こんにちは、
とうとう『春一番』が吹きましたね。
東京都心で18.3度を観測し、
全国約160カ所の気温が2月として観測史上最高を記録したそうで、
ついに、とうとう春のドアが開いたようです。
特に今年はエルニーニョ現象の影響で、
例年よりも暖かな春となるんだそうですよ。
「桜の開花予想」も発表されまして、
福岡が3月20日で、東京は同24日とあって、
4月になれば満開となるのでしょうね。
で、「春波の定義」って?
と考えてみると、
春一番からの風波が春波だったことに気づいた。
さて、こちらは先週日本を襲った寒波からの新しいうねりがまた届き始めました。
12フィート@15秒、NW 320°というしっかりとした波です。
で、ようやく届いたブッシュワッキング・ガンを持って、
イナリーズに夜明け前から行ってきました。
新しいボードが届くとなかなか眠れず、
昨夜も例に漏れず少しの睡眠不足。
なぜ送ったのかと言いますと、
航空会社のサーフボードチャージがあまりにも高いので、
「それなら」と梱包してカリフォルニアから送りました。
ちなみに現在のユナイテッド航空超過チャージが、
ロスアンジェルス空港からノースハワイ空港まで片道150ドルという暴利。
しかもサーフボード一本あたりでこの値段。
しかも距離の短い国内線ですから本当に高すぎます。
他に機内預け入れ荷物のチャージが2個で55ドルと、
こちらもしっかりといい金額を取られてしまいました。
機内食はサンドイッチ8ドル、ビール5ドル。
現在米国航空会社は、こうしてなんでも課金していて、
その内シートベルト使用料金やトイレ使用代金まで取られそうで怖い。
このブッシュワッキング・ガン(以下BWGとします)は、
ドッキー考案の「短くても大波用」というガンボード。
コールデザインが『ディーペスト・シックス(X-10)』で、
ケリー・スレーターがパイプラインで使っているのは『ディープシックス』。
この違いはシェイパーの味だろうか。
ドッキーのBWGは、
俺の
1.前足依存しているスタイル
2.BD3シリーズが好き
3.フィッシュも好き
4.長いボードは好きではない
5.細いボードも同様に好きではない
6.短いボードが好き
7.世界的に掘れ上がるイナリーズでサーフしている
8.恐ろしいホワイトハウスでもサーフしている
という8つの要素と、
ドッキーが1980年代をノースハワイで暮らした経験と波の知識から、
「ブッシュワッカーの上半身に、
ガンの下半身を組み合わせてみよう!」
ということでデザインしたのだそうだ。
まるで人魚みたいです。
サイズは5’5″ x 18-3/4″ x 2-3/8″
ラウンドピンテイル
ダブルコンケイブ
VEE
ガンレイル
という要素がこのボードに詰まっているんですよ。
いつもは2インチ程度のレイルの厚みだが、
それよりかなり厚めなのは意味があって、
1.テイクオフを容易にする
2.短いレイルラインでボードがひっかからないように
3.加速性を重視
というレイルデザインの設計だ。
丸めのノーズシェイプは恐怖心を減らし、
さらにはエントリーロッカーエリアの最大浮力を増し、
前へ前へ落とすテイクオフが可能という二段構え。
絞り込まれた美しいテイルラインは、
急加速して滑走を始めたボードを波斜面に噛ませ、
安定と操作性を得る。
今日は何度か波面のコブを走り降りたが、
そのショックを瞬時に収束させるような感覚だった。
速度が上がるほど安定性が高まり、
前足は接水感が増し、
テイルのスタビリティは根が生えたように磐石。
ケリーやコールが短くしたミニガンを、
さらに進ませたスーパースポーツ的なサーフボードと形容すればいいのだろうか。
フィンがまだ届かないので、
暫定セッティングはPC7(少し大きい)をサイドに、
レイシオのクアッドのバックフィン(小さめが欲しくて)の左側をバックフィンとしたが、
アイランドプルアウト(バレルの中、波の中からキックアウトするやり方)
の際に、最後のバックフィンからの押し込みが最大に得られず、
きっとPC5のフルセット、
https://www.nakisurf.com/accessories/fcs-fin.html
または忍者フィンだったらTAITO、
RATIOフィンだったらイエローテイルか、
シーバスだろうか。
https://www.nakisurf.com/accessories/ratio-fin.html
そんな製品が思い浮かんだ。
フィンに関しては、色々試してみたいです。
現在はトライですが、クアッド、
もしかしたらツインスタビでもありかも。
.
とにかくこのボードはバックドアよりも掘れるイナリーズ(アンディ・アイアンズ談)
で大活躍してくれて、
今朝は最近では最長となる4時間半もサーフしてしまった。
その間は一度もパーリングをしないで、
ほぼ全てのテイクオフを目撃した長老フレちゃんもあまりの安定度に驚いていた。
「これならかなりのサイズもいけそうだな」
と、とっても欲しそうにされていたので、
「ぼくが旅に行っている間に使っていてくださいね」
と伝えると、
「いいからいいから?」
と言いながらうれしそうにされていた。
俺にとっては、
「キングギドラ波を手なずける方法」
が見つかったようで、
これは魔法の杖みたいなサーフボードなのですよ。
キングギドラ?
波の呼称については下のリンクをご覧くださいね。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/9809
上がってきて、すぐに
「すばらしい滑走でした。安定滑走をありがとう?!」
と、ドッキーに電話で伝えると、
「ソーデスカ、ソーデスカ。絶対に調子がいいと思っていたのデス」
と自信もあったようで、
傑作品が俺の手にいきなり現れました。
このボードなら最大サイズのこことか、
『Epic Day 2006 ホワイトハウスの奇跡』
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/1503
そしてコスタリカで出会った地球のマントルまで掘れ上がるような波。
『摩訶不思議のデビルズ・ダンジョン』
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/10214
こんな恐ろし波にもすーいすいと入っていける確信を得て、
これからの人生が楽しく、明るくなったのです。
このBWGは通常のブランクス、クロス、
そしてフィンプラグを使用しているので、製品にするには問題ないと思いますが、
正式に製品としてアナウンスするための値段、納期等の詳細を急いで発表しますね。
https://www.nakisurf.com/brand/doc.html
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ルースキャノン(COLE)、
スリングショット(COLE)、
ミニノーズライダー(キャンバス)、
AVISOファイヤーブレード、
BD3b(Aviso)、
BD5(COLE)、
BWT(ドッキー)
ND1-E(ドッキー)
という新モデルが次々とやってきて、
幸運にも全て乗ったのだが、
これも2010年という区切り、
新春ということのハピネスからのハーベストなのだろうな。
フレックスライト・グラスホッパーだけはまだ乗っていないので、
5’7″の俺サイズをお持ちのD先輩がこちらに来られるといいのに。
D先輩はこの飛行機でやってくるのでしょうか?
(こんなことを書くとまた怒られてしまいます)
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今日もNAKISURFにお越しくださって、ありがとうございます。
トップページが例によって日替わりですので、
よろしければ見ていってくださいね。
https://www.nakisurf.com/index.html
すばらしい春の週末をお過ごしくださいませませ?。
ALOHA!
BWGありがとう?!!
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