今年の台風は、
12号くらいから突然発生して、
かなりのものになる。
この14号チャンホンは、
昨日の午後くらいから『大きな目』が発生した。
現在4時50分。
『目』はこんなことになっている。
自然というのは驚異だと思う。
さて、
回想編。
たいていの良い波、
しかも岬だったり岩場だったりすると、
「ナイショにして」
そんなことが聞こえてくる。
しかし、
そんなことを一切言われないブレイクが土佐にある。
だが、
あそこに行こうと誘っても、
たいていは、
「お願いされても嫌」
「あそこではサーフしたくない」
そう言う人は多い。
ただ、
どのブレイクの例にも漏れず、
ここをしっかりと愛する人がいて、
その彼は、
「無理にサーフしないでくださいね。
特に興味本位でパドルアウトしないで」
そう伝えて欲しいと言っていた。
「ここは自称中級者の人が入っても、
全く乗れません。乗れなくてもいいのですが、
ショアブレイクが危険で、もし叩かれてしまうと、
横にスライドしていって、テトラ群に吸われてしまいます。
チェックしたらわかるんやけど….。
他称上級者と、
パドル力がトップクラスなら一緒にやりましょう」
そんな不文律があるサーフスポットがある。
しかもここは岬なので、
ちゃんとサーフポイントとも呼べる聖地だ。
これは今年の9月5日。
台風10号ハイシェンからの波高ピーク時のことだ。
(巻末にリンクしておきます)
こんな波に自称中級者は入らないと思うのだが、
最近のYOUTUBEやSNS等のあれで、
本当に入ってしまうサーファーもいるのだという。
結局は地獄の苦しみをハードロックに味わい、
1974と1975年のKISSが持つ、
コード進行等を身を持って知るのだろう。
パドル力というか、
耐久力(疲れない)日本代表を誇るマグヤンは、
「3時間もかけて、
1本も波に乗れなかったのは20年ぶりです」
落ち込んで上がってきた。
タヌ君がすかさず、
「怪我をせずに無事に戻ってこられただけでも
『倍率ドンだよ!』」
大橋巨泉のものまね(クイズダービー)でなぐさめるのだが、
年代的に私以外誰もわからないのだった。
Tanu man at SR5000
.
大橋巨泉になりきったタヌくんは、
「みじかびの きゃぷりきとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」
とパイロット萬年筆のCMのセリフを続けるが、
この放映が1969年。
なのでここにいる誰もが幼少、
または乳児であるので絶対に覚えていないはずだが、
なぜか不思議な親近感をその発音におぼえるのだった。
DNAなのか、
サブリミナルなのか。
Tim Gilder at SR5000
.
61歳のティムさんは、
グレイト
魔人
魔法使い
と形容されるベスト・チャージ・サーファーとして知られている。
私から見ると、
達人
ナット・ヤング
トム・キャロル
そんな単語が降ってきて、
タンゴからの連想で『黒ネコのタンゴ』と浮き出たのは、
タヌくんからの、
昭和レトロ光線にいまだに包まれているからだとわかった。
ティムさんは、
この波壁をハイラインでいく。
逆に言うと、
ここはこのラインを滑ることができなければ、
岩地獄の餌食となる。
漢字だとあまり怖くないが、
イワジゴクのエジキと書けば、
地獄羅生門変みたいな字面で伝わるだろうか。
逆か。
The Boss on
Don Johnston 7’2″ Pintail
.
世界一のグラブレイルで知られるシャッチョさん。
社長と表記されていたのだが、
ドラグラ内では堅いので「ひらいて」リ・ネームさせていただいた。
細野晴臣さんが唄う
「シャッチョさんシャッチョさん♪」
というフレーズが連呼するのはいつものことだ。
シャッチョはこの後、
WBPでグラブレイル版・円月殺法(えんげつ・さっぽう)を繰り出し、
ネムリ・キョウ・シャチョーとなっていくのだが、
今はここには触れないで、
巻末リンク*2としてペーストしておく。
これはいつだかにも掲載した
『師範アンジェロと私の揃い乗り」である。
こんな波に乗ったとは、
いまだに自分でも信じられない。
8フィートのガンに乗ったアンジェロのボトムターンが、
サーフィンのすばらしさを伝えている。
Catch Surf® Skipper Fish 6’0″
Nakisurf Original Mega Quad
.
この波に乗っているとき、
KISSスタジオアルバム二作目の、
『Hotter Than Hell(邦題:地獄のさけび)』
A面2曲目の『Parasite』のメロデイが浮かび上がった。
(巻末リンク*3)
ファンキーなヘビーリフ。
音楽好きならばおわかりになるだろうか。
タヌくんが大橋巨泉ならば、
こちらはエース・フレーリーなのだ。
マニアックな音楽話となるのは、
土佐のロバート・プラントとされる竜一くんと音楽話をしたからで、
「黒ちゃんのギター・リフは疾走感があります」
とか、
「音は(楽器を)見ながら出してはあかんです」
そんなことを学んだ。
サーフィンと似ているなぁ。
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【巻末リンク:台風10号当日】
【巻末リンク*2:円月殺法のグラブレイル
【巻末リンク*3:KISSのファンキーなヘビーリフ】
Happy Surfing and Happy Life style!!
◎