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naki's blog

【サーフィン研究所】台風メイサークとまるやのメイサーク(名作)の巻_(2295文字)

Typhoon MAYSAK

台風9号のメイサークは、

すでに朝鮮半島の上にあり、

そこからの吹き出しで、

かなり強い南東風が吹いている。

これらは風が入る前の貴重な時間のショットだ。

@jet_akira

“FLY BOY”

.

ジェット・アキラは、

常にクールであり、

繊細であり、

そして稀なる運動能力を持ったサーファーだ。

わがドラゴン・グライド・プロダクションズでは、

団長と頭領を兼任している。

彼がまだ中学生のとき、

オーストラリアはアバロンで世界選手権があり、

そこで激烈に高いエアをぶちかましていたら、

翌日現地の新聞にデカデカと

『フライボーイ(飛行少年)日本から現る!』

ということになった。

他の選手たち(オーストラリア・ニュージー混合団)から

「ジェット」と名付けられた。

この詳細というか、

きっかけは、

当時の選手コーチだったJ’sの(岡田)修平さんと、

ジェット本人しか知らない事実だ。

ジェットはエアからバレル、

カービングと何でもできるので、

競技サーファーに飽きたら彼をフォローしてみると良い。

ジェットはGoProのアンバサダーでもあるので、

こうして私を撮ってくれるのもうれしい。

横にタローくんがいたので、

「かんたんでした!」

ジローくんのセリフでレイバックを披露すると、

次世代サーファーは、

まだ見たことのない、

レイル抵抗に感激してくれた。

「こういうのを温故知新と言うんだよ」

そうジローくんに教えると、

さっと、マグヤンのところに行き、

「オンコチシンとは何ですか?」

いつものようにそう質問していた。

で、マグヤンは、

「あ、あれ、

タイカノカイシンの進化バージョンかもしれない。

あ、で、でも違うかもしれない」

そんなことになっていた。

@tunatunatantei on

Catch Surf® Skipper Fish 6’6″

.

マグヤンはいまだに海が怖いようで、

けれど勇気を出してパドルアウトしてくる。

でもオーバー・キャパシティだったようで、

ことあるごとにミステイクを大事(おおごと)にしていた。

「冷静に。ちゃんとリラックスすれば、

そうかんたんにはワイプアウトしないよ」

河合和尚へのアドバイスと同様なことを伝えた。

@leki3o3

.

メイサークからの南西うねり。

徳島側は小さいようで、

レキくんこと、

永原レキくんがやってきた。

ウナクネ系の純正ドラグラ。

そして公平さんチルドレンであり、

正義のグレイトサーファーは、

護岸を見直すため本日も行政や市民に向けて立ち上がっている。

レキくんは、

ジローくんと同じお大師さん側を向いたベクトルだ。

ジグザグたまちゃんは、

偉人でもあるし、

勇敢で、

実直、

正々堂々なサーファーとして知られているが、

さらに付け足すと、

体力は常人の3倍、

剛健で優しく、

そして音楽にも詳しい。

ジグザグ・コーヒーを主宰していて、

彼の焙煎をして、

「軽くトップクラスやき」

そんな高名もある。

私のインスタグラム

@nakisurf

をフォローされている方ならご存じでしょうが、

いや、

昨日ここに書いたが、

入野松原や海岸美術館で知られる黒潮町に来ている。

その目的はマルヤであり、

黒潮町の波でもあり、

四万十の図書館でもあった。

マルヤでは、

シェフ・ド・キュイジーヌ・ターボー・タカマツが、

閉店後の掃除をしていた。

清潔なシェフは、

テーブルの上の箸置き、

七味や塩の瓶とPOPを一個ずつ丁寧に拭いていたので、

「さすがやね」

そう讃えると、

「え、こんなの毎日、毎回はプロとして当然です」

そんなことを言うのでまた感激してしまった。

外は時折大雨と猛風で、

「店もお休みやし、

たこ焼きパーティしましょうか」

そんなうれしいことになり、

@ryutakuwahara

.

さらには黒潮町で、

『サーフハウス・レアリスタ』

というサーフ系のゲストハウスをオープンさせた龍太くんもやってきて、

ソムリエの資格を持つ彼の、

ブシュカン・スプリッツアーという白ワインベースの試作品をいただいた。

いわゆるランチ・ドリンクであり、

真夏の清涼剤といった気配があった。

お好み焼きシェフ界では、

その名を轟かせるターボー氏は、

コーン・ポタージュ・スープをベースとした特製を表現しつつ、

スジコンをメインとしたたこ焼き2種。

またはスプリット系の変化球として、

シャウエッセンがキッチンにおかれていた。

前出の龍太くんと、

土佐西の高僧、

人格者とされる伊藤くんが見える。

ここにシェフ・ド・キュイジーヌ・ターボー・タカマツの傑作というか、

渾身のたこ焼きが、

次々へとみんなの前に現れた。

手つきが鮮やかなのは、

氏のバックグラウンドに由来するものであり、

または直火こそが重要であり、

イワタニのアンバサダーの面目躍如といった魔法。

熱いので、

お皿にのせて、

ずいぶん待ってから一口頬張ると、

まだ焼けるように熱く、

少し経ってからそのコーンスープの滋養がやってきて、

タコの食感、

またはスジコンの味にうっとりとした。

まるや特製のソース2種と、

三連ディスペンサーからのマヨネーズに再びうっとり。

そういえばオンショアばりばりだけど、

しっかりとサーフした。

まだ10代のボクの、

オンショア・セッションを思いだした日でもあった。

見渡す限り無人の入野松原。

週末予想。

38.5フィート(約12m)の18秒という波高だなんて、

真冬のノースショアでも数回しか出ない数値だ。

もはやモンスター波というか、

天変地異系なので、

どうぞお気をつけてお過ごしください。

災害などなきようお祈りしております。

【巻末リンク:団長の命名日】

カラーズマガジンの「ウナクネ式ノースタイガーのペロリ波」_団長ジェット・アキラ初登場_(700文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!