家にとっての栄養は、
旅と酒と浪費だと開高健さんは言っていたが、
サーファーにとっての栄養は波と時間、
そしてこういった「良い波」の記憶だと確信した土曜日。
NALU誌の最新号で、
池田潤ちゃんが、
抱井さんとマメ増田さんとでDTIについて対談していた。
潤ちゃんのボキャブラリーだったり、
歴史がわかり、
とてもためになった。
最後の抱井さんの言葉もいい。
「ロングボードらしくなってきたね」
すると、
今まではロングボードらしくなかったのでありましょう。
競技の世界は、
ある方面や方角だけで評価しがちなので、
私たちのような滑走感覚は理解されないのだが、
けれど理解されたくてやっているわけではないので問題がない。
例えば、
レイルから伝わる波の感触があり、
それがカカトから脳天へ一直線で抜けると、
昨夜見た宇宙の広さを感じられるほどに感激する瞬間となる。
波乗りは深い。
これがトリムというもので、
昨日書いたパイプライン・マスターズで、
各々のサーファーがしていたレイル・ワークもトリムである。
同一であり、
これはきっとこれから100年先も同じだろう。
『剣』の世界で言うところの「一閃」であり、
一振りの美学がある。
本日のメニュ−。
ウエットは極寒用を着ていたのだが、
思い切ってオール2mmにしてみたら、
全く寒くなかった。
やはり寒さを感じるのは風だと再確認した。
防寒用品を得なければならないが、
そろそろ売り切れ始めているので急がねば。
先日高知のカルディに行ったと書いたが、
行くとランチはこうなる。
カマンベールとチェダーチーズを焼き、
その上に苺だけで作ったジャムを一片に、
ルッコラをしき、
生ハムの切り落としを一片に乗せてサンドイッチにしたら、
意識はメキシコやフランス、
そしてサンクレメンテに飛んだ。
海外のサンドイッチには、
個性があり、
その記憶体験がそう感じさせるのだろう。
青龍寺奥の院の裏にあるカタサバ先生宅。
先生はまたハワイに戻っているので、
こうして使わせていただいている。
東側を向くと、
この視界。
ご近所の冨永のおばちゃんに聞くと、
この湾南全体で13世帯だけになってしまったと言う。
過疎化であります。
向こうにご近所さんである宗光さん宅が見える。
上の写真を拡大すると、
遠きご近所さんが写っている。
ここは元ゴカイ養殖場で、
広々と海沿いにビニールハウスが建っていて、
昭和の頃には盛況だったそうですが、
餌業界は、
中国産の台頭で跡継ぎが会社員となり、
廃業して、
そのまま廃墟となっているそうです。
とすると、
農薬等を散布したことがないだろうから、
オーガニックの作物を育てるには最適だろうか。
誰か、志がある移住者などがいたら、
何かしらの事業ができそうな気がするのだが、
ここまで来るのは、
交通が大変なので、
そんなことも含めて超過疎化となったが、
陽当たりがいいので、
捨て猫 to 地域猫となったニヤアたちが住み着いている。
一時は23匹もいたのだそう。
高知県は移住者へ大きく門戸を開いているが、
この宗光さんクラスの格安物件は他に何百もあるそうなので、
もしかしたらここを掘れば、
地域創成というか、
レベルの高いコミュニティができるのかもしれない。
これが前出した夜空。
タキビ神にお見せすると、
「やはり銀河鉄道は9両編成なんですね」
そう感慨深げだった。
それにしても夜空のきれいさは、
この過疎に比例して美しいものだと思える。
冨永のおばちゃんも
「寂しいから若い人たちが来てくれたらうれしいわぁ」
ということです。
Happy Surfing!!
◎