Typhoon MAYSAK
台風9号のメイサークは、
すでに朝鮮半島の上にあり、
そこからの吹き出しで、
かなり強い南東風が吹いている。
これらは風が入る前の貴重な時間のショットだ。
@jet_akira
“FLY BOY”
.
ジェット・アキラは、
常にクールであり、
繊細であり、
そして稀なる運動能力を持ったサーファーだ。
わがドラゴン・グライド・プロダクションズでは、
団長と頭領を兼任している。
彼がまだ中学生のとき、
オーストラリアはアバロンで世界選手権があり、
そこで激烈に高いエアをぶちかましていたら、
翌日現地の新聞にデカデカと
『フライボーイ(飛行少年)日本から現る!』
ということになった。
他の選手たち(オーストラリア・ニュージー混合団)から
「ジェット」と名付けられた。
この詳細というか、
きっかけは、
当時の選手コーチだったJ’sの(岡田)修平さんと、
ジェット本人しか知らない事実だ。
ジェットはエアからバレル、
カービングと何でもできるので、
競技サーファーに飽きたら彼をフォローしてみると良い。
ジェットはGoProのアンバサダーでもあるので、
こうして私を撮ってくれるのもうれしい。
横にタローくんがいたので、
「かんたんでした!」
ジローくんのセリフでレイバックを披露すると、
次世代サーファーは、
まだ見たことのない、
レイル抵抗に感激してくれた。
「こういうのを温故知新と言うんだよ」
そうジローくんに教えると、
さっと、マグヤンのところに行き、
「オンコチシンとは何ですか?」
いつものようにそう質問していた。
で、マグヤンは、
「あ、あれ、
タイカノカイシンの進化バージョンかもしれない。
あ、で、でも違うかもしれない」
そんなことになっていた。
@tunatunatantei on
Catch Surf® Skipper Fish 6’6″
.
マグヤンはいまだに海が怖いようで、
けれど勇気を出してパドルアウトしてくる。
でもオーバー・キャパシティだったようで、
ことあるごとにミステイクを大事(おおごと)にしていた。
「冷静に。ちゃんとリラックスすれば、
そうかんたんにはワイプアウトしないよ」
河合和尚へのアドバイスと同様なことを伝えた。
@leki3o3
.
メイサークからの南西うねり。
徳島側は小さいようで、
レキくんこと、
永原レキくんがやってきた。
ウナクネ系の純正ドラグラ。
そして公平さんチルドレンであり、
正義のグレイトサーファーは、
護岸を見直すため本日も行政や市民に向けて立ち上がっている。
レキくんは、
ジローくんと同じお大師さん側を向いたベクトルだ。
ジグザグたまちゃんは、
偉人でもあるし、
勇敢で、
実直、
正々堂々なサーファーとして知られているが、
さらに付け足すと、
体力は常人の3倍、
剛健で優しく、
そして音楽にも詳しい。
ジグザグ・コーヒーを主宰していて、
彼の焙煎をして、
「軽くトップクラスやき」
そんな高名もある。
私のインスタグラム
@nakisurf
をフォローされている方ならご存じでしょうが、
いや、
昨日ここに書いたが、
入野松原や海岸美術館で知られる黒潮町に来ている。
その目的はマルヤであり、
黒潮町の波でもあり、
四万十の図書館でもあった。
マルヤでは、
シェフ・ド・キュイジーヌ・ターボー・タカマツが、
閉店後の掃除をしていた。
清潔なシェフは、
テーブルの上の箸置き、
七味や塩の瓶とPOPを一個ずつ丁寧に拭いていたので、
「さすがやね」
そう讃えると、
「え、こんなの毎日、毎回はプロとして当然です」
そんなことを言うのでまた感激してしまった。
外は時折大雨と猛風で、
「店もお休みやし、
たこ焼きパーティしましょうか」
そんなうれしいことになり、
@ryutakuwahara
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さらには黒潮町で、
『サーフハウス・レアリスタ』
というサーフ系のゲストハウスをオープンさせた龍太くんもやってきて、
ソムリエの資格を持つ彼の、
ブシュカン・スプリッツアーという白ワインベースの試作品をいただいた。
いわゆるランチ・ドリンクであり、
真夏の清涼剤といった気配があった。
お好み焼きシェフ界では、
その名を轟かせるターボー氏は、
コーン・ポタージュ・スープをベースとした特製を表現しつつ、
スジコンをメインとしたたこ焼き2種。
またはスプリット系の変化球として、
シャウエッセンがキッチンにおかれていた。
前出の龍太くんと、
土佐西の高僧、
人格者とされる伊藤くんが見える。
ここにシェフ・ド・キュイジーヌ・ターボー・タカマツの傑作というか、
渾身のたこ焼きが、
次々へとみんなの前に現れた。
手つきが鮮やかなのは、
氏のバックグラウンドに由来するものであり、
または直火こそが重要であり、
イワタニのアンバサダーの面目躍如といった魔法。
熱いので、
お皿にのせて、
ずいぶん待ってから一口頬張ると、
まだ焼けるように熱く、
少し経ってからそのコーンスープの滋養がやってきて、
タコの食感、
またはスジコンの味にうっとりとした。
まるや特製のソース2種と、
三連ディスペンサーからのマヨネーズに再びうっとり。
そういえばオンショアばりばりだけど、
しっかりとサーフした。
まだ10代のボクの、
オンショア・セッションを思いだした日でもあった。
見渡す限り無人の入野松原。
週末予想。
38.5フィート(約12m)の18秒という波高だなんて、
真冬のノースショアでも数回しか出ない数値だ。
もはやモンスター波というか、
天変地異系なので、
どうぞお気をつけてお過ごしください。
災害などなきようお祈りしております。
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【巻末リンク:団長の命名日】
Happy Surfing and Happy Summer!!
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