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【サーフィン研究所】黒潮町のパインツリーのパーフェクション_マルヤの至福にシングルモルト_ソラナ・サーフ・キャンプと総帥たち_(2529文字)

上弦の月。

これが雪月(Snow Moon)へと、

満ちていく。

JOB小説が、

ここで3日連続掲載で、

昨日完結して、

各地からそれぞれのご感想が来ている。

ありがとうございました。

コラムの最新に入れておいたので、

まとめて読まれたい方はこちらにどうぞ。

vol.69【小説】JOBバレル@パイプライン_(6058文字)

ということで、

すっかりこちらのことはお伝えしていなかったが、

爆弾低気圧からの東うねりが届き、

朋輩の学くんからは、

「石田さん岬ですね」

そう聞こえ、

パインツリーというブレイクの地形が良いと聞き、

黒潮町まで行ってきた。

いまいるのはカタサバ先生の土佐にある小屋だ。

ここは横浪半島の奥深くであり、

太平洋から見たら裏側であり、

浦ノ内湾の南岸である。

すると、

パインツリーまでは80kmの道のりだが、

およそ3時間程度の道のりとなる。

須崎マルナカでガソリンを入れ、

道の駅に寄りながら、

そんな3時間は悪くはない。

偉人タマちゃんが先発していて、

あれだけ良かった地形がなくなり、

平坦となってしまったという。

「ほぼダンパーやけれど、

切れたところもありますんで」

そう言って、

セットは軽く胸サイズあるとも教えてくれた。

道中、

久礼の道の駅に勤務する東(あずま)さんと偶然再会し、

タマちゃんがいる場所を目指した。

らっきょう畑の切れ目を入り、

松の木が生い茂っている。

そんな暗号のような手がかりで到着した。

即座に着替えて、

タマちゃんのいるところまで走った。

最近トレーニングとしてよく走っているが、

たいていは舗装道路だ。

砂浜は足を取られるので、

蹴るタイミングが大事であり、

厚底サーフ・ブーツの開発が待たれるところでもある。(笑)

タマちゃんの他にもう一人入っていたが、

それはご近所マルヤのターボーくんで、

「仕込みです。開店の支度です」

私と入れ替わりに上がっていって、

タマちゃんだけとなった。

「タマちゃんは偉人である」

そう書いたら本人が、

「ちゃんと全文表記してください」となった。

捨て猫界では、

タマちゃんは偉人なのであります。

(巻末リンクを参照してください)

大きなセットは、

ブレイクが早すぎるので、

小さめを狙うとロングライドできた。

その内に潮が干いてくると、

セットでも切れたのがやってきた。

その中でも1本は150mくらい走れるものがきた。

暴れるように波に乗る東さんには、

波乗りの基本概念「トリム」を伝え、

全体主義からの脱却を説いた。

有名ブランド、

クロックス、

30リットル程度の体積のボード等々から逃れる方法を。

私は少年時代のように空腹となるまで波に乗り、

ボードを取り替えに車に戻り、

高知新聞の金山さんからいただいた

浦ノ内名産のポンカンを食べた後にまた波に乗り、

最終的には、

名店『マルヤ』のお好み焼きに吸い寄せられた。

ナッキーは、

絶品トンペイ焼き(チーズ入り)。

玉子ふたつが熱い鉄板の上でからまっていき、

豚肉をまとい、

チーズをもまとい、

秘伝辛味ソースが軽く塗られ、

マヨネーズの線が付いた。

私はタマちゃんと同じくスジコン。

だが、

タマちゃんはモダン、

つまりヤキソバが追加されていた。

サクサクのフワカリの至福。

食べると震える食べもの。

外食して良かった。

ハッピーサーフィンを提唱するターボーくんは、

清潔であり、

トイレはもちろんのこと、

ハートランドの生サーバーを毎日くまなく清掃することを趣味としている。

そして、私と同年である。

最近の彼はスコッチ・ウイスキー一筋であり、

そのKとYのあいだにeが入っていない、

深い世界の一部を伝えてくれた。

シングルモルトの「グレンモーレンジィ」は、

スコットランドのハイランド北部の硬度190の中硬水であり、

首の長い蒸留器を使用し、

樽熟成の柑橘系であり、

パイオニアでありつつ権威だという。

さらに蒸気蒸留方式の酒は体に優しいのだ、

体に残らないと断言しつつ、

ハイボールの作りかたを見せてくれた。

自家製氷を先に入れ、

ウイスキーをゆっくりと注ぎ、

次に炭酸水を氷に当てないように、

最後にトップをまたウイスキーでふたをするように注げば、

ステアしなくても芳香なスコッチの香りが楽しめるという。

オレンジのスライスを入れても最高ですというので、

先ほどのポンカンが思い浮かんだ。

深い世界だ。

食後はまたパインツリーに戻り、

こんどはタマちゃんがコーヒーを淹れてくれた。

私が持っていたカステラ切り落としと一緒にいただいて、

次ラウンドに備えた。

黒潮町のパインツリーは、

らっきょう畑が一面にあり、

松林の美しさにも関わらず、

人気がなく、

たいていは無人だと聞いて、

とても気に入ってしまった。

古津賀にある物産店。

魚各種を見に行った。

この水産物や農産物は、

安くて、おいしい。

日付が書いてあるのも良い。

今朝獲れのは、

こうして赤い線が表記され、

つまりはこのブランド牡蠣が1ヶ80円だったり、

ヒダリマキが一尾150円。

こんなのそんなのとあった。

店内でシイタケと、

天然ぶりの刺身切り身を購入。

大人4人で食べても余るほどの量で400円だった。

ターボーくんが教えてくれた中村にある酒屋に寄り、

それからずっと行きたかったピザ屋さんに行った。

『ソラナ・サーフ・キャンプ』

ここは以前から友人つながりで、

お話を聞いていた。

ご夫婦の経営&営業で、

彼らと日帰り温泉で偶然お会いしたりと、

そんなご縁があったピザ屋さん。

奥さんのシノちゃんが、

「キムチのピザがオススメです!おいしいですよ〜」

というのでそれにした。

もっとたくさん食べたかったのだが、

これから3時間ははるばる運転する身なので、

あまり満腹だと眠たくなりそうだったので遠慮した。

来ました。

それはおいしいキムチピザ。

辛いソースを付けていただくと、

なつかしいようなアメリカ味にうっとりした。

見ると、

総帥(アレックス・ノスト)とダニエラ、

さらにジャレッドも来た痕跡がまざまざとあり、

インスタグラムでポストすると、

ダニエラから「覚えているわ」とコメントが入った。

デザートに黒潮町産のおいしい苺をいただいて、

気持ち良く、

国道と高速道を経て、

横浪スカイラインに入り、

山道を走らせた。

【巻末リンク:偉人タマちゃんについて】

ジグザグコーヒー焙煎録_土佐名店『がしら亭』_(2033文字)

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